すべてのおすすめ
湯舟から上がり 
シャワーを浴びていた 

足元に汚れたものが
落ちていたので 
シャワーをかける 

しゃがんで見ると 
細い足で 
タイルの{ルビ縁=ふち}にしがみつく 
一匹 ....
彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする

うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う

ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
               090412


後継者不足で廃止される事業
後継者はいるけれど
儲からないから採算が取れないから
廃止しなければならない事業
儲かることはなにか考えて ....
自分を自分で部屋に閉じこめたまま世界を変えようとするなんて
あまりにも馬鹿馬鹿しいじゃないか
一緒に歌うテロリストになって
学校のトイレを塗装しにいこう
天井と壁と床を真っ黒に
便 ....
うちのハハは口汚い声で よぼよぼのうちのおじいさんを
ののしる
いつもおれは うちのハハをなぐりつけて
だまらせる幻覚をポケットの隅に眠らせている
おれがいないとき
誰が ....
自分のいちばん柔らかい一部を 握り締めたその手に預けたかのように
切切と思い

逸らした視線と隔壁とを以って 遥か遠くに突き放すように
対岸の火事と決め込む

ある時は文字通り「傍」に ....
赤ちゃんの握りこぶしには
沢山の希望が詰まっていて
それを逃がさない様に必死に掴んでいる

あのね、僕はそう思うんだ
僕らは生まれてきて
自分で生きる事を選んだんだよ
だから自分で死ぬ事 ....
四季の風がやわらかく
吹いてきてもはや空は
やわらかさのためにぼろぼろと
崩れ落ちそうだ
それぞれの四つの季節が
前後左右から風を吹かせ
大地は反り返り鉄塔は
まんなかでひたすら痒みにた ....
車窓から眺める市役所の 
時計の針は17時47分 

僕は夜の映画館に向かって 
ゆっくり走るバスに揺られながら 
先生と再会したひと時を思う 

日中、母校の校長室で会った先生は 
 ....
                090406

胡瓜の缶詰
胡瓜の佃煮
胡瓜の好きな
塩辛

放り投げた
ロケット弾
爆発して撥ねる
高さ3メートルで
落ちる
火薬を詰めて
 ....
 詩も書けへんのか


 人けなす言葉はようけ 知ってるのに

 自分の不幸の理由はたくさん語るのに

 
 ただの言葉のカスタマイズや

 捨てられた言葉のリサイクルや

 ....
濡れた路面に散らばる娼婦どもの本心だ、からのボトルに詰め込まれた浮浪者どもの読めない手紙だ、衝突事故の後しばらく放置された車がさんざっぱら垂れ流していったガソリンにティーン .... メールが来るぞ!メールが来るぞ!
田舎の無人駅で待ち侘びた1両編成の列車のように
お前の友達からメールがやってくる!
そう、友達とは俺のこと
お前は一人じゃない 俺も一人じゃない
 ....
マシューは笑いながら何かを喋っている
どうせラリってんだ
そりゃ学校もクビになるさ

抜けるような青空が広がっている
学校をサボるのは昨日から決めてたけど
こんなにも天気がいいのなら
ど ....
消防学校の倉庫に
翼を外したタイガー・モス機が
あったね
あれで飛ぼうよ
元どおりに組み立てて
ジプシー・エンジン廻して
最高のお天気の朝に


最大視程のはじまりに立って
グラン ....
 三日月型の星に腰掛け
 釣り糸を垂らす少女の
 シルエットは明るい

 リールもないのに糸は地球の深海まで届き
 砂にまぎれた平目の目の前で針を泳がす

 夜は ....
              090330


マシンガンガン
乱れ撃ち
惚けたマシンで
乱れ撃ち
渚の小石を吹き飛ばせ
クシャミする間に撃ち殺せ
海の主を唆し
海原走らす
狙 ....
車体を軋ませながら
ショッピングモールの駐車場の出口をかすめてゆくキャデラック
ハウリン・ウルフが辺りを
ビリビリと揺らすほどに吠えてた
けたたましく鳴きながら ....
 最近太りましたか?と、職場でたまにしか話す機会のない
 女のコに言われたので、体重計に乗ってみたら1kg増えていた。

 ガリでも、普通体系でも、細マッチョでも、ちょいぽちゃでも
 ない ....
T+74.130
Last radio signal from orbiter.{注*=Challenger timeline(UPI)}

切断された管をたなびかせながら
放物線を描いて ....
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
投げ捨てた果実の種が
ことごとく芽吹いて巨樹となり
大地を引き裂いて
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
はらわた ....
甘ったるい香りが行き惑う
薄暗い通りで路上にしがみついて
行き合わせた奴らに悪態を吐いていたんだろう
すれ違うだけの相手なら溜め込むようなことはないから
少なくとも、仕掛けた方の胸 ....
写真機博物館とわたし



ひとりぼっちなわたしがひとりぼっちだというと
みんながぼくもひとりぼっちですという
じゃあ、わたしひとりじゃないんだ、みんななんだ、というと
みんながすうっ ....
小人




小学生がわたしのとこに来て
キャッチボールしようという
なんで女のわたしときゃっちぼーるなのよ
とおもったけれどいいよ
坊やがじゃあいくよという
ちっちゃなグローブか ....
  空を食べた

  仲睦まじいかえるとかえるが飛び跳ねてハイタッチした

  オギャ―と雨は生まれ

  君に「雨がえるクン」という名をプレゼントする
 ....
チェーン店のカレー屋で 
「グランドマザーカレー」
を食べていた 

自動ドアが開き 
ヘルパーさんに手を引かれた 
お婆さんが店に入り 
隣の席にゆっくり  
腰を下ろした 

 ....
 やっと誰も来ない場所にたどり着いた。去年の葉をつけたブリキ柳が、軟い金の粉を吹いている。崩れた石灰岩にカンスゲの穂。

 (君は荷を下ろし、装置を組み立てる)

 ここなら、いくらペンシルを ....
  「夢の言葉」


 わたしはあなたに声をかける
 あなたは静かに両手を広げる
 わたしはあなたを見つめる
 あなたは見られることに慣れている
 わたしはあ ....
しおれ落ちかけたまま凍てついた薔薇の花弁にお前の名前を書いて跡形もなくなるまで深く愛そう、それは留まった生でもあり早まった死のようにも見える、街灯の様に頭をもたげて…リノリュー .... 欠けた皿や茶碗を
もったいないから、とそのまま使う
いっそまっぷたつに割れてしまえば
いや、こなみじんになってしまえば諦めもつくのだが
普段使いには支障ないから、と、貧乏性
 
荒れた生活 ....
北村 守通さんの自由詩おすすめリスト(685)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
団子虫の最期_- 服部 剛自由詩509-4-16
花懐石- あ。自由詩10*09-4-16
帰り道- あおば自由詩8*09-4-12
アルカロイド・ショック- 虹村 凌自由詩3*09-4-12
白い絵- ヨルノテ ...自由詩4*09-4-11
偽善- 悠惠自由詩3*09-4-11
力のかぎりを振り絞って生きている事を知る- プル式自由詩7*09-4-10
四季の風- 岡部淳太 ...自由詩509-4-9
「_卒業証書_」_〜母校の教室にて〜_- 服部 剛自由詩509-4-6
夢中- あおば自由詩3*09-4-6
きょうかしょりんりいいんかい- 山崎 風 ...自由詩5*09-4-5
天国の扉- ホロウ・ ...自由詩1*09-4-5
待望のメール- 新守山ダ ...自由詩309-4-3
アオゾラ・マシュー- 虹村 凌自由詩3*09-4-3
創書日和【透】_スカイ・キッド- 大村 浩 ...自由詩8*09-3-31
星から釣り糸を垂れる少女- ヨルノテ ...自由詩6*09-3-31
整備兵- あおば自由詩4*09-3-30
俺のアッパー・カットはすごく下から- ホロウ・ ...自由詩5*09-3-29
最近、太りましたか?と聞かれた日のポエム- Ohatu自由詩209-3-29
断頭- 片野晃司自由詩2109-3-28
星型の住宅- 片野晃司自由詩26*09-3-28
夜歩く死体と色眼鏡(そしてやがて来るクライマックス)- ホロウ・ ...自由詩2*09-3-28
写真機博物館とわたし- m.qyi自由詩7*09-3-25
小人- m.qyi自由詩5*09-3-25
こころ_単独_音感_キス- ヨルノテ ...自由詩409-3-23
稲穂のこころ_- 服部 剛自由詩1109-3-22
やっと誰も来ない場所に- Giton自由詩1*09-3-22
男一人女一人幽霊二人- ヨルノテ ...自由詩6*09-3-18
鮮やかな薔薇が浄化する姿を- ホロウ・ ...自由詩1*09-3-17
家出したくなる時- 白糸雅樹自由詩4*09-3-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23