すべてのおすすめ
欠けた皿や茶碗を
もったいないから、とそのまま使う
いっそまっぷたつに割れてしまえば
いや、こなみじんになってしまえば諦めもつくのだが
普段使いには支障ないから、と、貧乏性
 
荒れた生活 ....
 
戦争が終わらない
真夜中は
戦争を始めるため
回避するため
会議室で行われている

夜更け
戦争のための戦争は
繁華街に移行され
朝まで続く
眠らない街に
灰になって積もっ ....
              090315





灰皿は
投げつけるものと決まっておりまする
灰皿をザリザリ擦り
ザリザリと
ザリザリがザリザリと
ザリザリするから
地 ....
 ヨルノテガムが階段を上がっている
(ここでリンゴジュースを飲む)
 もうひとりのヨルノテガムは鉛筆をすべらせ
 魂のようなものを受け取って離さないでいる
(ここでヨル ....
 瑞々しい嘘

                090311



元死刑囚が
テレビの中で
話をすると
南から北へ
北から南へと
冷たい風が吹き抜けて
墜落した飛行機 ....
白い時間のうつわ
網膜のひだまり
ベンチでうつらうつらしている間に
思い出が回遊してくる

おはよう
さよなら

おはよう
さよなら

巻き戻される行き先  ....
ねえ意地悪いわないでよ
もう少し後にしといてよ
言い値でしとくよ、そら
ほんとさ急かすなよ

もう後になんか引けないし
通る人の目も冷たいし
翻弄されては儘だし
かという訳も手は無し
 ....
くたびれた足を引きずって 
いつもの夜道を帰ってきたら 
祖母の部屋の窓はまっ暗で 
もう明かりの灯らぬことに 
今更ながら気がついた 

玄関のドアを開いて 
階段を上がり入った部屋の ....
きのうから十時間と四十五秒起きてる。
  
  {引用=「どこ見ても黒い縁どりが邪魔をして、どうしたのわたしたち!」}
  {引用=「まるで景色の輪郭がさえざえして、とてもとても抱えきれない」} ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
ひとの気配に気付き上体を起こしてみると
逆光に髪の長いおんなの姿を認めた
それがあのひとの妻美佐子さんとの最初の出逢いだった

彼女について何かとあのひとから聞かされていたのと
私に用事があ ....
どんなふうに始末をつければいいのか判らないからただそこに投げ出してあるだけだ、よしとしなくても構わないから関わらずに放っておいてくれ、生きるために投げ出しているものに調和を .... 家から少し歩くと公園がある
公園と言っても小さな広場にベンチがあるだけで
駅の側だし隣はパチンコ屋だし
おまけに向かいはコンビニがあってネオンがまぶしく
つまりは大変に騒々しい


気持 ....
 
鰈を煮る
味を染みこませるため
クッキングペーパーを被せると
白い肌や
薄黒い鰭や
卵の赤い色が透けて見える

顔に布を被せられた
祖父の顔にも
同じ色が透けて見えていた

 ....
  蟻が十匹でアリがトウ

  そうお伝えください

  冬は好きですか

  そうお伝えください

  口元にご飯粒ついてますよ

  そうお伝えくだ ....
保つ?
波は平行
沖の・淡い・暈し
取り舵
様になって
狭間まで行って
飛んで
回って
波の上
薄めのサングラス
遠い目にはバラライカ
ジャマイカでは近いか
矢張りバラライカ
 ....
今ここにある危機を
止める術はないのか

久しぶりに仙台の娘の家を
夫婦で尋ねる
美しい顔が教育する母になって
娘の顔は冷たく尖っている

三十年前に
娘が生まれたころ
妻は働いて ....
どうか私に惚れないで下さい

あなたとは結ばれることは決してないのですから
どんなに想いは通じていても住む世界が違うのです
それは許されないことなのです

どうか私に惚れないで下さい

 ....
             090302




新しい親戚がやって来て
遠くの景色が良く見えるから
うちの新築のベランダに
登ってみませんかと
自慢をしたいのか
それとも人見知り ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
現地時間13:06
日本時間26:06
エセイサ空港を後に
呼んでいたジープを飛ばす
スカっとした青空
UVカットのブラックで見れないけど判るぐらい
久々に触れるギア  ....
お前の独りよがりな情熱が俺の精神に水を差したので
俺はお前の存在を心から消し去ることに決めたんだ
くるぶしのあたりの身に覚えのない引っかき傷みたいに
いつの間にか消え ....
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ....
夜道に浮かぶ洋燈は 
硝子の裡から暗闇を 
今夜も仄かに照らし 


人の胸にぽうと灯る 
たましいの面影です 
自分だけが不仕合せだとカン違いしてる人にこれ以上合わせてられないと
ストロベリーチョコレートがスクリーンに横たわる
まるで何時か俺がぶっ放した弾丸みたいに
あなたの弾丸は眼球を突き抜けて
 ....
武蔵野線があんまり止まるものだから
もう二度と武蔵野線には乗らないと決め
自転車通勤を決め込んで早十五年
そもそも私の住んでいる地域から
私の勤めている会社までの道のりに
武蔵野線を用いるこ ....
500万円の貯金をはたいて
4000万も募金をあつめて
アメリカの名医に頼んで
17時間にも及ぶ大手術の結果
脳が着脱可能になりました
そういう事を記者会見で言ったら
会場に詰めかけた報道 ....
スーパーカーより速く走りたいのさ
どんなメロディーよりも速く
鉄条網に寄りかかってジンジャーエールを飲みながら
セブンスターに火をつけてそんな事を考えたのさ

鈍色の錆びた鉄条網につかまりな ....
地下鉄の風に背中を押されて 
階段を下れば 
ホームの端を 
黄色い凸凸道が
何処までもまっすぐに伸びていた 

いたずらな風が 
吹けば 
すぐによろつく私だから 

凸凸道の内 ....
どんなかけらもここには残らない、あなたの涙が乾いた地面にさらさらと染み込んでも
誰が気にとめる間も無く風に踊り始めてしまう

あなたは自分が無力だと知る、思惑など所詮は身 ....
北村 守通さんの自由詩おすすめリスト(686)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家出したくなる時- 白糸雅樹自由詩4*09-3-17
灰皿- 小川 葉自由詩6*09-3-16
灰皿- あおば自由詩5*09-3-15
音楽の中のヨルノ- ヨルノテ ...自由詩209-3-15
ロコの畔- あおば自由詩4*09-3-13
路線バス- shu自由詩809-3-11
フォールアウトボーイのフィロソフィー- aidanico自由詩509-3-11
遺影のまなざし_ー四十九日前夜ー_- 服部 剛自由詩2009-3-10
スクールガールファンタジーとエトセトラ- aidanico自由詩409-3-10
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9
修羅のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-3-8
死人(しびと・Emによるテンポ・ルバート)- ホロウ・ ...自由詩1*09-3-8
公園で- あ。自由詩8*09-3-8
- 小川 葉自由詩409-3-7
そうお伝えください- ヨルノテ ...自由詩5*09-3-7
バラライカ- aidanico自由詩309-3-5
今ここにある危機- 殿岡秀秋自由詩309-3-3
【ゆきおんな】- つむじま ...自由詩6*09-3-3
とおい水- あおば自由詩8*09-3-2
リモコン- 小原あき自由詩33+*09-3-2
「笑」- 長谷川智 ...自由詩4*09-3-2
シェリフ、嘘っぱちの銃を- ホロウ・ ...自由詩3*09-3-2
創書日和【塩】_黒い石- 大村 浩 ...自由詩10*09-2-28
夜道の灯_- 服部 剛自由詩309-2-26
そこには大きな幸福も災いも無いだろうから- 虹村 凌自由詩1*09-2-26
武蔵野- セガール ...自由詩109-2-25
貴方に朗報- セガール ...自由詩609-2-25
鉄条網の向こうを走るあの長い列車が通り過ぎるまで- 虹村 凌自由詩3*09-2-25
賢治ノ星_- 服部 剛自由詩1209-2-20
フェアウェル- ホロウ・ ...自由詩3*09-2-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23