孤独とは、本当は独りではなく
 ふたりのあいだに、常に存在する影

 光が闇からうまれるように
 愛も孤独からうまれる

 ぬくもりとは、その孤独が
 幾重にも重なり合いうまれた
  ....
君の意志
僕が受け継ごう
世界が終わるまで
繰り返される

この『命』を
中庭に
霜が降りる
春まだ浅き朝

もう少しすれば
太陽の光が
この白を
かき消すだろう

霜は
きらきら煌めいて

日陰の霜は
忘れ去られて
溶けることが
出来ずにいる

薄い緑の
若芽を隠して
{引用=

ぼくたちの鳥は、預けられたまま
誰もいない部屋の
つめたい鳥かごのなかで
ひくい声でうたっている
透明なガラス瓶と花
傾いたテーブルは沈黙で伴奏し
薄いカーテンから秋の日が ....
 石をみている
 石の奥に映る光をみている
 石の奥に映るわたしをみている
 石の奥に映るわたしの瞳をみている
 石の奥に映るわたしの瞳に映る光をみている

 石とわたしのあいだには
  ....
ながれていく
  (しずかに)
その潜行する鼓動を
ききわけて
よりわけて
乾く冬のために
水を落とすものとなる
寒い病のために
感情を輸血し
あるいはこのこころの
ものがたりを出 ....
例えば
柵があるとして

気軽に助走をつけて
ひらり、と跳ぶひともいると思うんだ

でもボクは
柵の前で
怯え躊躇して
うずくまってしまう

そして
耳を澄まして
遠く遠くの ....
----------------------------------------------------------------
「火の森というものがある」と父が教えてくれた。私が火山の調査のためヘ ....
血のかよう夕焼けを深海魚がよこぎる
ひたり
ひたり

胸びれを動かすたびに
その下で影踏み鬼をしている子ども達も
走り回ったり
息を休めたりする


ブラインドの隙間をかい ....
霜降りて 虫の音消ゆる 冬野原
虫の音に 笛の音乗りて 吹き渡る
虫の音に 包まれ見上ぐ 満ち月よ

川の音 汗の体に 涼しけり
川の音 夢にいざなう 船頭よ たゆたゆと揺れ 川面を渡る
 ....
あなたとはもう何回も
っていう気がするから
しない
例えば三年前
あなた会社の後輩だったわ
あんまり可愛かったからつい
五年前のときは
友達の結婚式の二次会で
あなた新郎の友達だったで ....
もう長いこと
ここで漂っています

聞こえるのは
絶え間ない波の音
時々通る渡り鳥の羽音

見えるのは
太陽と空と雲
360度の水平線
たまに遠くで跳ねてる、くじら

一応持っ ....
何故かあのひともそうだった


年上の素敵な奥様がいて
それなりに幸せな家庭を築いていた
そしてそんな男の軽い浮気心に惚れてしまう女がひとり

初めて出逢ったのは真冬に逆戻りしたような夜 ....
横たわる白い身体に
そっと 口づけを
愛しいと感じるだけの
幼い気持ちを吸い込んで
冷ややかな速度で萎む想いを
止めることが出来なくて
愛している、と熱を持った言葉も
今はこんなに頼りな ....
{引用=あなたが横顔を奪った。わたしを剥がしてしまった。小さく収縮する言葉だけを捉えて、他はもう要らないとごみ捨て場に投げ捨てた。あなたの全てを奪った。わたしは愛してしまった。世界はそれをわらった。} .... こんな風に思うのは薬のせいか、僕のいない世間、舞台が騒ぎ続けているせいか

僕のはずのベッドに寝ている彼女が

甘すぎる虹色の飴玉を吐き出きだしていた

寝ながら飴をなめていたようだ
 ....
まだ背の低い中学生だった


キリスト教系の学校だったせいもあって
敷地内には教会が建っていた
戦時中は負傷兵の収容に使われていたという
改築はしたことがないらしく
昼間でも暗くて冷やや ....
飛んでく
飛んでいくのは
ぼくではなくて
ビニール袋で
ビニール袋の
ぼくである



風が強いな
それでも飛ばされない
ぼくは強いのか
、いや

ぼくは弱いのだ
 ....
彼が、胴体と精神を切り離したいと願っていた
つづけざまに失ったものが大きすぎたといっていた
そういう感情らしい勢いを大事にするタイプにはみえなかったので
金さえあればなんとでもなるのでしょう ....
 月は
 見えない音をたて
 真昼の闇の滝を滑り堕ちていく
 否
 堕ちるのではない
 昇るのだ
 わたしを介してあなたへと
 絶望に煌きながら
 地の底の淵で
 やがて幾人もの人間 ....
しずかな雪のあいだから
わずかに土が
見えるとき

わたしは灰の
そらを見あげる


 まだそこに
 凍えるものはありますか、


小さな呼吸は
ぽつり、と白く
あ ....
冬風浴びて、錆付いた公園のすべりだい
てっぺん見上げたら
薄っぺらい陽の光がやさしくて
その冷たさは一体何度だっただろう

思い出そうとしている
ブランコの軋むリズム
思い出 ....
「手紙」

見渡す限りの誰もがのどが渇いていて
水!水!と叫びながら歩いているのに
誰にも耳が付いていないので
互いにそれに気づいていない

伝わることの無い声は
束になって風を起こし ....
「あきらめるな」っていうのは君の口癖
「もう、やめた」は僕の口癖

正反対の方向にいる君を僕は
とっても大きな壁だと思うんだ

いつも目の前には君の大きな背中
それを僕はただ見ているだけ ....
古く哀しい裏通りを急ぎ足で歩き過ぎたら
今にもお前の呼ぶ声が聞こえてくるような気がして
すり切れた俺は気が気ではなかった、あの、あの曲がり角から
軸をなくした ....
 雄大なる大自然の彼方の果てを
 奇蹟と名づけよう
 あなたとの刻
 寄せては返す波の如く
 迫りくる愛に
 遥かなる未来を託して
 明日には終わりはない
 続いていく
 彼方まで
 ....
間に合うように、自転車を飛ばしてみた。

けれど、ひと足遅くて。

どうしようもなくて。

けれど、このグラデーションも美しく。

一日の終わりを知らせてくれた。
あんな風に
きみとまっすぐ
進んでいけたなら
{ルビ蛍石=フローライト}の屈折系でねじ曲げる
透明ゆえの分光
赤道儀のその先で
一つとしてそろわない秒針を
幻想のように共有して
誰かの未来で僕たちはまばたきをします

季節から時計が ....
 
思い出の箱あけてまだ箱がある君と見た空の向こうにも

大切なものばかりではなかったね今はそれさえ愛しいのに

快速の窓の外に無人駅あの日の母とわたしがホームに

電柱の数をかぞえて歩 ....
Gitonさんのおすすめリスト(556)
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