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女は鍵をたくさん持っているから
いつも重いのだ

男は
穴をたくさんかかえているから
さみしがるのだ

女は鍵を
男へ差し出さなくてはならない
それがわかっているから
どこか冷めて ....
砂をみるような静けさに
私の遺体をころがして

明日へゆけ
明日へゆけゆけと
祈ります

神でなく
鍵になるよな言葉だけ
書き記すことが
私の祈り
とんぼには
夏のおわりがどうしてわかるの?

流しそうめんみたいに流れてく
夕方の空と
地面のあいだをすいすいと

わたしをむかえにきたよ
雪の上に乗って
あなたのところまでいったんだ
あなたはやっぱり泣いていた
泣いてない
泣いちゃいけないっていったのに

どうして私たちは
泣くことしかいつもできないんだろう

あなた ....
私が猫だったら
人の頭より高いところに
いつも寝ることにする
間違ってもだれかの膝の上なんかで
眠ったりはしない

私が星だったら
うっかり一番に目立ったりしない
みつかってさえない
 ....
人は一人だと知ったのは
夕暮れの空き地に隠れたときだった
もう帰るもんかと思ったけれど
戻るしかない自分を恨んだときだった

なぜ子供は親を選べないの
なぜ生まれる場所を選べないの
親は ....
くねくねと曲がりくねった山道に
さしかかる前のカーブを曲がるとき
世界が終る気がした いつも
悲しい気持ちがした

山奥の村は孤独が住んでいる
柿の木の下にうずくまる犬

容赦のないこ ....
Gitonさんの朧月さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鍵を守る女- 朧月自由詩314-7-25
砂をみる夜- 朧月自由詩412-12-13
流しとんぼ- 朧月自由詩312-8-21
雪乗りうた- 朧月自由詩210-12-31
- 朧月自由詩210-12-6
家族- 朧月自由詩809-11-13
山の村に住んで- 朧月自由詩209-11-6

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