すべてのおすすめ
スタジアムへ行こう 野球を観に
ルールなんて知らなくていい
メガホン叩いていればいい
踊り踊っていればいい
僕の好きな野球 君と一緒に楽しめればいい
会えなくて辛い夜は ....
この瞬間に降っている雨粒を
どこまでも遠くへとつないでいく
知らない街のマンションの屋上で
雨粒は途切れていた
雨が降っていない街の
日差しはとても悪意に満ちて
雨が降っていても
雨 ....
時間は、斜めから溶け合う頃になって
辺りはいつの間にか曲がり角になって
それは
人生、
とは呼べないような私たちだったり
生きている道のことだったり
例えなければ綺麗だったのに
....
松葉杖を
ついて歩く人を
追い越し
ふいに立ち止まり
背後を振り返る
その人のずっと後ろで
松葉杖をつくより
もっと不器用に
びっこを引く小さい姿は
あの頃のぼく ....
忘れてしまいたい事
沢山あり過ぎて
言葉は溢れても
体は縛られて
悲しくて
捕らわれて
身動きがとれない、、、
記憶を消してくれませんか?
闇に紛れて
全てを覆う
....
頭痛の理由は
きっと記憶の右裏にあって
鎮痛剤は捜し当てられない
迷路を更に複雑にした
毛細血管の集落で
私は愛してるを
どのくらい循環させられるの
耳から ....
お姫様が
何でも許してくれる王子に
浮気を告白しました
それを聞いた王子様は
持っていた剣で
お姫様を
刺し殺しました
「許してあげるよ」
そう言いながら
青いやろ。
口ヒゲ青いやろ。
気分悪くはないよ。
そりゃ良くもないけど。
青いやろ。
男色やないよ。
それは違うわ。
それは失礼やわ。
男色の人にも。
青いやろ。
....
蝉の声が五月蠅い。
「うるさい」って読むんだよ。
知ってた?
ねぇ
『八月蝉い』のほうが 強烈だと思わない?
ヒゲが邪魔ですねん。
口ヒゲがありますねん。
それが邪魔ですねん。
ヒゲの細胞一つに
世界が一つ隠されてますねん。
ヒゲが邪魔ですねん。
キノコが食べにくいねん。
ヒゲまで食べますね ....
愛にカタチがないのはね
きっと カタチがあったら 壊れてしまうからなんだよ
指の動きでドレミを造った
見たことのない音
奏でることに夢中だった
何に夢中なの?
そう聞いて返ってきた言葉に
私は膝を抱えた
寂しいからじゃないよ
....
クジラは人間の
小便が好きだった
防波堤の影に隠れて
小便をする人間を見つけては
そおっと近づいて
その慎ましやかな水の流れを
うっとりと眺めた
もしあそこに
小さな虹が架かったら ....
窓辺に置いていた
ベゴニアの鉢から
ベゴニアが生えてきたので
窓の外へ投げ捨てた
こうあって欲しいと望んだことが
そうなってしまった悲しみ
小さな風がカーテンを揺らす
窓辺が少し ....
∞∞ 商品ラインナップ ∞∞
「つぶつぶ果肉入り、炭酸オレンジジュース」
ついに登場、新感覚オレンジジュース。
果肉が沈殿しているので、よく振ってお飲みくださ ....
夢の中で風に吹かれていた
耳の中を風が吹き抜けていて
頭の中まで涼しくなった
寂しいから一緒に住む人を探した
総理大臣とかそういう
忙しい人じゃない人だったら誰でも良かった
暑いのはイ ....
あたしのは
すーぱーすーぱーぼーるだもん
わたしのは
スーパースーパースーパーボールだもんね〜
雲まで弾む
すーぱーすーぱーぼーると
月まで弾む
スーパースーパースーパーボールの
....
僕らは生まれる前から 死への歩みを始めてる
親を選べることなく 浮き世へ放り出される
遺伝子と環境によって 能力値が決まっていく
裕福な家庭に憧れ 指をくわえ妬んでいく
運命は切り ....
死にたい と
高齢社会に溶けた脳で
夏の高い湿度の中
叫ぶ
肌にまとわりつく
生き甲斐 は
段々と煩わしいものになってゆく
短い命で
生きることを精一杯謳う
セミに ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している
青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する
途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
忘れられない
忘れられない夢を
見よう
東京に初雪が降りました
薔薇の朝もやが包む
音の無いクラッチ
冷えた象牙は瞳を閉じ
溜息をやがて具現します
蛍光灯
点滅で ....
空に埋もれた巨きな鳥を
指でたたいて確かめる音
少し傾いだ雨になる
片足を尾のように動かして
屋根の音を追っている
何もない日の生きものの笛
水のなかで抱く ....
八月十五日になると
毎年訪れる浜辺があって
太平洋に面したそこへ
母を連れていくのが
夏の慣例だった
『砂上の手紙』
空襲で
顔面に火傷を負った母は
ひどい弱視で
....
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭 ....
江ノ島に行こう
なんて
あなたが休日の昼過ぎ
突然思いつくもんだから
車を出して行っては見たものの
やっぱりうんざりするような渋滞に
巻き込まれただけ
もうそろそろだなって
思って ....
隣の部屋に 弟と 女の影が吸い込まれ
床がきしむ音がする 蛍光灯の紐が揺れる
少し大きいボリュームで B.G.Mをかけてれば
話しは しづらいだろう マスキングのつもりかな
あの ....
目を覚まして
つけっぱなしの電気に
駄目駄目と首を振る扇風機
頭上ではコンポが唸ってる
抱かれない抱き枕に
足だけ投げ出して
ヨガのポーズをとってみた
ちょ ....
音楽
ダンス
ファッション
酒
ドラッグ
セックス
宗教
哲学
ぜんぶやっちまって
しんじまったあいつは
ショーマンだった
みんなをコントロールして
言っちまえばさ
洗脳さ
....
明日も生きていてね
と君は言う
たとえ明後日生き返るにしても
明日君が死んでしまったら
やはりそれは悲しいから
明日も生きていてね
と君は言う
なにかをかなしがるような眼で
ど ....
日々の砂漠に
埋没された
わたしは一本の指
墓標のように立ちながら
指の腹にひろがる指紋は
いつからか
一つの瞳となり
遠くから荷物を背負い
こちらに向かって歩いて ....
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