甘いシロップ
溶けていく
はにかみも焦燥も
905円のプチ天国
税別...
喜びのために苦しみを抱えるなら
喜びも苦しみも捨て去りたい
きっと天国はそんなところだろう
人間はシロップに ....
療養生活という名のニート暮らし
要は名目なのだ
家事手伝いといえば全て許されるように
詩作という名の日記
要は名目なのだ
私小説のようなものだといえば全て許されるように

クリス ....
背中のうら側に
湧き出るような身勝手を
菓子鉢にいれて走っている

一日を過ごせば
一日を知ってしまう
蛇腹のような階段を捨て
毎日建てる墓標へ向いた私と

降りつもる砂を払う手 ....
みんな嘘つきなんだよなあ
知りません
燃やしました
ルールも
友情も

みんな嘘つきなんだよなあ
不幸の手紙を
もらったことがある
あなたの彼氏は
誰それと 云々
必死すぎて笑っ ....
サイダーのボトルを開けて
気泡の弾ける音に耳を傾ける

真夏の太陽が気泡に反射して
まるで宝石を散りばめているようなサイダーのボトル

涼しげな音の宝石たち

見入っていたらトンビ ....
アメ玉一つ口に放り込んで
明日のことだけ考えて生きる

新宿の喧騒に負けないくらいの勇気を持って
他人から見ればおかしな奴だ

でも私は明日のことだけ考えて

アメ玉を噛み砕いた

 ....
猫の喉奥から
小さな雷鳴が聴こえる
やがて
雨が降ることだろう

さみしさを埋めようとして
猫を飼うということを
怒っているのかい、

六月の保護色みたいな灰色の毛は
なでられる ....
薄暗い階段を上ると
ガラス戸の向こうは少しだけ
明るくなっているようだった
きっと貴重なものが入っているであろう鞄の
前に蹲る女の人
の名前はもう線で
消されているのだろうか

いい匂 ....
            充実感はもとより

          空白感にも気がつかず

   いつのまにか 卒寿の峠をおりてきた

        その しあわせを・・・・

     ....
理想と現実が重なって

閉じたアサリになった
私の名はライザ143527055@a
もうしわけありませんがあなたを容認できません

ときどき小鳥が窓辺に遊びにきます
名前はないという小鳥です

私の名はライザ143527055@a
 ....
冷蔵庫をいつもの如く勝手に開け
これおいしー?とコンソメキューブを持って聞く

これはそのまま食べられないよと言っても
好奇心の悪質は止まるはずがない

ダメダメダメダメ!
カンシャク
 ....
ミモザかなレンギョウじゃなしなんだっけ
エニシダの花あふるるデイケアの窓
施術台ホットパックして昼寝して
デイケアで居残りをしてバカンスや
お帰りの体操曲は白樺だって
さぶちゃんに白樺って曲 ....
 近所から けたたましくも
       聞こえてきた
     一一九の 唸り音
    さぞや 顔色かえて 
     いられるのだろう
  担架以外のご家族さまは
 
    あぁ ....
脇目も振らずに走ってきたよ
余所見をしている余裕はなかった
家と会社を往復するだけの毎日

ケースに入れたままのギター
若者の音楽を受け付けなくなって
大好きな歌も歌えなくなっていた

 ....
入院を知らず
人生を語ることなかれ
入院は
もう一つの人生だ
生老病死のシャバだから
自分だけ
病気をしないというわけにはいかない
    卒寿をすぎて
      ふと想う
    痩せっぽちの
      俺さまが
  よくも いまでも
 生かされている と
  「時」が真っ赤な
「塑像」になっている
  「空 ....
看護師たちが患者に
「だいじょうぶですかあ?」
と口癖のように声かけしている
あるおじいちゃんがたまりかねて
言った!
「だいじょうぶじゃないから
入院しているんでしょうが」
患者の立場 ....
きのうの猫のぬくもりや
おとついの雨のつめたさや

ずっと前
ぼくができたてだったころ
たくさんの小さな人が
かわるがわる座ってゆく
にぎやかさや

お腹の大きな女の人のついた
深 ....
朧月照らされる君カスミソウ はじめは
まとわりつくなにものもなかったのに
いみのないような
おしゃべりを
くりかえしくりかえし
しているうちに
からみついてほどけなくなって
しまう
そんなことを
えん 
 ....
静かに生きてると
図々しい人にやられ続けるから

たまには牙があることを
教えなきゃダメだ

この世は弱肉強食

風に吹かれて
ただ気ままに生きていたかったけど

お前たちはその ....
竹の子の皮には
小さな産毛が生えていて
まるで針のよう
はがすごとにちくちくする
皮の巻き方は
妊婦の腹帯のように
みっしりと折り重なっていて
はがされたとたんに
くるりと丸くなる
 ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう

私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く

あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている

私は ....
忘れてしまいたいことと

覚えておきたいことが

どうでもいいことに紛れ込み

記憶という空を駆け回る



いつの日か あなたが作ってくれた

栞を探してみたけれど ....
詩よりも素敵な端正な言葉を
音律にのせて

たとえばジャニスは疎外をブルースにして
もうひとりのジャニスはこころの陰影をうたにする

ジムはロックの神になり
もうひとりのジムは瓶のなかの ....
失っていくものなど

気づかなくていい


何も知らず

何も悟らなくていい


ただ美しい桜の下に

いつまでも子供のように立っていて 
僅かに開いた窓の
隙間から作りかけの
建築物が見えた
物陰で時折
火花が散っている
素早く通過する自動車の
車体に反射した灯
が届く
先で一羽の烏が所在無げに嘴を
上下させている
 ....
国境など無くなればいい
人類は民族間の違いなどは
大さないのだ

宇宙生命にも
大さないのだ

生命はみな幸せをみているのだから
消しゴムをよく落としてた隣の子

指がふれ不意に2倍の反発力

盛り上がる噂につられ恋と知る

抜けない傘抜いてドヤ顔控え目に

告白の手紙夢中で記憶ない

友達でいてね友達と ....
うめバアさんのおすすめリスト(853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シロップ- 宇津田詩 ...自由詩117-7-13
徒然日記- 宇津田詩 ...自由詩117-7-13
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一人、新宿にて。- 倉科 然自由詩217-7-11
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遺言メモ- 信天翁自由詩217-7-9
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五月雨の朝- 信天翁自由詩117-5-3
花残り月- 1486 106自由詩9*17-4-29
自分だけ- ホカチャ ...自由詩217-4-27
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声かけ- ホカチャ ...自由詩217-4-26
さいはて公園のベンチ- そらの珊 ...自由詩17*17-4-26
朧月夜- 讃岐どん ...俳句1+*17-4-23
ぽりまー- AB(な ...自由詩317-4-16
怒り- ガト自由詩3*17-4-15
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栞(しおり)- 讃岐どん ...自由詩4*17-4-11
日曜日の詩- 梅昆布茶自由詩1417-4-9
- ガト自由詩3*17-4-8
区分された領域の先で- noman自由詩317-4-2
- レタス自由詩317-3-10
スクールデイズ_10- 深水遊脚川柳2*17-2-4

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