すべてのおすすめ
それはあなたの白目だと思います
超高速道路をとりあえずアルピーヌで
ジュースがぶ飲み
猿のおもちゃを放り出せ
フライパンの中身をぶちまけろ
それはあなたの白目だと思います
グーチョキパー
....
距離を置くことで
心まで離れてしまうと
君の気持ちを顧みずに
寂しさを押し付けていた
愛していたよ
自信は無いけど
傷付けあうために
出会ったわけじゃない
誰も ....
「 あさって帰る、戸締り頼む。」
親父の書いた太い字の
メモはテーブルに置かれ
日頃にぎやかな
家族みんなは婆ちゃんの
米寿の祝いで熱海に行って
ひっそりとした家の中
....
愛する男を傷つけることしかできない人
哀れな 癒せぬ女
困難なことから 逃げるだけなら簡単で
可愛いだけで 我が侭が通るのは若いうちだけで
年老いた社会は 理不尽なこと ....
子供は暴力でいっぱいだ
頭のてっぺんから
足の爪の先っちょまで
暴力という暴力で
満ちあふれている
ほら、引っ掻いちゃうぞ
それ、踏んづけちゃうぞ
やれ、押し倒しちゃうぞ
よし、放 ....
子宮から産道を通って思いっきり息を吐いたら
絶望が打ち寄せてきた
だけどまだ、母の温もりを知らないので
知るまでは死なないでおこうと思った
階段を登ろうとしたら
絶望が打ち寄せてきた ....
赤くなった紅葉を
散歩のお土産にくれたのは
あまりにも小さな手に思えたからなのでしょうか
わたしはそれを栞にしました
いつかわたしを未来へ繋いでくれる{ルビ娘=こ}へ
贈ろうとした名です ....
もし僕になにがあっても
君が助けてくれるんだと
そう甘えていた そう信じていたんだけど
いざとなりゃ君は消えていて
どこにも倒れ込めずに
受けた傷が広がっていくばかりだよ
恋の ....
鼻をかもうと
男便所の扉を開けたら
トイレットペーパーは
三角に折られていた
便器を囲む壁に取り付けられた
ベビー用の小椅子には
説明シールの絵が貼られ
腰を丸めておじぎ ....
彼女があらわれた
可愛い
彼女は身構えるよりも早く 別れの呪文を唱えた
彼女の口撃
あたし ほかに 好きな人ができたの
、
、
、
コマンド>?
....
1
野原を駈け抜ける
モノクロテレビの遙かうえ
空が上手に飛んでいく
秋だな
と誰もが呟きたい秋に
ベースボールは歌わない
アウトとセーフの間を
走るのはイタチ
追いかけるもの ....
棚の上に置かれた
小さい額の中は
去年の祖父の墓参り
過ぎた日の
こころの{ルビ咎=とが}を忘れたように
墓前で桜吹雪につつまれ
にっこり並ぶ
母と祖母
雲 ....
昨日から続く ストリップ 窓から眺めるベジタリアン
ウィニー・ザ・プーの ストラップ いろとりどりのプロテイン
足りないらしいカルシウム 上手く弾けないラグタイム
お腹 ....
3日前に職場で腰を痛め
うずくまったまま動けず
車椅子に乗り
整形外科へ搬送され
9年目にして初めて
10日間の秋休み
今日も午前10時の朝食を終え
ほがらかな日のそそ ....
自己陶酔の狭間に
置き去りにされたメロディーを弾いた
メジャーな旋律は流れない
あなたを想いながら弾いたから
久しく使わなかった涙腺は
ろ過機能を失っていた
....
おう、坊主
ひとつ、言い忘れとった。
ありったけの情熱を使ったれ。
溢れんばかりのお前を刻むくらいの
価値が世界にはある。
人生はな、
儚きサファイアやで。
ま、よ ....
注がれた牛乳や
たたまれた洗濯物
そういうものから読み取るのは
難しすぎて
未熟な手のひらをみつめ
星座のないことを悲しんでいた
こぐま座なんて
一度も探したことはなかった
い ....
わたしがまだずっと若くて
恋を信じていた頃のこと
大好きな恋人に
捨てられて
それでもしつこくして
嫌われて
あんなに好きだって言ってくれた人が
変わってしまったのが
どうしても信じら ....
うつぶせに寝る
一週間分疲れたからだを
ほねつぎの先生は
大きい手の親指で
ぐぃっ ぐぃっ
とのばしてくれる
「 マッサージしてもらい
すじがのびると
....
高い所から見下ろした街には
やさしさ みたいな光が
たくさん走っている
その一つひとつが
ゆっくりと目蓋を撫でて
今日の寒さを忘れさせてくれる
どうしてだろう
遠く離れてみた方が
....
愛していると言われた
ホントかどうか疑った
衣類を剥いて 手足を縛った
跡が残るように きつく きつく
愛していると言われた
ホントかどうか疑った
....
{ルビ呑気=のんき}な仮面を被っていても
ほんとうは
わたしもあなたとおんなじように
ひとつの大きい影を背負って
流浪の旅路を歩いています
木造校舎の開いた窓に
手を振って ....
冷たい雨のあがる日を
釣り人のように
じいっと待っている
暮れ続ける日々のなか
片足でリズムを取りながら
秋雨が途切れた瞬間
ここぞとばかり
洗濯機へ
汚れ物を放り込む
後はまた
....
あなたと
いつでも
たのしく
いれたら
・
駐車場で暮らす人と知り合いになった
駐車場の
車一台分に四角く区切られたスペースに
うまくお布団を敷いて
机を置いて
入れ替わり立ち替わりする車のヘッドライトを灯りにし
雨が降れ ....
「遠い親戚です」と呟きながら
脂ののった秋刀魚を食べる
身を骨から器用に削いで
大根おろしをちょんと乗せて
神経質に醤油を垂らして
「遠い親戚です」と呟きながら
秋刀魚の塩焼きを食べている ....
偽物の夜がきて
偽物の星空のした
仄暗い記憶の海に
釣り糸を一本垂らすと
偽物の魚がかかる
その場所から
本物のおとぎ話が
はじまる
*
今まさに
事件は暴かれた
偽 ....
氷の絨毯に
雪の壁
冷蔵庫はいらないわ
洗濯機はいるけどね
冷たい男と暮らしています
おやつはいつもアイスバー
毎日とても幸せよ
氷の絨毯に寝転んで
遊んでばかりなの
撃ってさ
食ってさ
寝てさ
起きてさ
切なくてさ
泣いてさ
それが何を解決するわけでもなくてさ
辛くてさ
考えてさ
猟、やめますってさ
言ってさ
銃を返してさ
昨日撃っ ....
朝食をとるファーストフード
一年前はレジカウンターの向こうで
こまめに働いていた
君の姿の幻を
ぼんやりと夢見ている
その可愛らしさは
指についたシロップの味
今ここに ....
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