すべてのおすすめ
 
石になると
夢を見ている
霧の生地になって
触れることしか出来ない
君の海が溢れ出すところ
水の世界は壊されて
生まれることを繰り返している
蛍だった頃
わたしは声を聞いていた ....
 
観覧車の回る速度と
自転する地球の速度が等しい
わたしは丸い窓から
母を見ている

南中する
太陽と同じくらいの
かつての父の高さから

父はひとつ先の
観覧車に乗ってる
 ....
 
兄さんが帰ってきた

兄さんは
少し自信のなさそうな
顔をしていたけれど
兄さんの声は
あの頃と変わらない
兄さんのままで
兄さんがいないあいだ
僕がどれだけ不良になって
自 ....
 
思い出の箱あけてまだ箱がある君と見た空の向こうにも

大切なものばかりではなかったね今はそれさえ愛しいのに

快速の窓の外に無人駅あの日の母とわたしがホームに

電柱の数をかぞえて歩 ....
 
素数って
なんだろう

素麺みたいなものだろうか

こどもの頃
母は休日になると
素麺をつくってくれた

ぼくは
いつもわりきれない気持ちで
それを食べていた

世の中 ....
Gitonさんの小川 葉さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瞬き- 小川 葉自由詩309-3-15
観覧車- 小川 葉自由詩609-3-11
兄からの手紙- 小川 葉自由詩409-3-4
僕らが青に変わる日まで- 小川 葉短歌209-2-11
素数- 小川 葉自由詩409-2-5

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する