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季節は無言のまま過ぎて行く
昨日まで咲いていた木は
咲いてはしげり
赤色に染まりかれていった
もう僕は迷子の一人ぼっち
昔呟いた言葉を思い出す
テレビに写った君に恋 ....
壊れたものを修理にだしたけれど
どこの店に行っても直すことができなかった
別れ際のあの不意な涙は
今も僕の掌に落ちて染み付いている
必ずハッピーエンドになるとは限らない
....
3分間で出来上がるカップ麺はあるけれど
3分間で出来上がる世界など存在はしないだろつ
もしそんなものが存在していたら
もうインスタントワールドは
たちまち売れてみんなが神になる ....
色に例えるならば
それはそう黒に近いだろう
最も濃い闇を連想するような
どすぐろい色だろう
そこには一切色彩は存在せず
どんな色も黒に侵食されていく
白雪姫VSシン ....
写真にうつっている僕は
満面の笑みでカメラを見つめていた
でもそれは過去の遺物
その写真にライターで火をつけて
灰皿になげすてる
今なら言えることは
昨日は言えなか ....
広い草原からは
笛の音が響き
音をかぜにのせては
明日に流した
深海では一寸の光も入って来ずに
光という存在をまだ確認したことがない
余りにも酷すぎるものたちで溢れ ....
普通に分かると思っていた
この没落された国家が
何の機能もしていない
パンドラの箱だということを
沸点をこしてもまだ沸騰しない
涙のアパートは
決して崩れるといった選択 ....
ふいに春風が吹き
桜ふかれそして舞い
その花びらに巻かれ
いつしか春は過ぎてゆく
大人になったら分かると思っていた
自分の存在は今もわからないまま
残酷なように秒針 ....
明日晴れるなら蜃気楼をみにいこう
僕がまっている何かはまだこず
降り頻る涙の雨を浴びて
脅えながらそれでもなお
コンクリートに覆われた部屋からでずにいた
きてはかえす
....
昨夜みた夜空を游ぐ三日月をみた
君は今硝子の壁ごしから何かを伝えたくて
吐息を吐いて窓に何かをかきだした
そのもじは反転していて読めなくて
君は今にも泣きだしそうな顔で
....
少年は
絶望のなかで
差し込む月の光が
僕をどこかに飛ばす
流れているのは人か風か音か時か
ただ舞い散るのは夕暮れの茜色の風
もうどこにもない世界の忘れ ....