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ジャック・ダニエルは7歳だった
ジャック・ダニエルは産まれてしまった
ジャック・ダニエルは7歳なのにもう産まれてしまった

世界は一つではなかった
だが現実はいつも一つだ
ジャック・ダニエ ....
きっと世の中はまゆげみたいになってるんだと思う。

まゆげの形がわるいと整えるところ
社会の飛び出している人々を切り捨てる、この国の右倣え主義みたい。
揃ってるほうが、見栄えがいいの。

 ....
今朝も電車の中で
僕はすし詰め
くたびれた背中のお米達に
すき間なく囲まれて
まぐろの気持が少しわかった

目を閉じると
あのきれいな木目の板へと
運ばれてゆくのを感じる

「 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
便所の少し湿った床を
のた打ち回る
吐き気を抑えて
私は
言葉にならない
叫びをあげながら

「心を返せ」

冷たい床
薄汚れた染み
薄暗い便所の中で

喉の奥にあるはずの
 ....
上から下を眺めて
もし落っこちたとき
やっぱりコンクリの上じゃなくて
芝生の方に落ちたいなあ
なんて考えてるうちは
無理なんだろうな
デパートは
大好き
熱帯魚売り場と
屋上が
あ ....
恋をすると毎日が楽しいだなんて嘘
充実するなんて嘘
人に優しくなれるなんて嘘
肌のツヤが良くなるなんて嘘
とにかく全部嘘
恋をすると
何もかもが色褪せて見える
世界はなんてつまらないんだ ....
 
 冬には空が降下する
 みんな誰も見てないし
 奪えるものがあるなら
 私から奪って構わない


(雪霧の向こうに浮かぶ
 あれは管制塔の光源だ
 低い轟音を響かせて
 離陸す ....
深夜の駅のホームを飛び降りて
線路の上に独り立ち
北風に吹かれながら
オリオン座の方角へと吸い込まれるように
敷かれた線路の向こうに待つ明日を
全ての葛藤を貫ぬいて光る眼差しで{ルビ睨=にら ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
友よ、
すでに日の光を受けている君の震える足で
「初めの一歩」を踏み出そう
まだ描かれてはいない、空白の明日に向けて

深夜の闇の部屋の中で
耳を澄ますと聞こえて来る

胸 ....
夜の浜辺で一人
寂しい叫びを{ルビ宇宙=そら}に放り投げる

震える声は
一枚の手紙となって、舞い上がり
静かな波の唸りの上を、舞い上がり
海の{ルビ面=も}の、
月の光の道の上を、舞い ....
おおきくいきをすいこんで
少しずつ、大きくなっていく
何かをひとつ手にするたびに
少しずつ削られていくとして
今ポケットの中で
残されているもの


ひかりが、まぶしい
冬の午後
 ....
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
どうせなら
きれいな公衆便所に入りたいでしょう?
みんなが使っているのに違いないのに
いつもきれいで
新しいペーパーが補充されていて
いい匂いがする
そんな公衆便所に入りたいでしょう?
 ....
わたしが悪かったのだ
必要のないものをあげてはいけない
まして
友達がみんなやっているから
なんて理由で
不器用な手つきで
編み棒を動かしちゃいけない
人間暇だとろくなこと考えない
カ ....
 コンビニで買ってきたポテトチップスをテーブルに撒き散らして
 両足で踏み散らすのが僕の恋人。
 それを食べるのが彼女の恋人の僕。
 僕は犬だから、彼女はショーペンハウエル。
 ....
かたまって いる
つめたい ひかり

ひとつ だきしめたら
しずかに とけていく

おおきな てに ふれ
おちていく ちいさな

きょう の しずく

ゆるやかに ゆびさ ....
海の底に潜む深海魚が
巨大な目で
わずかな光をとらえるように
目をこらしていましょう

そうすれば
この暗闇に
光を見いだせるはず

貴方の隣にいると
いつも泡のように
綺麗な言 ....
待ち合わせの時間まで
僕は地下街の書店で時間を潰すことにした
詩集のコーナーで数少ない詩集を二、三冊めくってみたが
どれもこれもピンとこなくて他のコーナーにある書籍も
黙りこくったまま ....
何がなんだかもう
背中越しに文字が浮かぶよう
どっと疲れてしまう

お酒が一滴も飲めません
逃げ場がありません
どっと疲れてしまう

もう一枚着て来ればよかった
唇が震えてきましたよ ....
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木

あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
くるくるくるくるくるくる
と、地球儀をまわして

えい、ここだ。
と、シャープペンシルの
先っぽで
刺す

刺さった国へ、あさって出発
ってゲーム


やだよ。
そこ、ヤバイ ....
ねえ おねがい

あなたが持っている
わけのわからないネタ帳の
一番大切な詩は
どこにも公表しないでほしいの

誰かが大きな声で
その詩が良いと言ってしまったら
きっとみんな同じ事を ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
眩しいわけでもないのに目をあけていられない
そこかしこに散らかった僕が目障りなんだ

未来はまったく見えないのに過去はあたりまえに僕を睨んで
今にぶらさがっている僕は次につかむ手がかりを探して ....
明けましておめでとう
という類の
電子手紙が数える程だけ来て
明けましておめでとう
という類の
電子手紙を数える程だけ送り返した



それにしても
ぼくときたら
「ア・ハッピー ....
頭の上の方の
難しいこと考えちゃう部分
ぜんぶ取り出して
お風呂に置いておいで
大したことじゃないってこと
よくわかるでしょう
頭の後ろから
ゾクゾクしてきたら
取れてきた証拠
目を ....
ずいぶんと長い道を歩いてくたびれた靴
{ルビ踵=かかと}を減らした足裏は{ルビ剥=は}がれて
ひと足歩くごとに
割れたつま先は口を開く

結んでも結んでもほどけて引きずる靴ひもは
ざらつ ....
快晴さんの自由詩おすすめリスト(650)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ジャックダニエル- Tsu-Yo自由詩405-3-18
まゆげで見る、社会科見学- 完食自由詩6*05-3-6
すし詰め- 服部 剛自由詩11*05-2-28
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
そして、私は鏡に向かって笑う- 初代ドリ ...自由詩6*05-2-17
午後のデパート- チアーヌ自由詩705-2-11
恋をすると毎日が楽しいだなんて嘘- チアーヌ自由詩705-2-10
揮発_(2005.1.16)- 和泉 輪自由詩1705-2-6
迷える若人へ_♯2- 服部 剛自由詩8*05-2-5
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
迷える若人へ- 服部 剛自由詩7*05-1-30
満月に吠える、野良犬- 服部 剛自由詩15*05-1-25
信じられる、大きさに- 霜天自由詩705-1-24
ドラッグストア!- チアーヌ自由詩16*05-1-23
ありふれた日常- チアーヌ自由詩13*05-1-17
公衆便所- チアーヌ自由詩605-1-17
編み物- チアーヌ自由詩4*05-1-13
僕らの『凹凸』。- カンチェ ...自由詩805-1-12
そえ_いく- 砂木自由詩9*05-1-12
希望について- 佐々宝砂自由詩8*05-1-11
身辺雑記より(九)- たもつ自由詩1605-1-11
どっと疲れてしまう- マスイジ ...自由詩1*05-1-11
1本の木- 春日野佐 ...自由詩13*05-1-11
地球儀(Ⅱ)- 望月 ゆ ...自由詩3*05-1-11
一番大切な詩- みもる自由詩1005-1-11
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
乱反射- ベンジャ ...自由詩5*05-1-4
TrUth_iS_stRanGer_tHan_fiCtIoN- たいにぃ ...自由詩2*05-1-2
楽しい秘密- チアーヌ自由詩404-12-29
いくつもの昨日を置いて- 服部 剛自由詩5*04-12-29

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