俺の心のドアをノックする
あなたの幻
俺にだけ聴こえる
なつかしい声
男と女として出逢ってしまったから
男と女として別れたんだぜ
俺のあなたに対する想いが強すぎて
....
お前の細い腕で
もう俺を支えなくていいよ
俺は
たとえ ぶっ倒れても
1人で歩ける歩きたい
俺のことを必死に支えてくれたのは
お前だけ
わかっているからもうい ....
夜 が 鳴る
切れた 窓辺
背いた 天井
見知らぬ 幸
消えた 願い
夜 が 立つ
誰 を 救う
誰 が 救う
誰 に 救う
外 に 写る
夜 の 髑髏 ....
僕は君となら
地の果てまで行ってもいいよ
海の彼方まで行ってもいいよ
だけど
君と僕だけでは生きてはいけない
砂漠で骨になるか
海に浮かぶかもしれない
....
僕の部屋の窓ガラスが
強い風で音を立てる
今にも割れそうだよ
嗚咽か慟哭のようだ
僕の心の傷跡にしみる
僕も君も
そんなふうに泣いたね
君が僕を好きだと言って ....
どうしようもなく空に向かい
わたしは
影を失くす
足の下を踏みしめ
家々をすぎ
すべてに接する崖へと至る
見えない花のわたしは
ひとつの大陸でできた楽器 ....
ここにあるのは夏の地図
宝島への出航 間近!
冒険の仲間を呼び集め
飛び出そうよ
夏の国へ!!
憧れをつかまえに
雲の船に乗って
さぁ 夏 本番!!
音符のように揺れる花は
ビロードの四面ソ歌
色と音とがマチアワセ
白い夢を真っ赤に染めて
花になれなかった
けれど似てしまった
ゆえに{ルビ永遠=とわ}をゆく
四面ソ歌
梳き櫛の息の根をわたし止めて
泣く姿、の、無音部分
を拭った指、の
薄命部分、月に透かせば
血潮は青ざめるばかりで
発光もせず
黒髪、の
窒息密度で、黙ったままの ....
お前にね
居留守を使われたことはショックだったぜ
俺がお前にあげた物も
そろいでかったストラップも
一緒にとった写真も
処分したのか
お前の心の中の俺は
そう ....
ねぇ あんた寂しい人だね
テレビもつけないで
CDも聴かないで
ただ ぼんやり
煙草をふかしながら
扇風機の音を聴いてんのか
俺と同じ
俺と同じだぜ
窓から世界が見えすぎるので
何度も何度も触れつづけては
指とガラスをたしかめていた
消えた素顔をたしかめていた
描かれた線に雨は重なり
音だけを残して見えなくなった
....
あのね もう
いけないと おもったの
だって どろだらけで
おひざ も いたいの
こんな きたなくなったら
あそんでくれないと おもったの
でもね どうしたのって
....
雲 のチビ は
ちらり すまして
ふんわり おなか
に まるまって
かくれんぼ なの
だれにも 言わないで
抱きしめたら
ここ へ そら
俺の夜空には
今日も星は見えない
鈍く光る三日月が死神の鎌みだいだぜ
俺は
いつ死んでもかまわないと思ってきた
体も悪いし運もないんだから
仕方ないだろう
死 ....
道々考えます。
いつも・いつでも・いまでも
道々風が吹きます。
いつも・いつでも・いまでも
道々貴方を追いかけます。
いつも・いつで ....
紅葉坂のプラネタリウムは
横浜の夕暮れと星屑
石畳を下れば
恋の数ほどの壁画群
駅前に着くと
冷たくて頭が痛くなる
メロンジュースを飲み干す俺の横に
君がいつも
君がいつも
....
小さな手
小さな目
欠けた空を映す鏡に
歌のかけらを置いてゆく
重なりつづけ
重なりつづけ
どこにもつながることのない
造られた花のような子供たち
たじろぐ腕をとり
....
ふせじ の なかの
ながい ゆめ
とんとん どうにか
すすけてく
ならくのそら は
しらせぬ いろで
ここやら どこやら
さき ゆれる
わたらせ まい よ
と ....
僕と君が出会って付き合いだしてから
僕は楽しかった
公園のベンチでも
絶叫マシーンの順番待ちでも
なにか僕たちは話していた
君の笑顔はこぼれるようで
僕も心から笑っ ....
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった
目が覚めると
....
からびた つる
ならく の よ
とけられた え
さき にご す
ふれこう まい
なぜとう ゆび
ほほ それ て
の にちる し
風を
包んだ
雨の羽の
横たわりゆく地にて
しめやかになった夏を
やわらかになったアスファルトを
踏む
その
私の
リズムの
ひとつひとつに含まれた 私の
しめや ....
角膜の表面にて
夏の日は湿った瞬きだらけになり
結局はわたし目蓋でその色彩を瞑り流します
そう、悲しい映写幕として
角膜は常時日陰です
鼓膜の表面にて
夏の波動は痒みに酷似 ....
泣いて生きるよりは
笑って生きた方がいいさ
でも
俺にはどうしても笑えない時がある
振りほどこうとしても
俺を締め付ける
過去と不安な未来
忘れようとしても
....
俺の永遠の恋人
あなたは今どうしている
幸せならば
それでいい
幸せでないなら
幸せをつかむようなきっかけを
どこかで探してくれ
俺には
もう導く力も
....
もう 遠くに 届いて
行ってしまいました
誰の後を追って
なだめても
すましても
輝けない かぐわしさ
ぽつ ぽつ ぽつり
とおく とおく まもなく
いっ ....
わたしを
知りたいというわたしはいない
わたしは
わたしが鳥でも人でもかまわない
わたしは
あなたによってかたちになるのに
わたしは
あなたがあなたなのかわからない
わたしは
....
雨の音が神経にさわる
薄気味悪い静けさも神経にさわる
俺は自分を見失って
どうしようもなく孤独だぜ
なんでこんなに孤独なんだ
男でも女でもサイボーグでもいいから
何 ....
「あー、腹痛かぁ」
と言いながら休憩室に入ると君がいた
「からだの調子の悪かときって、脈の速うなるとよ」
君がそう言うので
僕は脈を計る
手首の付け根をさまよう指
(見つからな ....
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