ぶどう
佐藤伊織

空中から沢山の頭部が落ちてくる
僕はブルドーザーで山を作る

まるでぶどうのようだと思っていたら
用務員のおじさんが皿にそれを盛ってくれた

笑いかけてみると、少しだけ笑ってくれたので
フォークで突き刺した

頭はあいかわらず降り続いている


自由詩 ぶどう Copyright 佐藤伊織 2008-06-01 00:54:27
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
奇妙詩集