午前1時の暗闇の中

俺の部屋の窓から

教会が見える

十字架がネオンになっているんだ

あの教会の前の十字路で

俺はあなたに「サヨナラ」と言った

子供が学校の帰りに言う ....
あなたが笑う事を知りたいと思い
あなたの育った環境に触れ、
できないくせに昔の記憶を共有しようとする

恋をすることは 思慮深くなること

気に留めたことのないものに突然趣を感じ
実は楽 ....
ただ生きる
それに至上の喜びを感じ
ただ{ルビ詩=うた}を作る
そのことに無上の感動を感じ
ただ眠る
そのことに極上の快楽を感じ
ただ死ぬ
そのことに一片の寂しさを感じる
これも一つの ....
ぎゅっと握りしめた
こぶしの隙間から零れ
夜の奥底に染みてゆくもの

去り行く後姿に
聴こえぬ声で
いつまでも叫び続けるもの

(時間の純粋結晶が
 悲しみなのだということ)

 ....
洋なし色に 辺りが包まれ
萩焼のカップには
チャイの印香が漂う中
窓辺からは
いつもと同じ風景

いや 今日は
こんもりと茂る葉の代わりに
樹木には 綿雲の実がなり
成熟したそれは
 ....
頭の中から文字が零れる。
小さな文字が、ちりちりちりりりりん…と音を立てて零れる。

私の頭の中には小さい黒い文字が入っています。
それは次から次へと湧いてきて、
零れても零れても…続いて零 ....
なわとびなんて 久々だ ふふ
どうやら下手になったようだ はは
目の前の子どもも下手糞だな いひひ
私も練習したものだ へへ
ずいぶん鈍ったものだがな はは

子どもと練習してみるがな あ ....
ふとい尻尾さかだてて猫の目ギラリ
白兎の胎内に酒はたっぷり
うすよごれた虎はねくたれてくたくた
つくりつけの本棚はがらあきだった。

未明。ゆたかな黒髪に顔うずめて
あふれてくるくやし ....
やさしい言葉をきくと
私はゆらゆらします

やさしい言葉はきれいです
きれいなものというのは
どうやら壊れやすいですし
汚れがつくと目立ちますし
また汚れが落ちにくいようですし

や ....
 横たえられた貴女
 緩やかな緊張に伸びる身体

 山
 胸を吸い取り
 旋回する鳶は私

 海
 月に曳かれ
 道跡を渡る貝は私

 波の華が夜空を
 散って涙する
 けれ ....
砂糖と塩をまちがえればよかった

そしたらあたしもすきのある女になれたのに

砂糖と塩をまちがえればよかった 

そしたらあなたも笑顔でバカにしてくれたのに

砂糖と塩をまちがえればよ ....
俺は 最近
ひとを好きになった
恋ってやつだ

もう
恋なんて できない
しっこないと 思っていたが
自分でも びっくりしたぜ

なんにも 言わなかった
なんにも 知らせなかった
 ....
小麦粉と
砂糖と
バターと


まぜまぜする
焼いて出来上がり

お菓子は簡単

相手を思う心と
優しさと
相手の心と
少しの切なさ

まぜまぜする
告白して出来上が ....
引き潮が引くように
満ち潮が満ちるように

繰り返される
繰り返される

喜びも
哀しみも

日が昇る
夜が明ける
輝きだす家々、草木
眠い目をこすりながら
時計を見て飛び出 ....
ネットしてる場合じゃない
今日は仕事の初日
ひげ切り整えて
歯ぁみがかなきゃ
おくれっちまう
風呂は沸きすぎ
やがて16ビートを刻むだろう
なのにこんなコトバ打ち込んで
それでも目一杯 ....
小学生の時の話で

学校に行くと先生が休んでいて

自習の名目で

突然試験をやらされた


わからない問題は後回し

けど 記憶にないから

答えず終い(俺はね)

そ ....
ああ君は 僕がどうしようもなくて捨てた猫だねえ
ごめんね ごめんね
あの頃は あれしか思いつかなかった
君を捨ててから 僕は少し暗い男になったのかもしれん
逆に 軽口度合は増したかもしれん ....
ここで
てをふることにする
かぜふくにせよ
ゆきつもるにせよ
きみはもう
とまってはいけない
いちにちやふつかは かまわない 
けれど
ここで
てをふることにする
蔦は一列二列と  ....
何故此処に居るのかも
何故其処に行くのかも
分からぬまま時は過ぎ
「何故」が硬く心を閉ざし
気づく頃には空一面に
咲き乱れゆく光の結晶


*2003年の初め頃に書いたものです。
もう六〇年、過ぎて行ったのですね、早くも、
理想を追った仕事師の日々。酒に、そして女にものめり
モリちゃん、ハリー、長い長いつきあいだったな、僕とも。
とうとう還暦祝の日がやって来て、今宵は一杯 ....
指の跡 みじかい文の うらおもて

いまさらの 恋が見えない あぶり出し

ときどきが どきどきするほど わるい恋
 爆竹だったら良かったのに

 失敗だった焼け跡は
 遠いお兄さんたちの
 黒コゲでいっぱいだった
 彼らは飼い慣らされて
 エサを待っている
 焼け跡だけが寒く
 エサを待っている昼 ....
その港の海は

溶鉱炉の煙突の火で燃える

月面が見たくなったら

その火柱の傍で

7つの石を  意思を

いっそ一度に海面に放れば

一瞬だけでも見れるのだ


 ....
砂が零れ落ちるように
水が流れていくように
その行きつく先を認知して受け入れよう

今あるこの命に限りがあることを
認めそして求めず
可能な限りのものを見
感じ
感動したい

何か ....
ちゃぶ台にて
祖母が
むく

ひび割れた
湯飲みの
影が
長く伸びる

練炭の
匂い

かつて,
妹が
一酸化中毒になりかけた

ちゃぶ台の
祖母は
萎びていた
 ....
水槽の中ですっぽんが首を伸ばして
息継ぎをしている
明日のことを考えているのか
昨日のことを考えているのか
何を考えているのか分からないが
じい っと
月を見ている
もうすぐ月がしずむ
 ....
    浅く 軽く 雪が降り
    朝は羊の群れになる
    起こさないように
    踏まないように
    横たわる群れのなかを歩いてゆく
愛しい人
あなたの体に入りたいのです
でなければ
あなたの血、肉、骨までも
全てこの胃袋に収めたいのです
その全てはこの身体の熱となり
やがてこの身体をも
溶かしてくれるでしょう
そう ....
ココアの缶をチロッと舐め
「おいしくない。」 と
首を傾げる君 おめでとう

風船に鼻を押しあて
あらゆる角度からのぞき
「なにも入っていない。」 と
泣き出す君 おめでとう

布団 ....
  


とうさん


せんせいのおはなしには

ぼくらでてこなかったね


ぼくやまねこさんのように

どんぐりのさいばんしたかったな


くらむぼんみたいな友達ほし ....
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