風景
佐藤伊織


混雑した電車のなかに放り込まれることに
いつのまにか慣れていた

つり革につかまっていると
さっきみた、階段を落ちていく男のことが
脳裏に浮かぶ
人ごみの中
彼はまだ
生きているだろうか








自由詩 風景 Copyright 佐藤伊織 2011-12-29 18:40:43
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