音符のように揺れる花は
ビロードの四面ソ歌
色と音とがマチアワセ
白い夢を真っ赤に染めて
花になれなかった
けれど似てしまった
ゆえに{ルビ永遠=とわ}をゆく
四面ソ歌
梳き櫛の息の根をわたし止めて
泣く姿、の、無音部分
を拭った指、の
薄命部分、月に透かせば
血潮は青ざめるばかりで
発光もせず


黒髪、の
窒息密度で、黙ったままの ....
お前にね

居留守を使われたことはショックだったぜ

俺がお前にあげた物も

そろいでかったストラップも

一緒にとった写真も

処分したのか

お前の心の中の俺は

そう ....
ねぇ あんた寂しい人だね

テレビもつけないで

CDも聴かないで

ただ ぼんやり

煙草をふかしながら

扇風機の音を聴いてんのか

俺と同じ

俺と同じだぜ
窓から世界が見えすぎるので
何度も何度も触れつづけては
指とガラスをたしかめていた
消えた素顔をたしかめていた



描かれた線に雨は重なり
音だけを残して見えなくなった
 ....
あのね もう 
いけないと おもったの

だって どろだらけで
おひざ も いたいの

こんな きたなくなったら
あそんでくれないと おもったの

でもね どうしたのって
 ....
雲 のチビ は
ちらり すまして

ふんわり おなか
に まるまって

かくれんぼ なの
だれにも 言わないで

抱きしめたら

ここ へ そら
俺の夜空には

今日も星は見えない

鈍く光る三日月が死神の鎌みだいだぜ

俺は

いつ死んでもかまわないと思ってきた

体も悪いし運もないんだから

仕方ないだろう

死 ....
道々考えます。
       いつも・いつでも・いまでも


道々風が吹きます。
       いつも・いつでも・いまでも


道々貴方を追いかけます。
       いつも・いつで ....
紅葉坂のプラネタリウムは
横浜の夕暮れと星屑
石畳を下れば
恋の数ほどの壁画群

駅前に着くと
冷たくて頭が痛くなる
メロンジュースを飲み干す俺の横に
君がいつも
君がいつも

 ....
小さな手
小さな目
欠けた空を映す鏡に
歌のかけらを置いてゆく



重なりつづけ
重なりつづけ
どこにもつながることのない
造られた花のような子供たち
たじろぐ腕をとり
 ....
ふせじ の なかの
ながい ゆめ

とんとん どうにか
すすけてく

ならくのそら は
しらせぬ いろで

ここやら どこやら
さき ゆれる

わたらせ まい よ
と ....
僕と君が出会って付き合いだしてから

僕は楽しかった

公園のベンチでも

絶叫マシーンの順番待ちでも

なにか僕たちは話していた

君の笑顔はこぼれるようで

僕も心から笑っ ....
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった


目が覚めると
 ....
からびた つる
ならく の よ

とけられた え
さき にご す

ふれこう まい
なぜとう ゆび

ほほ それ て
の にちる し 
風を
包んだ
雨の羽の
横たわりゆく地にて
しめやかになった夏を
やわらかになったアスファルトを
踏む


その
私の
リズムの
ひとつひとつに含まれた 私の
しめや ....
角膜の表面にて
夏の日は湿った瞬きだらけになり
結局はわたし目蓋でその色彩を瞑り流します
そう、悲しい映写幕として
角膜は常時日陰です


鼓膜の表面にて
夏の波動は痒みに酷似 ....
泣いて生きるよりは

笑って生きた方がいいさ

でも

俺にはどうしても笑えない時がある

振りほどこうとしても

俺を締め付ける

過去と不安な未来

忘れようとしても
 ....
俺の永遠の恋人

あなたは今どうしている

幸せならば

それでいい

幸せでないなら

幸せをつかむようなきっかけを

どこかで探してくれ

俺には

もう導く力も
 ....
もう 遠くに 届いて
行ってしまいました

誰の後を追って

なだめても 
すましても

輝けない かぐわしさ
ぽつ ぽつ ぽつり

とおく とおく まもなく
いっ ....
わたしを
知りたいというわたしはいない
わたしは
わたしが鳥でも人でもかまわない
わたしは
あなたによってかたちになるのに
わたしは
あなたがあなたなのかわからない
わたしは
 ....
雨の音が神経にさわる

薄気味悪い静けさも神経にさわる

俺は自分を見失って

どうしようもなく孤独だぜ

なんでこんなに孤独なんだ

男でも女でもサイボーグでもいいから

何 ....
「あー、腹痛かぁ」

と言いながら休憩室に入ると君がいた

「からだの調子の悪かときって、脈の速うなるとよ」

君がそう言うので
僕は脈を計る
手首の付け根をさまよう指
(見つからな ....
二人で地下室に入り
暮らそうか

そうね


なんていらない

あいしてる
あいしてる

まるで二人は
日差しを惜しむように
ひたすら

気がついて
しまったから
 ....
吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった

よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで

そんな僕はまだ
 ....
君の家の庭に紫陽花が咲いていた

ただポストに手紙を入れて

走って逃げてきた

薄紫の紫陽花の色だけは

今でも覚えているよ

15の頃

君と初めて海に言った時

君は ....
もう行っていいよ

僕はもう少しここで涼んで行くよ

君が悲しくて眠れない夜

僕がずっと抱きしめていた

僕が不安で心細い夜

君がずっと抱きしめてくれた

君と僕のかけがえ ....
道を分ける白線の上を
影のない影が歩いていて
こちらに気付くと
逆の方に歩きはじめて
突然消えた



日曜の夜は
誰もおいでおいでをしてくれない
ふんじゃった

でも
みれない

かたい ような
ちいさいような

うごいてるような

どうして
うごけないの

ねえ
にげないの
君に会えたことさえも
今じゃ全てが気持ち悪い
さっき食べたものさえも
一緒に吐き出してしまうこの始末
あぁ人を好きになるって
こんなに切なくなるものなのね
はじめからわかってた
君が誰が ....
さちさんのおすすめリスト(1009)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
造花- 春日野佐 ...自由詩7*04-6-19
黒虫- A道化自由詩604-6-19
☆146_イルス- 貴水 水 ...自由詩4*04-6-19
☆145_ネェ_アンタ- 貴水 水 ...自由詩4*04-6-19
ノート(白窓)- 木立 悟自由詩804-6-18
やさしいひと_へ- 砂木自由詩14*04-6-17
_そら_の- 砂木自由詩8*04-6-17
☆143_ヒトメダケデモ- 貴水 水 ...自由詩604-6-16
悲しみの螺旋階段- 未詩・独白3*04-6-16
メモリーズ- 純太自由詩1104-6-15
ノート(白歌)- 木立 悟自由詩504-6-15
わたる- 砂木自由詩7*04-6-15
★90_カナシイケレド…- 貴水 水 ...自由詩5*04-6-14
ノート(幽霊_Ⅱ)- 木立 悟未詩・独白804-6-14
くりゆく_- 砂木自由詩5*04-6-13
踏む- A道化自由詩504-6-13
逆流癖- A道化自由詩504-6-13
☆142_ホホエミノテンシ- 貴水 水 ...自由詩7*04-6-11
☆141_フメツノ、コイビト- 貴水 水 ...自由詩204-6-11
花_音- 砂木自由詩7*04-6-11
ノート(わたし_あなた)- 木立 悟未詩・独白604-6-10
☆139_コドク- 貴水 水 ...自由詩404-6-9
- 本木はじ ...自由詩304-6-8
えいえんのあき- チアーヌ自由詩6*04-6-8
- たもつ自由詩2804-6-8
★88_アジサイ- 貴水 水 ...自由詩304-6-7
★87_アイスコーヒー- 貴水 水 ...自由詩504-6-7
ノート(幽霊)- 木立 悟未詩・独白404-6-6
すき- 砂木自由詩8*04-6-6
難恋- 蒼空と緑自由詩304-6-4

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