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 いつかこんな日が
 来ればいいと思っていた

 待っていたよ
 二人が結婚したいと
 言ってくれる日を


随分とお転婆で
跳ねっ返りの娘が
いつしかおしとやかになり
君を連れ ....
「あ、」

読み掛けの本が閉じたことすら
気にも留めずにに下を見た

床に落ちたのは灰皿と灰
ひじにあたって落としてしまった

「今日は良い事がないな…」
目を閉じ、深くうなだれた
 ....
 
あなたはセーラー服であらわれた
わたしも学生服であらわれた
もう高校生ではなかったけれど
二人は約束の場所にいた

店にいた高校生が
みるみる生まれたばかりの子供になって
お父さん ....
自由の翼が手に
入ったとしても
額縁の絵の中を
飛ぶことぐらい
しかできないし

お洒落な足かせ
をガチャガチャ
いわせながら記
号でお喋りして
いたほうが楽し
いかもしれな ....
ぺかぺか

あなたは最初にそう言いました




指折り数えることは嫌いだと言っていたのに
ついつい、不幸の数を数えてしまったから
自分への戒めにあなたは指を4本ずつ切り落として
 ....
 
バスが終点に近づくと
乗客はわたしたち家族以外に
誰一人いなかった
息子が車内をみまわして
どうしてみんな座らないの、と
終点に着くまで
そんな不思議なことを
言い続けていた

 ....
クルクルとあなたが泣いていたから
私はあなたを放せない

クルクルとあなたが鳴いてくれるから
あなたの傍らから離れられない

小さなあなた
今日も大きな目で私を見つめて
食事をねだる
 ....
飛んでく
飛んでいくのは
ぼくではなくて
ビニール袋で
ビニール袋の
ぼくである



風が強いな
それでも飛ばされない
ぼくは強いのか
、いや

ぼくは弱いのだ
 ....
ミラノでミラー
パリで煎餅パリ
ボンでおボン
ワルシャワで悪のシャツ

モスクワでお祈りモスクわ
ハンガリーでハンガーストライキ
コルシカトウで凝る鹿塔
モナコで山本モナの子

ア ....
助手の綾瀬クンの横を通り過ぎると
イチゴの匂いがする、するよ と言ってやると
今朝沢山食べてきましたからと素気なく答える
へえと言う間に うっ嘘ですよ―っと元気に
イチ ....
オハヨウが
晴れやかに言えてますか

アリガトウが
滑らかに言えてますか

笑い方が
相変わらず下手ですね

奥歯が
痛いのかと思いました

コンニチワが
軽やかに言えて ....
あなたのライナスの毛布は
目には見えない形のない
責めることのない想い人
誰にだってある。あってほしい
毛布がわりに
こころからやすらぐもの
かぼちゃ大王を信じているライナス
母性をくす ....
 
なつこさんが代休をとった

気配だけ
そこに残して
どこにいってしまったのだろう

お昼ごろ
今日なつこさんは
お休みだったんだね
という人が
かならずひとりやふたりいる
 ....
顕微鏡をのぞくと
あんなに青かった星が
茶色く濁りはじめていた

助教授に
どうしましょうと
尋ねると

捨ててしまいなさい
安全な場所に
と言う
いつもそう言う

わたしは ....
夜になると寂しさが増すから
ずっと陽が昇っていればと思う

寂しさは君を思える時間だから
月を見続けていたいと思う
 
存在しない
姉について思う

父が父であるとき
母が母であるとき
姉はどこにも存在しない

ある日子供が生まれた
ある家で
そこはわたしたちの家
わたしはそこに
存在しない ....
洗えるお母さん
あたためますかお母さん
出会い頭にお母さん
やわらかめお母さん
おふざけが過ぎますなお母さん
スナイパーお母さん
ちょい悪お母さん
改革お母さん
ねっとりもっちりお母さ ....
私はあのとき本気だった
生きていることが辛くて
堪えられなくて
でも仲間や家族のことは本当に大好きで 感謝していて
でも辛かった
私を取り巻く現状に
押し潰されそうで
窒息しそうで

 ....
 
小指をにぎる
強くて
弱い力で

たしかに
そこにいる

母さんの
子でよかったと
思う日も来るだろう
君にも

けれども今は
ひとまず母さんに
なれたみたい
よか ....
 
心臓にも
記憶があるらしいんです、と
その透明な
心臓をもつ少女は言った

にくたいが
ほろびてもまだ
記憶というたしかなものが
あったとは

わたしは思って
しかし
何 ....
月にいるなんて嘘だけど
月に行きたいとは、おもうのよ

でこぼこの地面の上で
みんなに見られながら、お餅つき。

なんて、素敵じゃない?


寂しいと死ぬなんて嘘だけど
寂しいとは ....
 
朝おきると
窓の外
雪がふっている

ふとわたしは
ゆきちゃんのことを思い出す
歯を磨いてるときも
窓の外を見て

ゆきちゃんが
ふっている
と呟く

ゆきちゃんってだ ....
 
赤い卵が
まっくろい側面の
棺桶にならんでいて
うす暗い船底には
ごはんがあるものだから
たまらない

軍艦のデッキから
声が聞こえる
声に出しては
ならないその声を
聞い ....
 
はじめて会った
日のことを
よくおぼえていない

それくらい
はじめて会ったような
気がしなくて
その日からぼくらは
いつも一緒だった

友だちだった
恋人ではなかった
 ....
手段は目的を結果する


言葉は行動を政治に
生を遂行する

画は行動を芸術に
死を遂行する

音は行動を祭りに
生と死を横断する

自然は行動を風に
生を殺 ....
 
ものごころついたときから
あるもよおしものが
そこでおこなわれていて

開催期間:ひとのきかん

とかかれてあるので
ふしぎにおもい
うけつけのおねえさんに
ひとのきかんとは
 ....
開いて閉じてパカパカパカ


光った気がしてパカパカパカ


震えた気がしてパカパカパカ


手持ちぶたさでパカパカパカ


一人じゃないよのパカパカパカ


友達たくさ ....
 
お見舞いにいくと
ベッドと見まちがえるほど
平らになっていて
痩せていた
祖母と手をにぎりあって
見つめあっていた

帰り際に
手をふった
なるべく笑顔で
いつものように
 ....
 
詩の一行一行に
花を咲かせたような
あの桜並木を歩く

僕には
名前を持たない
姉がいた

姉は木の行間をくぐり
幹の陰に隠れたのかと思うと
花咲き乱れる
か細い枝に立って ....
それは
砂糖一袋分の時間だという
いったい何のことだか

あなたの言うことは
時々なぞなぞみたいで
私にはよくわからなかった
息が苦しい

100対3で、塩の負け
なんの勝負だ ....
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