ベッドに寝転び
CDプレイヤーに
夜寝る時の為のCDを
カチッと嵌めて
再生ボタンを長押し
ピーという微かな音がしたら
部屋の灯りを落とす

枕の下に
CDプレイヤーを入 ....
蹴られて泥に塗れ行くボールに、嫌な気持ちになったものだ。
僕はバスケ部だったから。
ドムンと痛そうな音を立てて逃げ回る白黒のボール。
指を突く事も無ければ、爪が二重になる事も無い、プレイヤーたち ....
「いつも死神と鬼ごっこだったさあ」

赤い星の男『さそり』はそう言って銅色の髭をなでて笑った

極から流星の雨が降る夜だ

魔法にかかったような音楽、特にフルートの音色が

高く低 ....
青空と麦畑だけありにけり 使者は訪れてくる
静かに深い瞳で訪れてくる
彼が何処から来たのか
何を告げに来たのか知らない
彼も何も語らない
だが何故か私は知っている
彼が使者であることを
彼が語らぬことのうちにこそ ....
虹の無い空を埋めるのは
淡々とした白と重々しい黒

君がいないなら、世界なんてモノクロだ
白黒テレビ、砂嵐
無意味で単調でつまんない
でも悪くない
色の無い世界、1と0
 ....
世界の密度を




花の器に

綴じて






うすく
色を忘れていく






真上の太陽は



放射状に延びて




時間を留めながら




僕を導く
季節をいいあらわそうと思っているうちに
それは過ぎてしまう

足跡と想いはいつのまにか
季節をすり替えて行く

君と金と銀の
スニーカーを交換して
なんか安っぽいねって笑った

僕 ....
あなたの「詩」はたいてい
心療内科かなんかの 清潔な壁に
清潔に飾られている

そして心の弱った人達がやって来ると
そのもったいぶった毛筆で書かれた言葉で
かれらの弱った心を慰撫する

 ....
打ち上げ花火の
音だけが微かに聞こえる
幻聴ではないはず

僕は行けなかった
内心、君が行くなら行きたかった
けれど行けなかった花火大会

音だけが聞こえ
花火も君も何一つ見 ....
蛍烏賊霧笛の二秒鳴りにけり 黄昏のような明け方、夜の今際
悲しみに暮れる夕焼けの如き早朝は
空の青と昇る陽の赤が
混ざり合い織り成す紫
また明日、と言って君に背を向けた
その明日が今日だ
染まる雲の柔らか ....
真夏の彼方から
静かな夜空へと手前に延びる
扉を開けると
独り涙に濡れている君がいた

ぽろぽろ汗を流しながら
仕事から帰り着いたばかり
ずっと一緒に生きていこうと
伝えた僕は
花瓶 ....
道路に飛べない鴉がいた 危うく轢きそうになった
大人という者は 大人という冠を被ったガキだ
もう短い命だろう この鴉はそんな大人たちよりも
余程 命を懸けて生きている

……
 ....
それってクセなの?

来週も同じことしたらちょっとだけ許さないから
はい、あなたの症状は?

えっと、えーっと、えっと…
言葉にしようとするならば
片っ端から消えていく


うーん、ではどうして欲しいですか?

えっと、えーっと、えっと… ....
 今の日本では、誰でも理科の教育を受けると機械論的自然観を植え付けられる。自然界は元素の組み合わせでできています。自然は量的に計測可能です。厳密な実験に基づいて自然を利用していくのです。だ .... 秘密の恋が鏡越しに見つめ合っている 雨を尊敬する 飛びたくても飛べない鴉
貝殻が渦を巻いている 時計が時計を罵っている
だからという言葉とそしてという言葉がセックスして
どうしてという言葉が生まれた それを貴方が口付けした

 ....
一羽の鳥が
世界の果てを見に行った
そして
泣きながら帰ってきた

飼い主は訳を尋ねたが
何も言わなかった
いや
言えなかったのだ

そのかわり
鳥の羽毛は青く変わっていた
日 ....
  「  」は暗い
ただ暗い場所
        一歩進む毎に
    自分が壊れる音がするのに
 立ち止まる事も許されず
   黒い泥の上を這って より深い闇へ向かう
      ....
思い出の一瞬と音楽は
空気ごと吸って吐くものだ
それらを肺のフィルターにかけるから
その摩擦で胸は詰まる
連動する 目蓋の裏の幻灯機
スクラップブックに貼られた
走馬灯のフィルムの一部 ....
廻廊を二つもやり過ごすと以前の記憶は戻ってこなかった 。奥まった待合室には先着が何人か居て、そのうちの何人かは連れ添いの家族のようだ。しかし誰が患者で誰がそうでないのか、わたしには特に気にはならな .... 一瞬、黒を染める閃光
一瞬で死んでしまう火薬たち
目を離すものか
瞬きなんてするものか
君と過ごす最後の二人の時間
涙なんて……
…ううん、やっぱり無理だ

霞んだ花火、震えるほど ....
葡萄色のゼリーのような海と空は
きっと絵のように美しい 
いいえ きっと海の ほんとうは 絵なんかでは 表わせない
憶万の色と光と影を 海と空は もっているのだろうから

けれど わ ....
女は鍵をたくさん持っているから
いつも重いのだ

男は
穴をたくさんかかえているから
さみしがるのだ

女は鍵を
男へ差し出さなくてはならない
それがわかっているから
どこか冷めて ....
これ以上この穢れた空気を吸いたくない
もうこれ以上息が出来ない
この世界はまるで変わろうとしない
まるで自転を忘れた地球
この惨劇を見たくない
部屋の電気を消すのと同時に
世界も一 ....
見とれていた風の色が変わり
大きく揺れる大気
陰は葉の間をかすめて活きている
組まれた枝は立体を崩すなと囁き
丸めた幹のテレスコープ
尾根を鳥瞰したとき

落ちるような光

しかし天 ....
Monster Monster いっぱい好きって言って足りない 身の程ならば知っている
薄汚さなら知っている
壊れかけてる玩具のピエロの人形の
片腕一本剥ぎ取って
眠れぬ夜にも朝は来る

だんだんと沈んでいく
だんだんと沈んでいく

それがたまら ....
Gitonさんのおすすめリスト(556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
K2- 凍月自由詩3*14-8-4
ナードバラード- DAICHI自由詩214-8-4
zenith- 高原漣自由詩1*14-8-4
青空と麦畑だけありにけり- 北大路京 ...俳句314-8-3
使_者- 塔野夏子自由詩4*14-8-3
monochromatic二重奏- 凍月自由詩2*14-8-3
太陽の羅針- オリーヴ携帯写真+ ...114-8-3
金と銀のスニーカー- 梅昆布茶自由詩1914-8-3
ある詩人- 浩一自由詩414-8-3
音だけが聞こえる- 凍月自由詩6*14-8-2
蛍烏賊霧笛の二秒鳴りにけり- 北大路京 ...俳句214-8-2
vibgyor七重奏- 凍月自由詩11*14-8-1
真夜中の向日葵- りゅうの ...自由詩16*14-8-1
- 陽向自由詩8*14-7-31
言い訳するときにヘンなステップ踏むのやめてくれよ- カマキリ自由詩514-7-30
処方箋- 凍月自由詩2*14-7-30
森山恵詩集『みどりの領分』について- 葉leaf散文(批評 ...214-7-30
秘密の恋が鏡越しに見つめ合っている- 北大路京 ...自由詩614-7-30
希望の上に乗った希望- 陽向自由詩1*14-7-29
青空の起源- やまうち ...自由詩2*14-7-29
ろっく・ぼとむ- 凍月自由詩1*14-7-28
吸って吐く- 凍月自由詩2*14-7-27
空白の館- アラガイ ...自由詩9*14-7-27
FIREWORKS- 凍月自由詩4*14-7-26
ゼリー色の夏- るるりら自由詩24+*14-7-26
鍵を守る女- 朧月自由詩314-7-25
ストレス- 凍月自由詩3*14-7-25
昇る雷- 水素自由詩6*14-7-25
Monster_Monster_いっぱい好きって言って足りな ...- 北大路京 ...自由詩414-7-25
プルチネッラ- baby bird自由詩214-7-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19