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明け方
白い目で
青空の夢を見ている
夕日が沈む頃は
終わりの見えない草むらに
黄色いブロックを置いて
隙間なく並べていく
毎日ひとつずつ
繰り返しては
あっちの砂漠で焼かれない ....
第一夜
手の平に十匹乗るくらいの小型犬がちょうど手の平一杯分居て、駐車場に止めてある私の赤い自転車のハンドルにぶらさがっているスーパーの袋の中で溺れて死んだ。その日は大雨で、暑かった。残暑のむさ ....
星が死んでゆくとき
個人が来て
、なぜ言うのかしら
欲しい欲しいください
して欲しいください
して
大人の真っ只中で純水を流そうと
躍起になって泣けば
汗ばむ肌はいよいよおかしくな ....
日常の底辺を二つに割って
その間を流れる河で泳ぐこと
海に出ること 叫ぶこと
朝も夜もない北へ向かって傷む
幾つもの舟は
弾性限界を突破して
大破した
塵となり
風に巻かれた星屑
....
パン屋のお嬢さんが
背中をさする手つきで
生地をのばすものだから
もう 薬は要りません
開けては 閉める
逃げ道を塞ぐ
冷えて固まったガラス
透き通る壁の中
発酵したい、ね
....
よく懐いていた
私の魚
ひとつ ふたつ
は
朝が夜に被さるときの
ゆらり
揺れる空気に気付いて
泳ぎに出掛けました
(吸って) (吐く)
繰り返して
(吸って) (吐く ....