すべてのおすすめ
旅先の六甲山頂で酔いどれて 
飲み干したビールの空缶を 
目一杯に、握り潰す。 

それは寂しがり屋な自らに 
凍てついた手を振る、 
決別の儀式。 

あるみにうむの如き 
軟弱だ ....
             090108



ミズーリー州を
ミシシッピー河が
とうとうと流れてゆく
流れていくのは水で
河ではないと
理屈をこねる
ぼくたちの前を
気をつけをし ....
ケータイ電話をぎゅっと握って

世界中のお金の流れのことについて考えてうつむいてばかりいる

自分が毛穴から出した空気について考えたりしないのはアホだからなのか

鳥がどうろをよこぎってフ ....
正月の2日から差し歯の小臼歯が取れる
それもお菓子を食べようとしてポロッと
余りにもあっけなく

松の内のハプニングゆえ開いている歯医者もなく
週明けの月曜日
診療しているのか少し不安にな ....
              090107

90円あげると言われ
口を開けて笑っていたら
50円しかないから
明日にと延ばされた
口を開けたまま
笑ったまま
明日まで待っている
嘘つ ....
                090105


九官鳥を起こしてから
夜具をたたむ

昨夜、飲み過ぎてしまい
エスカレーターで蹌踉けて
危なく転落するところだった
すぐうしろの ....
苦しみながら
大きな機械装置を操りながら
空輸、車輪の軋みを、摩擦、すべり転び、回り
駆け足、首締め おっちょこちょいちょい、しながら
白い息が雪の匂いを切望、もういちど
最初から景色を ....
地殻の下で芽を出した植物の憤りなんてものがお前たちに想像できるかい、ただひたすらな気持ちこそが薄暗い心を地上へいざなう、なんて、本気で信じているわけじゃないんだろ?キラキラが降 .... かもめよ、教えてください
埠頭をかすめて海に消えたひとりひら
海雪の行方を

海峡の雪雲に隠れたプロキオンだって
待てば姿をあらわすでしょう
その、抱く思いに揺れていたとしても

 ....
ビャーっと貫く夜の 闇の中へ懐中電灯
透明にすかしたラインを スイベルに通し
リールをガチリと巻き取ると ふっと一息
でも足を立て 振ったロッドで もう一投

光が差し
床を やがて1 ....
                  081231


攻めるも攻めるも黒金の
 攻めるも攻めるも黒金の
  攻めるも攻めるも黒金の
    攻めるも攻めるも黒金の
攻めるも攻めるも黒金の ....
 
かず子の外側から
年賀状が届く
地平線から地平線へ
わたしの内側へ

できるだけ
かんたんな言葉で
内側から溢れてしまうものが
零れてしまわないように
壊すことだってできたの ....
お前の奥底で悲鳴を上げたおぞましい感覚の吹きだまり、沸き立つマイナスの腐臭を浴びながら幾時間が過ぎただろう…お前は歯の裏にこびりついた、些細な食物のかすのことばかり気にしてすべての .... クリームソーダを注文すると
ウェイトレスは 少し
嬉しそうな顔した

昔の僕は デパートメントストアの屋上に行く
そこで 必ず クリームソーダ
注文して

その透明な緑の泡 ....
見知らぬ男が映っている
頬杖をついて
眉を動かせばそれを真似る


雨が真横に流れていく
薄暗い壁紙の町
今は車内の方が明るい
どちらにせよ寒い


短慮な決着をつけてきた
悪 ....
山の向こうに広がる街が 
何処までも小さく
遠のいてゆきます 

六甲山の只中を上る
ロープウェイは吊るされて 
私は山間の上に 
宙に浮いたまま立つように 

地上で仰いでいた杉達 ....
六甲山頂にある 
Cafeの窓辺に 
限りなく優しい夕陽が
射している 

すすき等は旅人の僕に 
音の無い
親しげな合唱を奏でる 

夕暮れのセピアを帯びた
窓の鏡に薄っすら映る ....
魚のすり身は、あじつみれと名付けられたときから、他の魚のすり身とは一線を画した。
味しみちくわぶと名付けられた魚のすり身は、もはやただのちくわぶとは違うのだった。
もともと静岡で食されていた魚のす ....
暴動の幻想の中で肋骨をいくつか失った、痛みは果てしなく体内を駆け回る、霞む視界の片隅に紛れ込む原色の感情、コンクリの壁にもたれた時の洒落たボディのアジテイターの薄笑い、誘っ .... 青い月球儀は
レゴリスのレゴブロックで出来ていて
地図と
月面での方位磁石もかねています

これさえあれば彼女の処まで
まっすぐ歩いて行くことができます
いつか月を訪ねる時
そこが昼で ....
サンタの衣装を着せられて 
誰もが通りすぎようと 
友好的に両手をさしだし 
いつも変わらずにっこりと 
眼鏡の奥で目尻を下げる 

カーネルおじさんは偉いなぁ・・・ 

 ....
ほとんど水平に近い角度で
やっとその星をとらえたことがありました
あと三日で見えなくなるという百武彗星
あれはアトランタオリンピックの年でした
宇宙にいくつも弧を描きながら
あなたの天体望遠 ....
これが何本目だったか
数えるのは野暮と言うものだ
どれだけ飲んでも酔えはしないで
こつこつと刻む夜が在る

一日中雨が降っていて
何時間寝ていただろう
疲れはまるで取れないが
もう既に ....
ぼんのう押し寄せる
白髪を染めたものはげる
じっとじりっと睨む
ひたすら唱える 行間

しょくぎょうくんれん
しょくぎょうくんれん

ぼさっとつめた
しわをのばした皮に
まぶした塗 ....
わたしの飼い猫の名は
わたしの愛したひとはヨルノテガム
きょうはあなたの髪にふれたい季節です
ニャーオ、と肉球はあなたの頬をつかまえる
さっきから ずっと夜ね
幸せな顔を ....
誰が出したか知らない僕等の宿題 
提出期限の無い永遠の夏休み 
僕等自身の声と言葉を 
見知らぬ明日に、提出する日の為に。 
               081218

古道具店に立ち寄ってみたら
昭和初期のラジオがあって
古民具のような顔をして
お雛様を見つめてた

並四ラジオを探す
メーカーものは
マ ....
不死のまぼろしに怯えた昼下がり、食いかけたドーナツを駐車場のゴミ箱に破棄して
敷地の終わりの公衆便所で泣くように吐いた、意識は未消化のパン生地みたいで
流しても ....
なかなか上手に出来た
僕が発明したタイムマシン
きっと恐竜をつれて
帰ってくるんだ
世界中が大興奮で
いろんな取材を受けて
一躍有名人
お金をたくさん貰っても
それでまた冒険に出て
 ....
ひとしずくの涙を 
顕微鏡で覗けば 
そこは内包された 
ひとつの宇宙であり 

やがて夜も更ける空に 
ひとつ、ふたつ・・・ 
星々は灯り始める 

あれはきっと   ....
北村 守通さんの自由詩おすすめリスト(686)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
山上ノ儀式_- 服部 剛自由詩109-1-9
六角の箱庭- あおば自由詩7*09-1-8
ケータイ- モリマサ ...自由詩809-1-8
潜行する暴力性- kauz ...自由詩5*09-1-7
乾物- あおば自由詩10*09-1-7
やさしく眠る/急いで起きる- あおば自由詩6*09-1-7
ヨルノテガムに会いに行く- ヨルノテ ...自由詩1*09-1-6
誕生はまだか、誕生を知っているか、誕生を、誕生のことを- ホロウ・ ...自由詩2*09-1-5
立待岬- たりぽん ...自由詩609-1-4
釣り- K.SATO自由詩409-1-1
あけおめ- あおば自由詩4*08-12-31
あけおめ- 小川 葉自由詩2*08-12-31
狂えないというゴキゲンな現象の中で俺は歯ぎしりをする、そして ...- ホロウ・ ...自由詩2*08-12-31
クリームソーダ- 瀬田行生自由詩10*08-12-31
創書日和【鏡】雨の窓- 大村 浩 ...自由詩5*08-12-31
(_六甲山から夜景を・・・_)_- 服部 剛自由詩108-12-30
シリウスの瞳_- 服部 剛自由詩108-12-30
すり身の洗礼- シリ・カ ...自由詩308-12-30
瓦礫の上で行くあての無い祈りが始まる- ホロウ・ ...自由詩1*08-12-29
青い月球儀- 海里自由詩208-12-23
カーネルおじさん_- 服部 剛自由詩408-12-23
星の岬- yo-yo自由詩10*08-12-22
白い月- 松本 卓 ...自由詩408-12-22
職業訓練- 砂木自由詩4*08-12-21
わたしの飼い猫の名は- ヨルノテ ...自由詩308-12-21
永遠の夏- 服部 剛自由詩108-12-20
空以外の空- あおば自由詩6*08-12-18
半端な命は下水管で腐敗するんだ- ホロウ・ ...自由詩1*08-12-18
タイムマシン- プル式自由詩3*08-12-16
涙ノ星- 服部 剛自由詩408-12-15

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