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姉は、猿が、親を殺している夢を、夜ごと見ては、
目覚める度に、硝子が砕けるように、怯えていた。
地味な窓から、手を伸ばすと、
裏庭の空き地越しに見える、マッチ箱の家たちは、 ....
十五年間生きてきて
恋をしたいと言っておきながら
やっぱりそんなものしたくなくて
わたし、口をつぐんでた


教室内で女の子たちは
携帯小説の話題か自分の彼氏の話をし
男の子たちは髪の ....
朝、窓際じゃなきゃなんもしない

はっはっはっはっはっはっはっはっ
走る走る できなかった ぜんそく
1時間30分先の 空飛んで
また会おうね新宿 5キロやせるから

はっはっ
走る走 ....
斜面を切り分けて
父の家が建つ
小さな

直方体を
重ねただけの
たぶん
遠い質量の

かたちのないたましいを
とどめおくために

ほっとした表情で
母は告げる
これで
 ....
僕は弱いんだ。




そう言って助けを求める強さがあれば
きっともっと楽になれるのに



私は弱いの。

そういって泣き崩れられる君のほうが
きっとどんなに強いことか
 ....
ペンの折れた
詩人は
ただの
貧乏人だった。

弦の切れた
ギターリストは
ただの
大食いだった。

鎖の取れた
バカ犬は
ただの
野犬だった。
わたしは
エンディングテーマを
作曲しています

はあ
はあ
はあ

あああ
好きな形の生き物たちのこうしん
好きな形の生き物たちのこうしん
好きな形の生き物た ....
奪われないので
今日もひとり分を生きた
果てのない風船の暗闇で
惑星の君が手をふっている
伸びる道は無限に存在し
いつでも繋がっていると同時に
いつでも一定の隔たりがあり
謎 ....
白クマ
トラ
コヨーテ
ゾウ

シカ
イヌ
ネコ
カメ

カエル
バッタ
カブトムシ
コアラ
ほどなく
空は なだめるように
いくどかのまばたきをした
何度目かの夏
もうすぐ花柄の猫たちが
砂丘のほしに
帰ってゆく

波の音
水平にひろがる
君のこきゅうと 両腕
ほど ....
「逃げる」を見つめてました


ある時は空腹から逃げました
耐えきれずに食べてしまったのです
あんパンは美味しかった
すぐに食べられることの幸せで
逃げていたことを気づかないふりをしまし ....
トワイライト、トワイライト
きみはそうしてすぐ消える


これが夢だとしても
ぼくは忘れられない
きみはおぼえていないのに
ぼくだけが引きずっている


トワイライト、トワイラ ....

一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
たいようが
しずんでいくのを
ずっとみていたい
うみのほうで
かぜにふかれて
こころをなくしてみたい





キスなんか
されなくたって
わかってるよ
きみが平常心 ....
 
こんなに
別れが辛いなんて
 
出逢った時には
思いもしなかった
 
出逢いは偶然
別れは必然
 
切ないよなぁ
 
母は逃げ出した
母は我慢強いひとだ
景色を失ってもどこまでも失っても
触手のぬかるみをものともせず闊歩する
母はとても強いひとだ
母はわたしたちを愛している
母はわたしたちを置いていけるは ....
嘘がとりでから出てきたよ
えんぴつで○を描いたよ
じゅっことはんぶん
もうちびて描けない

嘘はじゅういっこ出てきたよ
みんなおんなのひとで
みどりやあかのドレス
あおやきいろのくつ
 ....
現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実
現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実
現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実 現実
現実 現実 現 ....
夜は暗いから
目をつぶっていたらもったいない!
そういって起こされた
でも自然と
嫌じゃなかった

星が見えなくても
何も見えなくても
誰かの夢が転がってる
オーロラの日みたいに ....
アールとエルの発音がちがう、
ちがうから
右目なのか左目なのかわからない
ぼくはどちらでもきみをみている
つもりでも
いつの間にかかたよってしまっていたみたい


愛とか恋とか
 ....
明日の壁は、空のむこうにある

明日は生物の授業
動物半球と植物半球があれば
小さいながらも完全な個体が成長する
それを発見した人は誰だったろうかと思いながら
本当は生きることについて語り ....
夜の大学通りは遠くまで見渡せる
ポツポツと等間隔で並ぶ青信号
の青色ダイオードの光が優しい

君と手をつないで歩く歩道
たわいない話と温もり

曖昧に相槌を打ちながら
けやき並木が夜空 ....
片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
頭の中がグチャグチャの思考でいっぱいで苦しくても、笑ってさえいれば、その瞬間だけはコミュニュケーションがはかれるって教えてくれたあなた

頭の中がギチギチに悲しみでいっぱいで苦しくても、笑ってさえ ....
市民課の窓口に備え付けられた各種証明の
申請書を眺めていたら「独身証明書」の申
請書が並んでいる。独身であることを証明
しなければならない事態ってどんな状況な
のだろう。結婚詐欺ではないことの ....
左手の
見えなくなり始めた傷
手首の辺り
親指の辺り
よく探さないと見つけられないほどの傷
もちろん痛みはない


この手を噛んだ犬は
今頃どうしているだろうか


人間に飼わ ....
死んでしまおうかと思っている
来ないと思っていた明日が来たから
死んでしまおうかと思っている
来る筈のない今日が来たから



ドアがあればあなたが入ってくる
壁があればあなたが生えて ....
ゆっくりと赤ん坊に返る
その人をわたしは知っている
夫の祖父だ
わたしを、「大きな女だ」と言った、祖父だ
いつも戦争の話をする、祖父だ
布団の上でお絵かきをしていた、祖父だ


初めて ....
{引用=
【パンばかり食べていると外国人になる】



こぐま印のしょくパン
という名称の食パンが
近所のスーパーで売られていた
近所の小さい食品工場で
おばさんたちが手作りして ....
 
  
父の見舞いに行くと言って家を出た
船橋までの直通の快速に乗ったのに
途中千葉駅で降りて映画を見た
アメリカのアクションものだった
無責任に人が死んでいくのが嬉しかった
夏の終わ ....
そらの とこさんの自由詩おすすめリスト(573)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄色の憧憬−デッサン- 前田ふむ ...自由詩19*08-10-7
アポトーシス- 笹子ゆら自由詩13*08-10-6
ふかい- ともちゃ ...自由詩6*08-10-6
帰路- umineko自由詩28*08-10-6
僕はとってもつよいこだから- 夕焼け空自由詩6*08-10-5
ただの...- ペポパン ...自由詩4*08-10-4
セキセイインコ- ともちゃ ...自由詩7*08-10-4
サン/アローン- 石畑由紀 ...自由詩36*08-10-4
- ペポパン ...自由詩4*08-10-2
くじら- はな 自由詩3208-10-1
「逃げる」- 小原あき自由詩11*08-9-30
さよならトワイライト- ゆうと自由詩2*08-9-30
せかいをいきる- 吉田ぐん ...自由詩5508-9-29
ゆれる- ゆうと自由詩3*08-9-26
36- 次元☆★自由詩1*08-9-26
止息- 伊月りさ自由詩7+*08-9-25
- ふるる自由詩808-9-25
生きにくさ、この世界の重みについて- ぎよ自由詩208-9-24
夜行列車- ゆうと自由詩2*08-9-24
それでもぼくはきみをみていた- ゆうと自由詩3*08-9-22
「明日の壁は、空のむこうにある」- ベンジャ ...自由詩4*08-9-22
予感- kauz ...自由詩4*08-9-21
投身- 伊月りさ自由詩28*08-9-20
僕は無力すぎる、あなたに無力すぎる- うおくき ...自由詩1*08-9-19
独身証明書- kauz ...自由詩3*08-9-19
六つのし- 小原あき自由詩21*08-9-18
「死んでしまおうかと思っている」- 因子自由詩2*08-9-17
かえる- 小原あき自由詩27*08-9-17
迷信- 吉田ぐん ...自由詩1308-9-16
見舞い- たもつ自由詩16+08-9-15

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