思わず産毛が逆立ってしまう真夜中の二時。これから一人で生きていけるかどうか怖い。だから背筋に悪寒が走ったんだ。君は死んでしまったから僕の事は忘れてしまっただろうけど、僕はBUMP OF CHICKEN .... もうすぐ いくよ
だから もう 待たなくていい
夜 鳩は飛び立つんだ

だから もう 飛ばなくていい
もうすぐ


朝がくるから じゃなくて
朝がこないから

数えてみて
幾つ ....
ゆさゆさとある日の午後
瞼を閉じれば薫る風
泣いて笑った命のリズムで
まるで道端に植わった
草や花みたいに
君が揺れてる時が好き

ありふれていて
とても透き通っている
一篇の短篇小 ....
「宇宙人からの信号を傍受したんだって。」
そして人はああ夢があって良いよねという

新しい素粒子も
写真も
映画も
ああ夢があって良いよねと人はいう


こんなとき
宇宙人は何を呟 ....
あなたの夜風をもらいたい

ぼくの夜風をもらってほしい

それを交換するように

ぼくらはあの部屋に帰ります


ぼくらはふたりでひとつではなかった

ふたりでやっとひとりになれ ....
 さて、どうやら人々はひどく急いでいるようである。こんな瓶の中でいったい何を急ぐ必要があるのだろうか。誰も立ち止まる気配を見せない。ともかく、誰もがせかせかと動き回っているので、なんと ....  ようやく着いたかと安心していたが、よくよく見れば全く別の場所にいるようなのである。四階建ての白い建物が横一列に四棟並んでいる、というところは同じなのだが、果たしてこんなにツヤ .... 目を覚ますと、部屋の中に嗅いだことのある匂いが充満していた。どうやらドアの隙間から流れてきているようで、いつからしていたのかは分からなかった。目が痛くなるような甘い .... 明滅する夜空に太陽のような火が昇った
もはや目が見えないと慌てて走リ去る群集
蛍光の月に半透明の幕が降りた

足が長すぎて折れてしまった虫の
羽がむしられていく

明滅する夜空に舞うため ....
苦しみに満ちた貴方の歪んだ魂の形に沿って捩れながら蔦は這い進み巻きついて覆い被さり閉じ込められた貴方の魂は朽ち果てながら外郭だけを残し冬を待ち蔦が枯れて萎びた蔓の隙間に光が差し温められた貴方の朽ちた魂 .... あの日別れ話をした駅のホーム

周りの目も気にせずに流し続けた涙

声にもならなかった最後の叫び


貴方の去った後
貴方はもうここには戻ってくることはなくて
あなたが居たこと全てが夢みたいにおもえた ....
月を見ていた
月が見えていた
今もまだ見えている
月と、木星と、照り返し白い雲たちだけ
他にはなにもなかった
空には
光るものたちは
もともと夜とはそういうものだ
飛び回る ....
遠いものたちが
ばらばらになって
散らばり
それぞれに互いがわからなくなると
世界はいったん
完成されたような
そぶりを見せる
燃えたあとの灰のように
のこったまま
離れを保って
 ....
丸いものをぶつけて触って
 その丸みを感じたとする。


昨日は いた
投げつけた。


殺した 受け止めた
その丸みを潰しながら感じた

 
 その真っ赤な翼 
 毒々しい ....
禁断の実を食べたのでした

僕らはよく笑う高校生でした
僕らはよく悩む高校生でした

ああ、でも赤い実を食べたばっかりに
帆船の入った瓶のように
海は小さくおさまって
ポケットの中で眠 ....
*


ビブラートに揺らぐ空の裂け目を
幻視の鳥が飛ぶ


*


明滅をくりかえすビル群が剥がれ落ちる
 ((NYという記号を描くその一点として わたしが燃やされる))
 ....
隣に人間が寝ていて、息が湿っている
肌は暖かく、やはり湿っている
いったいどんな物語が、僕たちを語るのだろう
ページをめくり、終わりの行を先読みしたい衝動に駆られる
それは終わりを予告している ....
そもそも窓際のこと(高校生活のこと)を思い出したのは、久々に彼女に会ったからだ。わたしたちはいまや、昼間からくらいバールでお酒を愉しむくらいに大人になってしまった。気恥ずかしさもなく酒をのみ、たば .... 彼女とは窓際でしりあった。
気づいたときには(とわたしには思える)、なんとなく連帯感のようなものを持っていた。友人と呼ぶには頼りなく、知り合いと呼ぶには強すぎる。連帯感。

彼女は同級生の多 ....
もう僕の蔵には
ひと握りの米すら残っちゃいません
肌を通り過ぎる風に目を細めつつ
両手を広げるのみです
ハッカの香りが立ち上り
空をますます青くします
青空はいいものです
苛立ちも焦燥も ....
夜明けを思うとき
それはなぜ青いのだろう
青い空、青い海
黎明の{ルビ昆明=クンミン}

あたたかな浅瀬で
始めたばかりの弱肉強食に勤しんでいたはずの君たち
化石になってしまうなんて
 ....
{引用=ジャンクフードからドッペルゲンガーまでを
わたしの小さな世界の一員と認めて陳列したストアで
コスモポリタニズムを宣言するの。
エキセントリックな彼を愛する彼がとても好きだから
シャネル ....
今 わたしには見たいものがある
窓ガラスの向こうの木立の先
に流れる稜線のはて遥かに広がる空
の上に揺らぐ大気圏突き抜け
さまよう宇宙へ
(願望ではない意志の)
視線を凝らしているのだ
 ....
人は一人だと知ったのは
夕暮れの空き地に隠れたときだった
もう帰るもんかと思ったけれど
戻るしかない自分を恨んだときだった

なぜ子供は親を選べないの
なぜ生まれる場所を選べないの
親は ....
いつの間にか ひとりで街を歩けるようになりました
いつの間にか ひとりで喫茶店に入れるようにもなりました
いつの間にか あなたの声を思い出さなくなって
いつの間にか あなたを想って泣くこともなく ....
飯能市街を抜けて山間へ
僕の運転する車は
滑らかに進んでいく

しだいに狭まる谷を抜けると
山間の集落が現れる

カヌー工房とか
材木屋とか
しゃれたパン屋とか

横目に見ながら ....
くねくねと曲がりくねった山道に
さしかかる前のカーブを曲がるとき
世界が終る気がした いつも
悲しい気持ちがした

山奥の村は孤独が住んでいる
柿の木の下にうずくまる犬

容赦のないこ ....
(この世界にうまれなかったすべての記号たちに
 琥珀色した光りが届いたなら――)


/星が瞬きも忘れて
/死を視ている


世界の空が薄い琥珀のように潤み始めた頃には残された ....
明け方にこころ ざわつく
人の死があったのだと
匂いで分かる
電話が鳴るずっと前に

昼過ぎに喪服を取り出す
やりかけの仕事を放り出し
昔その方からいただいた
手紙を探してみる

 ....
汚れることができなくて
白いムクドリないたとき
歌と涙がきょうだいで
母はこころと知りました

嗚呼 父はだれ 父はだれ
さあ わかりません わかりません
わからなくてもよいのです
知 ....
Gitonさんのおすすめリスト(556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
天体観測- 時間が蕩 ...自由詩3*10-11-15
旅立ちの朝- 佐藤伊織自由詩110-11-3
共通概念- おるふぇ自由詩210-10-27
夢があって良いよね- 佐藤伊織自由詩210-10-25
あの部屋に帰ります- 吉岡ペペ ...自由詩310-10-21
ナルシス・ナルシス・- リンネ自由詩210-10-10
●●●●の回帰- リンネ自由詩210-10-10
- リンネ自由詩210-10-10
天球虫- 佐藤伊織自由詩2+10-10-9
ある聖堂の情景- rabbitfighte ...自由詩110-10-6
温もり- 黒猫携帯写真+ ...110-10-1
神奈川にて- 小池房枝自由詩710-9-25
遠いものたちが- 岡部淳太 ...自由詩710-9-23
丸み- 佐藤伊織自由詩110-9-23
赤い果実- 瑠王自由詩8*10-9-15
直線_9/11- 夏嶋 真 ...自由詩27*10-9-11
ハミング- rabbitfighte ...自由詩610-7-5
窓際ⅱ- はるな散文(批評 ...110-7-1
窓際- はるな散文(批評 ...110-7-1
心の箱庭- 半島自由詩3*10-7-1
黎明の昆明- 海里自由詩210-6-30
解放区- 夏嶋 真 ...自由詩23*10-1-6
位置- Kazu.自由詩4*09-11-18
家族- 朧月自由詩809-11-13
ただ、一切は過ぎてゆきます- 涙(ルイ ...自由詩109-11-10
白岩鉱山軌道の静寂- kauz ...自由詩8*09-11-7
山の村に住んで- 朧月自由詩209-11-6
終わる世界- e.mei自由詩2909-11-6
のに- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-6
ここのは- 青の詩人自由詩409-10-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19