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足を拾いに行きました
海の匂いのする街でしたが
この街に海はありませんでした
足を拾いに行きました
この街にも海があればいいと
子供の頃から思っていました
父に海をねだったこともありました ....
何を考えているのか
さっぱりわからなかったので
別れたはずなのに

なぜか毎年
年賀状だけが
律儀にやってきた

母は
それを見るたびに
面白がって笑い
わたしは
ちょっと渋い ....
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド


西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
今日も{ルビ賑=にぎ}やかな 
職場の仲間は 
跡形も無く姿を消した 
残業の時刻 

静まり返った部屋で 
ぱらぱら 
書類の{ルビ頁=ページ}を{ルビ捲=めく}りつつ 
手にした判 ....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ


一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒


整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
今から40年前 
モノクロームな戦後の昭和
素朴なふたりの物語  

たまたま
男は人の紹介で 
ある会社に入り 

たまたま 
女は求人広告で見た 
ある会社の電話番号のダイヤル ....
クリスマスローズは薔薇じゃない

電飾まみれの、トウカエデが、
アオ、とミドリに照らされた、
噴水の、プールにも、映る。
ラッパを吹く天使たち、と、幼く
小さなトナカイたち、 ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
今日も
整備士が
街のいたるところに
油をさしてまわる
錆び付いていた風景が
滑らかに動きだす
時計台の時計が
ボーンボーンと音をたて
時間の螺子を弛ませている


 おはよう  ....
近づくクリスマス・イブに
街は華やいでいる
通りを歩くカップルは
皆 幸せそう


艶やかなイルミネーション
眩しいツリーのショウウインドウ


きらびやかな中に
とり残されてい ....
深夜の路上に
空き缶がひとつ
ぽつりと立てて置いてあった
こおん
とけっとばしてみると
そこいらじゅうから
わああああ
と逃げてゆく子供らの声がして
にわかに恐ろしくなったものの
わ ....
封筒をあけて
君から届いた手紙を開くと
薄紫色の蝶が
ひらひらと
飛び立っていった

拝啓
それから
空白

君も僕も
本当に伝えたいことを
伝えるための
正しい言葉を持って ....
12月になると それとなく
あなたはジョン・レノンのアルバムを引っ張り出してくれる

音楽なんてアニメの主題歌ぐらいしか知らないくせに

ビートルズも クラウス・フォアマンのジャケットデザイ ....
大好きな、あの人と同じ位置に ホクロが欲しいの


左眼の下 ナミダボクロ

削って尖らせたエンピツを グサッと刺して、ポキッと折って


私も ホクロをつくったわ

これ ....
教室の窓から3列目
頬杖ついて黒板を見る横顔に
囁きかけて…って思ってしまう


第2ボタンまで開けた白いYシャツ
肘までまくり上げた袖から続く
長い指の爪の先まで見つめてしまう

 ....
JR総武線は今日も素敵な形で走っていて
俺は運転席と客席を隔てる壁に
もたれかかる感じで車内を眺めている
隣ではカップルが終始くだらない話しをしているのだが
ふと見てみれば
女の方はこの世の ....
Think small
ワイドショーでは
毎日ひどいニュースが流れている
母親を殺した父親を殺した息子が
たった今殺されました
なんて、心寒い時代なんだな
だけどそんなこと
君を傷つけた ....
体重増加 冬に備えて
暖房要らず 脂肪のコート

寒いの苦手 だけど夜中
外に出て 空を観る

愛のミシュラン
オリオン座の三つ星と同じ

クリスマスの本来の意味
知らなくたって  ....
               071115



身近すぎるバナナを食べる
バナナの成る木を背にしての
古くさい記念写真
赤銅色の肌から
こぼれ落ちる笑顔が
バナナを美味しくするのだ ....
車のテールランプに照らされながら
独りバス通りを歩いていた

馴染みのバーには足が向かず
辿り着いたはアイツと来るバー

独りで来るのは初めてだ

そんな事に気付きながら
店の扉を開 ....
「 誕生 」という地点から 
「 死 」へと結ばれる 
一本の糸の上を 
わたしは歩いている 

頼りなく両腕をひろげ 
ひとりきりのサーカス小屋の舞台上を 
よろよろつなわたる道化とし ....
朝食のバナナをほうりこみ 
口をもぐもぐさせながら 
ねぼけまなこで 
汚れた作業着をはく 

ポケットから取り出した 
昨日の悔しい仕事のメモを 
丸めてゴミ箱にすてる 

窓から ....
「あの宝くじ売り場は、当たるらしいよ」か

その売り場まで行くのに
片道320円、往復で640円
その交通費で2枚多く買えるやんか

たくさん買うほうが当たる確率は高くなるわけで
当 ....
この部屋は
血みどろです
ふわふわのハムスター
食べかけの菓子パン
ぐつぐつ煮える血みどろ
ねえここでわたしたち
ちゃんと生きて行こうね
心に
焼き付けるものを
得られた

心で
叫ぶものを
獲られた

それなのに
喪失感が
どことなく
【こころいき】
映画のチケットを買おうと
列に並ぶ私の前に
「心意気」が割り込んできた
実にけしからんことである
文句を言おうとして
口を開きかけた私を
「心意気」は睨みつけてくる
鼻 ....
ランチのあとについてきた
小さなニューヨークチーズケーキに
君は幸せそうな顔をしてた

コーヒーの苦みを
よりいっそう素晴らしく思うのは
君が喜んでいるからかな

 鏡の中 はしゃいで ....
昨日のゴミ置き場で 
幸せそうに日向ぼっこしていた 
白い便器の蓋が 
今日は無い 

腰を痛めて十日間 
介護の仕事を休んでいたら 

先月の誕生会で 
目尻の皺を下げていた 
 ....
【きがあう】
家の庭に「気が合う」が生えた
そういうこともあるんだなあ
生まれたものは
育てなければならない
私は100円ショップに
ゾウさんじょうろを買いにいく
ミドリにしようか
ピ ....
上手く選べないことは分かっているので
国道へと続く道の折れ方を
君たちに任せることにする
右へ右へ、と街は緩やかなカーブで
今も回り続けているらしい

僕を追い越していく光線は
一日を開 ....
快晴さんの自由詩おすすめリスト(650)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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