焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
つくしは みな
めをつぶっている

はるのにおいを
かいでいる

せのびして
せのびして
一郎は華子と2つ違いのいとこ同士。二人は親の家が近いこともあって、よく一緒に遊んでいた。
今日は華子の屋敷の庭の竹やぶにいる。
「一郎ちゃん、今日は一郎ちゃんが犬をやって頂戴。」
「華子ちゃんは ....
芸術ってなんだろう。
日常をしのぎつつ ふっと思う。
このごろ あれかなと思う。
むすんで ひらいて。
多分 小さな頃 教わって うたいながら
手を開いたり 結んだり。
なにか 呪文のよう ....
のばすほどに
ゆわえられた 微々

遠ざけて
きつく 咎めた
まつげ

のせられて
こぼれ 破れ

仕返しに なれない

切る たびに
つつみ くるまれる 微々
私は尖っている

ある面はつるつるのまんまるなのに
いつも微笑んでいたい 
という願いが
そこにはある

ざらざらと大きくくぼんでいるところもある
このくぼみは
がっちり滑らないよう ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
涙が嫌いでも
泣かずにいられないときは
雨に打たれに飛び出そう

雨の歌声に
君の嗚咽はかき消され
雨の雫に
君の涙は雨になる

君が泣いていることは
雨しか知らないから

だ ....
空と海の境目は
遥か遠くでつながっている

海鳥が
水際に光る魚を探している
真実は見え隠れして
それを捕えるためには
そこに飛び込まなくてはならない

解っている

生き残るた ....
送電線の下をくぐって
アスファルトの海を
ぼくたちは、
泳いで、


はりめぐらされる
緯度や経度に
足をとられながらも
ひたむきに
日帰りの旅をくりかえす
ねむる前、ときどき
 ....
カフェテリアで
小脇に かかえた空に

そっと 左の翼 溶かして

ふしの いたんだ 宿り木
に まだまだ だって 

占いに とばされた 長靴に
冬眠している 蛙君からの 手紙
 ....
ぐはぐははひとじゃなかった

でもはぐはぐしちゃった

だってあったかいもん

ぐはぐはは「ぐはっぐはっ」よろこんでた

ぐはぐはいうからぐはぐはなんだよ

それってわかりやすい
 ....
君の声がどうやって千切れてゆくのか知らない

どうか耳をよせてください
いいやよせないでください

僕はカミキリ虫みたいに叫んだ
その声は成層圏を真っ二つにした
そんなわけない

ど ....
寂しいのでしょう
暗い部屋の中であなたの帰りを待って
将来もこうなっていくのかと
部屋の隅にいて身を潜めていた影が広がり
つま先まで冷たく私を包むのです
布団に転がり残り香をかいで
甘酸っ ....
邪魔な清いものから葬る
熟れた憎しみは
やさしい殺し方を知っている

刺すかわりに 微笑み
逃げられないように 思いやる

決して ひどいなどと 回りにはみせない
とどめは 自 ....
失いたくないものがたくさんある

幸せの証拠ねと体が軽く傾いて
あたたかな心もその一つ
怖がりねと少しだけ軽くなり
はかないと気づいて重くなり
探し続けている
体が空に傾きながら
これ ....
少しづつ 咲く花も
少しづつ 枯れる花も

同じ時の中で 生を流れる

めざめて
めばえて
よりそい

続かなくなる息なのに
止める事に こだわり

いつまで夢をみるの
 ....
昨日の高い 高い空から
ハッカの香りを感じた のです。
それは 甘くなく
気道から凍るような
冷たさだけ残して
昼には そっと
消えてしまったけれど



これから何度と無くやって ....
笑顔を見ると永遠がある気がしてしまう
この手をつないで人のぬくもりを感じて
永遠を期待してしまう
いつか深夜に見た映画の台詞が頭の中を侵食する

私は暗い海の底から来たの
いつか貴方は私か ....
「あけましておめでとう」

世界のあちこちで
それぞれの挨拶が交わされた

近所では、年が明けた途端に真っ赤な消防車が来て
(ボヤがあったらしい)

今年は悲しい事故が起こりませんよう ....
ただ手を暖めるためだけに
両手を 握られて
この人が救急隊員でなかったら
ありえない事に
じっと まかせた

仕事と言ってしまえば
それまでで
人としての思いやりが仕事
でも
そこ ....
国語の教科書にのってる詩に
水しぶきをあびせられたように
眼を見開かされた小学時代

宿題にされた詩
初めて書いたのは 鶏頭の花
鶏のとさかみたいだとか 好き放題
五年生から 夏休み ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
だからからだなんて
かなしいばっかりなんだ
だってかなしいときには

なみだ

ぜん
ぜん

でない

うれしかったのに

わらえなかったよ

ぜん
ぜん

ごめん ....
    女


愛しいあなたを抱きたくて
透明から青
青から碧へ
変色する
この静かな淀みの池で
禊(ミソギ) する


今夜の月は丸いから
お前、美しい女になるのでしょう ....
「引越しするので手伝ってください」

久しぶりの幼馴染からのメールを見て
行くとあらかた荷物は片付いていたのに
ただ
アルバムや卒業文集が
ダンボールのわきに積み上げられていて
それが手 ....
目印になる場所まで引き返そう
そういって 舅は背中を向け 急ぐ
たけのこを ぐちゃぐちゃ 踏み潰していく

私達は 夜明けと共に 山に入れるように
早く起きて
家族で食べるくらいの たけの ....
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
中学のころ
教科書の中に出てきた

ナンシーに会いたい

タケシの家にホームステイで来ただけなのに
のこのこ学校までついてきて
わざわざ英語を教えてくれたナンシー

ナンシーに会いた ....
おばあちゃんがお金をもっているそうな
それはもう悪魔に心を奪われたものの言葉だ
いつも何かに怯えていて
何かを必死に守ろうとして
おばあさんらしくない必死な顔をして生きてきたおばあちゃんの
 ....
さちさんのおすすめリスト(1009)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
つくし- 日朗歩野自由詩706-3-11
犬の名は全て一郎_____(お暇な時にでも読んで下さい・・・ ...- ふるる散文(批評 ...10*06-3-8
この頃_思った事- 砂木散文(批評 ...13*06-2-24
- 砂木自由詩8*06-2-22
_- ANN自由詩6+*06-2-16
知らないことを知っている- ベンジャ ...自由詩42*06-2-6
優しく濡れて- アマル・ ...自由詩7*06-2-5
空と海の狭間で- ベンジャ ...自由詩6*06-2-5
ブレス- 望月 ゆ ...自由詩55*06-2-4
こくん_と- 砂木自由詩10*06-2-3
ぐはぐはをはぐはぐ- ふるる自由詩14*06-1-23
千切れて- ふるる自由詩16+*06-1-11
林檎ジャム- 暗闇れも ...自由詩3*06-1-10
陽射しに- 砂木自由詩9*06-1-8
- 暗闇れも ...自由詩1+*06-1-8
閉じて- 砂木自由詩9*06-1-6
冬の物語(パール・ピンク)- 千月 話 ...自由詩17*06-1-2
深夜に見た夢- 暗闇れも ...自由詩3*06-1-1
願い- ふるる自由詩3*06-1-1
見知らぬ熱- 砂木自由詩10*05-12-30
買えないもの- 砂木自由詩10*05-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
だからからだなんて- ふるる自由詩4*05-12-18
秘密- 千月 話 ...自由詩13*05-12-2
この街を去ってゆく君へ- ベンジャ ...自由詩9*05-11-24
たけのことり- 砂木自由詩7*05-11-20
鼓動- 砂木自由詩13*05-11-15
ナンシーに会いたい- ベンジャ ...自由詩8*05-11-10
お金- 暗闇れも ...自由詩6*05-11-6

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