地上からほかのどこかに通じる
風通しの良い扉が一斉に閉じると
秋の始まりだ
秋は閉ざされながら熟していく
密度の高まった空気と光と音楽
みな緩やかに撹拌され混ざり合いながら
ひ　.... 遠い砂漠から汽笛が聞こえる
旅人は足跡を創造する
風が砂と 錆びた金属の骨を運び
空気の帯びる熱の温度が上がる

一歩踏み出すと砂が落ちてくる
目の前にある白い黄金の丘
その向こ　.... 自転車に羽根つけて坂の多い街 家族の中にあって孤独を感じる魂が木の十字架のある教会に飛んでゆく。
縁も由もないこの教会に慰めを求める気持ちは分からない。
消えてしまいたい。
愛したはずの人達が頭の中を駆け巡り、記憶の糸は縺れ　.... 紅葉めいた赤いカーディガンが目に灼き付く
君はおそろいの魔の手にかかつてゐるようで
単純に安心していゐる

これにどんな効力があるだろう
さうしてどんな鎖になると言うのだろう

単純に安　.... 　ちいさな町の家々と
　林の合間をゆっくりと
　阪急電車がゆき交った
　まるでえんじ色の
　リボンを掛けるように

　ちいさな町には幸せも
　不幸せもあるだろう
　けれど始発と終着駅が　.... 朝は光りだ
輝ける光りの庭だ
雀のためにも
晩秋の野の可憐にも
大樹にも
そこから旅立つ色彩にも
もちろん、鴉よ
おまえにとっても
黒い姿がなお
厭われたとして
誇れ
吾は黒し、　.... 誰もいない森
上空の星
針葉樹がゆれる
土に沁みた水
雪になって帰ってくる
おかえり
また会えたね イナフは目を閉じ　耳を閉じ　つま先をそろえて１２時方向を見つめている　
その列車はやってきた。
サフランの花畑のなかを　その列車は　悠然と走る

花たちは　その風に揺られると　まる　.... 僕の家ではないわけか 　　水面に垂らした絵具みたいに


水面に垂らした絵の具みたいに
ぼくらの想いは留まることなどないのだけれど
異なる２つの色がきれいに混じり合うみたいに
異なるぼくらの手と手が重なりあう内　.... 貝殻になって
砂浜で美しく暮らそうだなんて
夢を時々みては波に
叱られているよ

こんなあおいなか
住まわせてくれている
地球に返しきれない
恩をいったいどうしたら

じっと海の底　.... オレはオートバイで
高速道路を走っていた
岡山県に入ったところで
大型バスの後ろの広告に釘付けになった
赤い文字だけで大きく書いてある
「運は一瞬、縁は一生。」
行き先は出雲
島根県観光　.... スリッパを履いたまま黄落の街 黄落の庭に楽譜の散らばりぬ こんなものだっただろうか

月を見上げて、
綺麗だな、と想った

それでお終い

朝日が上った
眩しいから目を逸らした

それだけ


ノートに這う寝ぼけたみみずとか　.... 退屈そうに明滅する星、瞬時にいなくなってしまう、明け方の線
あぁ、夜空におおきな水性くらげぽつり、どこまでも螺旋状に、響け
きょうのやわらかなことばたち、微熱をはらんだ、淡いかなしみたち
今　.... 以前、【節分祭】【雛祭り】という
ポイントなしの　レスを　できるだけ多くのかたつけさせていただこうという
企画をやらせていただきました。　
節分祭、雛祭り いずれも　クレームをいただくこともな　.... きみは、掴まねばならない
その手をまっすぐ、明日へのばして

耳を澄ませば――確かに聴こえる
言葉ではない、不思議な呼び声

黙したまま私達を待つ
二十一世紀の霧の向こうの、｛ルビ朧＝お　.... 後の月夜行バス待つ男女かな 乾麺でも手打ち麺でも
いわゆる「パスタ」の
ソースで美味しいのは
トマトソースだよねえ
出汁はチキンと野菜さ
香りが強い野菜が良い
沸騰した湯に鶏ガラを
予めよく洗い少し炙る
ふつふつ　.... ヒビだらけの水
ずずり音濁嗜好が空破りがらみ
直行
景色のガラス光沢向かうは
ずの劈開なでとるヒフもち浪も
粉々でもなく色寄り
よって血かためうがたれるミの
ろろ土の部分なおまえ
なく　.... 不知火や水平線へ鉄の船 ｛引用＝―ルシーの物語を読んだ時、私は十四歳だった。物語のルシーは死んでしまったので、私はルシーの続きを生きなくてはならなかった。―｝


　　　　　＊

僕たちは何度もすれちがい
そして　.... 水溶性の月光が
湿った虚空に溶けて
僕の髪を濡らすのだ
ああ赫い果実よ

黒い海に溶けた手紙
底の砂に埋もれる君へ
枯れた花束を贈る様に
ああ昔日の想いよ　.... 安全を
担保できない
審査とは 冴え渡る青一色のそら
家々の屋根は
くっきりと尖り

わずかに色合いの違う木の葉も
それぞれに自己主張する

一枚一枚のさようならが
鮮やかに翩る
秋の日の真昼 白ワインのグラスに　逆さまに
10月の雨に濡れた　ムフタール通りが
もの憂げな　縮れ毛のきみの　髪の色と
愛した少年の　産毛の耀きが　悲しく重なる


こちらの世界に　繋ぎ止める　すべ　.... 「どん底にあって
何か空白を
埋めるものが
欲しかった」

（KOHKOKU/2009/April/Vol.378/9頁）

夢みていた
こと、に、
手を伸ばして
目標にしてきた
　.... 家の近くにある
大きな池がある広い公園
手漕ぎボート乗り場がある

気持ちを新しく切り替えたい時
独りで公園内を散策する

子供も大人も楽しめるような公園

手漕ぎボートに乗って
　....

Gitonさんのおすすめリスト（556）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
愁思	- 葉leaf	自由詩	6	15-10-1
砂漠のテメレール	- 凍月	自由詩	6*	14-12-14
自転車に羽根つけて坂の多い街	- 北大路京 ...	自由詩	4	14-12-7
悲しみのエチュード	- ヒヤシン ...	自由詩	9*	14-12-7
出逢ふ秋に	- 這　いず ...	自由詩	2*	14-11-25
阪急電車	- 佐倉 潮	自由詩	3	14-11-23
鴉	- もっぷ	自由詩	5	14-11-21
途中で涙に	- mizunomadoka	自由詩	3	14-11-17
『サフランの髪飾り』	- 座一	散文(批評 ...	3	14-11-17
僕の家ではないわけか	- 北大路京 ...	自由詩	3	14-11-17
水面に垂らした絵具みたいに＿ほか３篇	- きりえし ...	自由詩	3	14-11-15
存在失格	- もっぷ	自由詩	5	14-11-11
その答えは走っているうちに解る	- イオン	自由詩	4*	14-11-8
スリッパを履いたまま黄落の街	- 北大路京 ...	俳句	3	14-11-4
黄落の庭に楽譜の散らばりぬ	- 北大路京 ...	俳句	3	14-11-3
灰色、それでお終い	- 凍月	自由詩	8+*	14-10-31
おやすみが聞こえる	- んあ	自由詩	3	14-10-30
★10月31日＿ハロー勝利（ウィン）＿【収穫祭】企画のお知ら ...	- るるりら	散文(批評 ...	6*	14-10-30
霧の時代	- 服部　剛	自由詩	6	14-10-28
後の月夜行バス待つ男女かな	- 北大路京 ...	俳句	2	14-10-28
おいしいよ	- ドクダミ ...	自由詩	3*	14-10-27
音濁	- ねぴ	自由詩	2	14-10-27
不知火や水平線へ鉄の船	- 北大路京 ...	俳句	2	14-10-25
誕生	- Lucy	自由詩	10*	14-10-25
廃墟の屋上で	- xxxxxxxxx	自由詩	2	14-10-25
安全を	- komasen333	川柳	1*	14-10-23
透明度	- Lucy	自由詩	17*	14-10-20
エルレーヌ追想	- 藤原絵理 ...	自由詩	6*	14-10-18
手を伸ばす	- はなもと ...	自由詩	4	14-10-18
手漕ぎボート	- 夏川ゆう	自由詩	2	14-10-18

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