おばあちゃんがお金をもっているそうな
それはもう悪魔に心を奪われたものの言葉だ
いつも何かに怯えていて
何かを必死に守ろうとして
おばあさんらしくない必死な顔をして生きてきたおばあちゃんの
 ....
まだ朝早い空を見る
しんと冷えた空気をうけて
手先から足先まで肌に朝を行き渡らせる
ペダルを蹴って
まだ朝早い空の
紫の雲に朱が広がり染まるのを
日々異なる角度から瞳の奥に閉じ込めていく
 ....
「トウモロコシ」と言えない子供が
とうもろこしを殺してしまった
大人は嬉しそうに笑っている
子供には子供の悩みがあるのだ

 今日ついに10本も殺してしまった。。。



「キウィ」 ....
はまに まわした よめいの かりごま
なげる てのなみ くるわす つきやみ

ささぬ あかりに さしつぐ いっこん
らがん ちりうつ こぐだて わるむね
のどに はしゃぐ みめいの
つきの すずか つむぐ かるた

まわる やまの はるか さます
かやの ねむり まどう むごん

みちぬ おもい ゆきて きえる
かえぬ こころ ぬぐう ....
成覚寺*の一軒隣り
全国チェーン店系列の喫茶店で
砂糖抜きのロイヤルミルクティをすすりながら
かつてここは
宿場町の 春をひさいでいたをんな達の
悲しい場所だということを思い出した

太 ....
名前入りの口紅があるんだって

彼女の憧れのスター
ふっと 話し掛けると

知ってる と 真剣にみる

友達が注文するって 言うと
お願いだから私のぶんも と 
一緒にすることにした ....
ことん つみあきた 背中 の



しらば っくれて
更けゆき ゆく

斜面 水球 の こごり
しずく 罪もなく 踊り

たわむれた 中指には 触れず
逆らった 声 みなも ....
月が 舟を ナクシタ

木陰 に 零れた
ピラミッド の ベール

濃い青 の 淵
触れさせぬ まなざし

ただれた 地殻
うぬぼれた マルイ肩 

キィィィ きぃぃぃぃ ....
スキップなんて 最低だ
オルガンにあわせて 旋廻する幼稚園児の渦の中で
5歳のぼくは つまらなそうに歩いていた

ハイげんきよくー アキラくんもホラ スキップ スキップー

美意識 と呼ぶ ....
高校生だった僕は
泣いて
泣いて
チンピラに憧れて
チンピラになりたくて
夜の街を歩いていたのです

高校生だった僕は
お金も無くて
遠くに行けずに
ただ地元の真っ暗な商店街を
 ....
「サンタマリア」

僕は神様の名前を
あなたしか知らないけれど
僕は神様の存在を
信じたことはありませんでした

「サンタマリア」

僕にも名前があるけれど
あなたは知って ....
シャボン シャドー シャトー

エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる

チョコレート アーモンド アイズ

瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して

マイ リトル ....
くられ ねんね の
いと しゃみ あんや

ふるぎ おもや に
かえ とぐ そぞろ

にちにち からかむ
てづな の とんぼ

まくり まわし て
けんけん ぽん ちょき

 ....
ふと遠いところへ行きたくなる

通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
枝に ぶら下がってる
偽者の太陽

発火を夢みて
まどろむ 花弁

かかってくる
濃い 夜の 暗い闇

閉じない 瞳
はずれない 翼

あたたかいのは 私だけ
じっと 冷えた ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒

ねむりの いわおに 
腰かけ
仰ぐ 


ちり ち り りん
金魚の尾ひれが 
風鈴を蹴る

ちり ち り りん
黄色の帯と 
左手 
 ....
桜降る あの 朱色に染まる門前で
逝き 生きと 別れたというのに
あなたは 私の夢の中で
「君の傍にいるよ」とか
「守ってあげるよ」とか 言うのです。


幸せだった一日の終わりに
 ....
交差点の真ん中で
すすむ方向を見失う

ゆらりゆらぐとき
ふわりうすく浮き上がる
今を引きのばせば

わずかな希望を羽にして
けして上手くはないけれど

音なく羽ばたく
儚く ....
自転車にまたがれば

ペダルにのせた足と
地面を蹴るかわりに
転がってゆくタイヤ

地球がまあるいのは
教科書でしか
知らないことだけど

その時生まれる風が
何処から吹いてくる ....
あ〜あ。
暑くてやってらんねーな。
バイトも楽じゃねーな。
背中のファスナー
誰か下ろしてくんねーかな。
流しのはじっこで
トマトにかぶりつく

切って 盛り付ける前
誰もみてない 朝

どっからくるんだろう
この 破りたい
悲しみは

形よく そろえて
行儀よく いただいて
終わ ....
あなたのいない       空       白       を、日々うめる努力をしています。
もう、慣れました。     空が      白く      雪で染まってから随分たったので。
昨日は眠 ....
悲しい時に楽しい詩など書けません

悲しいを沢山使いすぎて悲しみの表現も不十分です

凍りつく手足
何も映らない目
痛みすら伴う言葉

人を疑い生きすぎて
大切な人さえ信用できません ....
痛々しいほどの
朱をさらけだして
鶏頭が咲く

傷口は
季節が変わっても
じゅくじゅくと疼き

癒す言葉など
持ち合わせてはおらず
ただ唇を乞う

ツバメが
ひととき ....
線が
小さな点の集まりだと知ったのは
まだ恋なんて知らない
幼い頃のことでした

とぎれとぎれに
一つ一つの出会いがあるように思えても

振り返ればなぜか
すべてがつながっているよう ....
ばらばら つち
のど こすり

だくおん あやす

かや なびく やかい
かげぎぬ の ぎょうこう

されぬ あかみ
くずし うつす つゆたま

わけいる つきの あし
ほ ....
さび ついた そろい のそら
ぬげはじめた め 

かかわらぬ
こえ

ふみこむ
ひざし

の 

いってらっしゃい
いってしまって

さからえ

とべない
の なら ....
まだ幻になるには早すぎる夏

したたる汗を拭きながら
影を引きずってみる

昼下がり
気がつけば青信号は点滅し
横断歩道は白くアスファルトを削っている

そしてゆらりと
行き過ぎる ....
てとらぽっとは海につながれて
夕日が燃えて琥珀に変わるのを
見ていた

さよなら
さよなら
さよなら


駆け足で過ぎようとしている夏の
スカートの裾 ....
さちさんのおすすめリスト(1010)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お金- 暗闇れも ...自由詩6*05-11-6
空の朱- 暗闇れも ...自由詩5*05-11-3
子供の時間- 千月 話 ...自由詩9*05-10-7
返杯- 砂木自由詩10*05-9-18
月光- 砂木自由詩17*05-9-18
新宿二丁目の喫茶店にて- The Boys On ...自由詩5*05-9-17
かわいいひと- 砂木自由詩9*05-9-17
つのり- 砂木自由詩6*05-9-11
_はみだした_靴の_ために- 砂木自由詩8*05-9-10
スキップ- 大覚アキ ...自由詩505-9-8
少しだけ詩を書いた夜- 虹村 凌自由詩11+*05-9-8
神様の名前- ベンジャ ...自由詩6*05-9-8
マイ_フレンド_テディ・ベア- 砂木自由詩10*05-9-7
まり_ほうけ_- 砂木自由詩8*05-9-6
夜の地下鉄は海の匂いがする- ベンジャ ...自由詩52*05-8-31
夜の実- 砂木自由詩12*05-8-30
献花- 千波 一 ...自由詩43*05-8-29
降る夢- 千月 話 ...自由詩11*05-8-28
カゲロウ- ベンジャ ...自由詩10*05-8-27
夏をのせて- ベンジャ ...自由詩6*05-8-26
哀愁の横顔- 落合朱美携帯写真+ ...10*05-8-25
トマト星人- 砂木自由詩16*05-8-25
空白- ふるる自由詩23*05-8-25
髪に触れ、寝顔を見つめ- 暗闇れも ...自由詩2*05-8-24
帰燕- 落合朱美自由詩10*05-8-22
点と線(そして座標)- ベンジャ ...自由詩12*05-8-22
むげ_なる_たむけ- 砂木自由詩4*05-8-20
ほほえむ_の- 砂木自由詩8*05-8-19
陽炎- ベンジャ ...自由詩13*05-8-18
さよなら夏- 落合朱美自由詩19*05-8-15

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