視点をかえてみれたなら
世界はどんなに広いだろうに
視点をかえてみれたなら
あなたはずっと優しいだろうに
視点をかえてみれたなら
夕陽はどこでも綺麗だろうに
視点をかえてみ ....
夫のいること忘れてて笑初
寒い日に「寒いね」って当たり前のこと
温かくて柔らかい吐息の色でわかっているよ
降り積もった朝の霜を踏んで
砂利道の上のキャッチボール
口遊んだいつもの歌も
溜め込みすぎて漏れ出した ....
クフフッ
ボクは男の子
ママは云ったんだ
大人になったら男の子はパパに似るはずだから良かったねって
惚れんなよ ママ
クフフッ
ボクは男の子
でもボクはママのDNAを好 ....
森にはミモザと薔薇の花
きのうの疲れと宇宙のりんご
並木道には青、みどり、影、
マスクとひかりと人の顔
浴衣姿のオディロン・ルドン
細菌、人面蜘蛛、見張り台、
....
玄関に靴がいっぱい笑初
140110
新緑の町から湧き挙がるパワートレイン
ドリブンされた満腹感を味わえ
指令の下にひた走る亀裂だらけのハイウエイ
国税庁の管理の下に地下深く ....
半年ぶりの実家はいつも通り
父は孫と はしゃぎ
母はセカセカと 動いている
ちょっと気になる
カレンダーと
冷蔵庫に貼られたメモ用紙の枚数が
カレンダーはもう日付がわからないくらい ....
クリミナルマインドを
シーズン1から5まで
ぶっ通しで見ていたら
だんだん異常犯罪者にも
慣れて来て
縛り付けて
生きながら内臓を
引きずり出すぐらいじゃ
今一つ迫力に欠けると
思え ....
どんな小さな出来事でも
記念日に出来る
大切な一日を生み出せる
二人が出逢った日も記念日
初めて抱き合った日も記念日
記念日が増えると楽しい
その日が来る度に
より良い関係になっ ....
あなたの必死さが 粉になった
ふらふらと微笑む天使が 手を広げたら
心ごと 舞い上がって 踊った
くるくる と 花びらのような 儚さで
瞳の上に 落ちたから
それ以上 涙を拭う 必要も ....
うみにくると
ふるさとに
かえってきたような
きもちになるのは
なんだろう
こくどうから
ながめわたす
ささーん ささーん
おおきくみえたはずの
うねりが
かたちをなくして ....
水の中では
泡が言葉だ
生まれたそばからはじけて
君に伝わることはない
同じ水槽の中にいるのに
君の夢が僕には見えない
同じだけれど違う生き物
互いに互いを選び合えずに
....
餅を食べ過ぎて、ジーパンがきついので
「お腹が、いっぱいになった。」と誤魔化して
近所を走ってみた…。。
子供らが、親に急かされて車に乗っている。
若い男と女が、手を繋いで駅へと ....
この世界はとても窮屈で
両手を広げると色々な物に触れてしまう
人や建物や空気
私は何も触れる事のない世界で
眠りたい
午前3時
自分以外の誰かが
同じ空間にいると言う
錯覚に陥る…。
(キット/コレハ/カンチガイダ。)
この気配が、何なのか?を理解できぬまま
左側の鈴の音と
....
悲しみは
だれにも知られず
降る小雪
夜にかくれて
降る小雪
悲しみは
ひとりピエロになれるまで
降れ小雪
夜にまぎれて
降れ小雪
....
悲しいけどさわやかだ
今起きたばかりだから
さむいけどあたたかだ
風が吹いていないから
歩いてゆく
おとがする
しがみつく
木の枯れ葉
悲しいけ ....
黙っておこう 余計な事は
黙っておこう 隠し事は
黙っておこう 世を渡るには
黙っておこう 面倒な事は
大事な鍵は手の届かぬ土の中
根に絡まる土の中
正直者は苦労する
取って ....
白い色鉛筆で書かれた
その言葉は
白い色を言葉にすることなく
白い色に染まることもなく
ただ
その言葉を伝える
さようなら
天国のコインランドリーで
布団を洗っている
乾燥機を回しているあいだ
少年紙を読んでいた
しかし、ふきだしはすべて空白で
内容がうまく飲み込めない
明日は傘を買いに行こう
雨 ....
感じてることにまかせよう
つかれたなら
つかれそうなら
感じてることにまかせよう
何度も確かめたくなるなんて
きたない心が消えないなら
うなぎを食べたら解散しよ ....
哀しみに悲しみをブレンドして正解とする 許しがたい癖
安酒の孤独とマクドのミルクを注ぐ珈琲 ここだけの華
禍と無力に囲まれ 飲んだ珈琲 信じてたものを確かめる作業
....
日常の片隅に
読書する時間
を取って置く
新しい刺激は
時に知的欲求
を静に味わう
知的欲求から
美的欲求へと
行ったり来り
日常の片隅に
いつも何かの
欲求の時間帯 ....
ケーキ屋のサンタクロースは眠れずに 家族と過ごす26日
酒を飲み不平不満をぶちまけて それでも明日はやってくるのだ
「仕事と家庭のどちらが大事なの?」 やや食い気味に「君だ」と答え
....
北風が吹く、この街の
行き交う人々を眺めている
もう皆、すっかり冬の装いで
どことなく落ち着きがない
しかし、私の目に
それは映ってはいるけど
どこか、よそよそしい
その先に続く
....
あなたは昨日、
つめたかった。
やわらかい刃物で、
切られた気がした
血も流れないのに
いたくて、いたくて。
あなたは今日、
やさしかった。
その笑顔は
....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた
とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている
きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち
てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする
....
よわかあないよ
ぼろぼろだよ
ぼろぼろになれるくらい
おれまだげんきだよ
つらくてかなしくて
そんなじぶんがまた
つらくてかなしくて
きゅうにつばが
....
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