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痛みを知ることがなかったら
この愛おしさに気付くこともなかった。

ありがとう
私を好きになってくれて
寒かったから
多分冬だった
カレンダーの数字が青かったから
きっと土曜日だったろう

その日わたしは
当時勤めていた会社のチラシを
マンションやアパートのポストに挟み込む
所謂ポスティ ....
向こう側で
蛍光灯が
ついたり、消えたりを
くりかえしている


向こう側で
テレビが
ついたり、消えたりを
くりかえしている


向こう側で
あなたが
ついた ....
指でなぞる
水の裏側
剥がれていく
記憶のような
古い駅舎
影踏み遊びをしながら
呼吸の合間に
母とひとつずつ
嘘をついた
砂漠に父は
キョウチクトウを
植栽し続け
一面き ....
雨に打たれて
溶けて私は水になり

土にしみ込み
消えてしまえたら

雨上がりの強い日差しに
裁かれて
細かな気体になり
空へと舞い上がれたなら


どんなに楽であり

そ ....
みえない
というよりも
みたくなかったのです
ははのしを
かなしいなみだはながさずに
きみはろくがつのはなよめになって
いきるよろこびをちかった
そこにはいない
きょうのひが
ははに ....
長い時間、丁寧に水切りをされた子どもたちを
洗濯ロープに干していく
きゃらきゃらと子どもたちが笑うので
ちょっとした火花が続いた
子どもたちから出たお汁は
大切に集められて牛舎へ持っていく
 ....
                 080610



官庁所在地
艦長不在の鬼瓦
屋根瓦に巣を掛けた
黒い目玉の黒い鳥
九官鳥と名前を付けた
カラスの勘三郎の従兄弟
カラスの真 ....
ぼくは泣く

涙がかわりに泣いている
泣いた涙がぼくならば
ぼくはさらさら流れてゆく
涙のように流れたぼくは
何も無かったかのように
ひどくかわいてしまうから

それが悲しくて
ま ....
僕の涙が零れる時、
誰かの涙が止まれば良い。

僕の血が流れる時、
誰かが幸せになれたら良い。

僕が死ぬ時、
誰かが笑顔だったら良い。

それくらい簡単だったら良いのに。

色 ....
{引用=

ゆびきりすると
あいまいな
きいろがいなくなる
、むらさきも


ぼくたちは
みえないもので
つながってる
あいたいときに
あえないのは
きっとそのせい
、だか ....
足のツボ押して痛い 痛くてしょうがない
胃が弱ってるみたい
過労かストレスか 反射投影
トラブルが起こってる

とにかく僕は 味付けのりを食べ
喉の渇きを感じながら 君へのメールを打ってい ....
まだ恋をしたことがないので
彼女はカルピスを飲んでみました
甘くて
酸っぱくて
冷たくて
あたまの芯がきいんとなって
失神しそうになりました
けれども
なんだか物足りません
キスの味 ....
{引用=
いつからか
きみは
かえらなくなった
そのことに
気づいたのは
つい最近だった

雨がまた
降り出したよ
ぼくはまた
歩き出さなきゃ


振り返れば、蒼ざめた空
眩しすぎる光が、あたしを責める
光が、眩しすぎる





5年もの歳月
あたしはずっと
ひとりぼっちで
部屋のなかで暮らした
外に出ることは極稀で
 ....
               080605



三丁目は二丁目の先です
一丁目は通り過ぎたので
覚えていらっしゃらないかもしれません
四丁目はありません
しかたないので続を加えます
 ....
 
満ち満ちる
そうして、あなたは
ほの暗さと等しく
すぐ先のことを知る
 
生温さを聞くのなら
灰色は
多分、味方なのだと
 
そう言って
私はいつもより
 ....
ぱきん ぱきん
音を立てて踏む足元の枝は
まるで昨日の骨のように
もろく、音は耳に響く

痩せ細った片腕は
傘も支えれぬ衰え
どこかに落とし、捨て、忘れたのは何か


雨に濡れ落ち ....
あなたに
会うことは
やめました
それは
なぜかって
あなたの
新しい
恋人に
水を差すようなことは
したくないからです

電話を
かけるのも
やめました
あなたの
新し ....
 
 
台所で人形を洗っていると
まだ生きた人しか洗ったことがないのに
自分の死体を洗っている気がして
かわいそうな感じがしました
列車が到着したので
あまり混んではいなかったけれど
 ....
黒い壁に囲まれた 
都会の個室 

パソコン画面に映る 
真青の空 

あの日「向こう側」へ 
逝ってしまった君が 
今も遺言を語りかけるページへ 
クリックする 

時の止まっ ....
         080601




広辞苑を投げ捨てる
コウジエン
麹黴の生えた御飯を
お酒にするのだと
強調するので
御飯はお箸で頂くのです
手づかみは余 ....
悲しくなんかない

悲しくなんかない

辛いわけじゃない

辛いわけじゃない

楽しかったよ

ウキウキしたよ

シンクロできたよ

×××××
という障害物をどかし ....
空中から沢山の頭部が落ちてくる
僕はブルドーザーで山を作る

まるでぶどうのようだと思っていたら
用務員のおじさんが皿にそれを盛ってくれた

笑いかけてみると、少しだけ笑ってくれたので
 ....
ピンクのクレヨンで太陽を描いた
みさちゃんが先生に怒られてるのをみて泣いた

だってみさちゃんはピンクで太陽を描きたくて
それを怒るのは可愛そうだと思ったし
ぼくが赤のクレヨンで描いた太陽よ ....
お花が咲いてたの
綺麗なお花
白に黄色
色とりどりよ

青に散らばる
白に
奥には緑が見えていて


囁くように
その一枚一枚の葉たちの触れ合う音が
ひどく心地よくて


 ....
「水槽」




1.
とりあえずそこに
水槽(けっこう大きい)
を買ってきて置いてみた
魚はいない
でも「水槽」っていうぐらいなので
少なくとも水は必要だろうと思い
満杯にし ....
ポテトチップポリポリ
チェリーパリパリ
サラミペリペリ
プリンはプルンプルン

スウィーツはパラダイス
ガーリックは931
ミートはヘブン
ジンジャーはガリガリ

ダイエット10k ....
束縛する権利ないよ

束縛される権利もないよ

でも束縛されたい

束縛するより強く

嫉妬する理由ないよ

嫉妬する価値ないよ

勝ち目もないよ

でも嫉妬されたい

 ....
かあさんに あかりをあげたい

めくらになってしまう かあさんに

あかりが そこにあるかないか だけは しっている

盲人になってしまう かあさんに



わたしは
 ....
そらの とこさんの自由詩おすすめリスト(573)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いとしい- 湖月自由詩308-6-13
ポスティング業務のこと- 吉田ぐん ...自由詩1008-6-13
aisare.- ゆうと自由詩3*08-6-13
キョウチクトウ- たもつ自由詩808-6-12
消えて- 舞狐自由詩9*08-6-12
ジューン・ブラインド- 小川 葉自由詩2*08-6-11
小詩集_別の国- 嘉村奈緒自由詩1008-6-10
九官鳥- あおば自由詩3*08-6-10
「ぼくは泣く」_(心象スケッチ)- ベンジャ ...自由詩5*08-6-9
LIFE。- 狠志自由詩208-6-7
ゆびきり- ゆうと自由詩1*08-6-6
ガンジーに殴られた- 北大路京 ...自由詩10*08-6-6
初恋の味- yo-yo自由詩10*08-6-6
雨粒- ゆうと自由詩1*08-6-5
夜の空になる- 結城 森 ...自由詩208-6-5
三丁目の奥手さん- あおば自由詩7*08-6-5
陰のひと- 山中 烏 ...自由詩208-6-4
- 湖月自由詩1*08-6-2
失恋①- 妖刀紅桜自由詩6*08-6-2
笹舟- たもつ自由詩16*08-6-2
天使の詩_- 服部 剛自由詩3*08-6-2
強い- あおば自由詩7*08-6-2
希死念慮- You自由詩3*08-6-1
ぶどう- 佐藤伊織自由詩2*08-6-1
「模索する太陽_(みさちゃんとぼくの色)」- ベンジャ ...自由詩16+*08-5-31
晴天- 蓮未自由詩208-5-30
「水槽」- ソティロ自由詩9*08-5-30
甘くて酸っぱい- ペポパン ...自由詩5*08-5-30
消息不明_と_音信不通- うめバア自由詩108-5-28
不自由な健常者- るるりら自由詩9*08-5-27

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