すべてのおすすめ
５０を過ぎた看護婦さんが　
休憩時間も惜しみ　
寝たきり患者の爺さんに　
パンを千切って食べさせる　

勤務を終えた夕方　
棚に書類をしまう
白衣の背中から　
電池が一つ、ぽとんと落ち　.... サイドブレーキを
ぐいっと引いて　
信号待ちをしていた　

隣の車線に停まった車の窓に　
取り付けた　
バネ仕掛けの手のひらが　
びよ〜んびよ〜んと手を振った　

顔も体も無い手のひ　.... ましろい机の上に便箋をひろげて　
君に「はじめまして」の手紙を書いた　

カーテンのふくらむ隙間から　
｛ルビ朧＝おぼろ｝な日が射し
視界のぼやける　



　　一瞬　



　.... 家の近所のファミレスで　
ずーっと本を読んでいた　

顔を上げるといつのまに　
店の外の世はふけて　
店内に客はぎっしり　
がやがやと賑わっていた　

テーブルの間を
小走りする　
　.... 　　私がこの世に産声をあげたのは、一体何故
　であろうか？・・・十代の頃からその問は、
　胸中に芽生えた。あの頃、私の心の土壌に顔
　を出した芽は、現在三十歳を過ぎた私の心の
　土壌深くに根を　.... 黒い壁に囲まれた　
都会の個室　

パソコン画面に映る　
真青の空　

あの日「向こう側」へ　
逝ってしまった君が　
今も遺言を語りかけるページへ　
クリックする　

時の止まっ　.... Ｍｉｘｉの長方形の空白に　
パスワードの黒点を打ち込んで、　

ログイン。　

「今日のニュース」をクリックすれば　
ベンツの車内で美人のアナウンサーが　
運転席に｛ルビ項垂＝うなだ｝れ　.... 独り暮らしの古家から　
週に一度　
玄関から門前に出て　
杖を手にワゴン車を待つ　

「おはようございます」　

ドアが開いて下りてくる　
孫のような青年の
腕につかまりながら
車　....

そらの　とこさんの服部　剛さんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
「_電池_」＿	- 服部　剛	自由詩	4	08-8-12
呼び声＿	- 服部　剛	自由詩	4*	08-8-8
伝書鳩＿	- 服部　剛	自由詩	5*	08-7-22
ハンバーグの誘惑＿	- 服部　剛	自由詩	7*	08-7-6
砂丘の花＿	- 服部　剛	自由詩	5	08-6-18
天使の詩＿	- 服部　剛	自由詩	3*	08-6-2
_「_ログイン_」	- 服部　剛	自由詩	4*	08-5-27
踏み台＿	- 服部　剛	自由詩	5	08-5-16

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する