{引用=すき なんていう気持ちは
実にあいまいで
海みたいに 波打っている
時折凪ぐこともあるけれど
大波が押し寄せることもある
、津波も
誰かに言われて気づいた、
満月が昇 ....
すれ違う人たちは、みんな燃えている。
どんなに隠していても、心はみんな、燃えている。
私は、こんなに落ちているのに。
みんな、どこへ向かっているの?
みんな、何を見ているの?
何で、 ....
僕は日本人です
お母さんは中国人だけど
お父さんが認知してくれたから
僕は日本人です
僕が日本人になれたから
お母さんも日本人になれます
日本人になれたお母さんが再婚すれば
新しいお父さ ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
破蓮の残骸の
真っ心に
空みつけて雪ぐ
ひとひらの君
※読み 空(から/くう/そら)
観覧車の回る速度と
自転する地球の速度が等しい
わたしは丸い窓から
母を見ている
南中する
太陽と同じくらいの
かつての父の高さから
父はひとつ先の
観覧車に乗ってる
....
耳を塞いで 顔を横に千切れるほど振って
いやだ いやだと泣き叫んだ
あの空の果てへ行きたくない
あの空の果てへ君との思い出や
罵りあった言葉 囁きあった愛を
流してしまいたくない
....
今
私はなんのために生きているの?
なんのために、こんな苦しい気持ちにならないといけないの?
なんのために笑わないといけないの?
もう、自由になったっていいでしょ!
私の人生なん ....
こんがらがって、やっとこさ
うたかたのゆめ、てんこもり
おぼこいでたらめ、うれしくて
あまったれては、けせらせら
すぱげってぃで「んまい!」って
つーかーのなか、 ....
ひとの気配に気付き上体を起こしてみると
逆光に髪の長いおんなの姿を認めた
それがあのひとの妻美佐子さんとの最初の出逢いだった
彼女について何かとあのひとから聞かされていたのと
私に用事があ ....
ほんの3秒
滝のような緑
雨 渦の奔放
端然と崩れた花の色
不意の風通し
5時も近い
とん
木の 戸
アルミが散り散りはぜて
蛍光灯は暗い
錆の筆触で朽ちた輪郭
車 ....
明日できることは明日する
今日しかできないことはあきらめる
定時まで残り時間を数えつづけて
何回休憩できるか計算をする
返事は良い
小言は真面目な顔で聞く
メモだってとる
たいしたこ ....
きみはいつも
つめたくて
とおくて
とおくて
ちかくなったら
みえなくなって
ふれてしまったら
きえちゃうひと
それでも
やさしさは
あたたかく
いつも
ぼくを ....
駄々をこねて
駄々をこねて
駄々をこねあげて焼きあげたビスケット
熱々の出来立てに
ズムルズリナあいすくりーむを添える
椿が咲き始めたのはいいけど
春の嵐も
立て込んでいたらしい ....
紺碧の空・黄色い太陽・煩い蝉時雨。
八月に雪が降る。
眩暈がする。
前頭部が酷く痛む。
仕方なく、私は暗がりを探す。
私の目玉は欠陥品だ。生まれつき、水晶体に無数の細かな凹凸がある。
....
人は産まれたときいくつか知れない確率の不運を
ギャーっと叫ぶ
人はパンクにココロを開いたときに
ギャーっと叫ぶ
人は得体のしれないモノとの出会いに
ギャーっと叫ぶ
....
保つ?
波は平行
沖の・淡い・暈し
取り舵
様になって
狭間まで行って
飛んで
回って
波の上
薄めのサングラス
遠い目にはバラライカ
ジャマイカでは近いか
矢張りバラライカ
....
そのお便りには
「わたしは
太陽や風に大事にされて
幸せでございました。」
と書かれてあって
ふむふむと思って
そのお便りを
あなたの胸ポケットに入れて
寂しくなったとき
その葉っぱ ....
プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ
月を浴びて淡く首筋に穿たれる窓の格子の十字架の影
切れかけの単三電池の瞬きをそっとつつんだきみのてのひ ....
そんな気持ちなんてな
瓶に詰めたって
蓋して
冷蔵庫の奥に
突っ込んどき。
そしたら
3ヶ月くらい経って
入れとったん
思い出したら
すっかり腐ってんねんで。
....
360度
僕らは背中見せようを
合い言葉に
それぞれの方角へ
歩み続けている
でも
そう思えるだけで
本当はきっと
....
ひまわり
ひまわりが
こんなにたくさんのひまわりが
ひまわりの花たちが
ぼくを見ている
ひまわりは
いい
何も言わずに
ぼくを見ている
祝祭日のパレード 鼓笛隊の南半球へと向かう隊列
虹色マーチのアコーディオンとリコーダー
目の前に降り注ぐ 赤 紫 白 水色 そして 黄色の 小さな花びらが
小太鼓と鉄琴が打ち鳴らす呼吸の隙間を ....
その眠気で東京へ向かう事になる
絨毯の水郷
利根の先は銚子の方まで消えていて
墨の筆でゆらゆらと戯れる
幾重もの電線は
枯れた田に馴染まない小狡い美しさ
鉄道橋が格子の両腕目一杯に浮か ....
空が好き。
何も隠さずに自分を見せてる青空が。
自分も空みたいに大きな人間になって、
自由に鳥たちを飛ばしたい
雨雲も好きになろう
雨が降ったあとにキラキラ輝く街がみれる ....
兄さんが帰ってきた
兄さんは
少し自信のなさそうな
顔をしていたけれど
兄さんの声は
あの頃と変わらない
兄さんのままで
兄さんがいないあいだ
僕がどれだけ不良になって
自 ....
右斜め、肩の上にはいつも
くだけた表情の君が当たり前のようにいて
「ずっと傍にいる」とささやく、涼しい風が
耳元に吹いてきた、冬が始まる予感を読んだのでした
目を閉じれば風向きが変わったこ ....
キラキラと雪の結晶が落ちていく
寒いこの季節に僕は人恋しく
あなたに会いたいけど
どうしても届かない位置にいるあなた
僕の心に刻まれた深い深い傷は
今も癒えぬま ....
式も終わりはじめての共同作業は密室にて死体切断。
あなたが彼を殺したらふたりで小鳥を飼いましょう例えば…あのジュウシマツ。
血痕にはクエン酸死体も出ないでも ....
雨は
どれくらいの覚悟で
私と土を濡らしたのでしょう
川は
どれくらいの意志を持って
木の葉と灰を流したのでしょう
波は
どれくらいの信念があって
島と船を飲み込んだのでしょう ....
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