ダイエット目的にはじめたジョギングだったはずなのに
夢はホノルルマラソンなんて張り切っている
フルマラソンって42.195kmも走るんだよね
あの子の精神構造ってどうなっているんだろう
....
修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
ただ、
夕映えから派生する杞憂 ....
自分には何も持っていない。
自分には目標がなくなった。
気の抜けたビール状態。
拍子抜け。底抜け、お馬が通る。
比較的暇な毎日。
と言っても遊んでいるわけじゃない。
おばちゃんに「目が ....
冬の間、生活していると
だんだんと埃まみれになってきて
粉糖をまぶしたケーキみたいに
頭の先からアルプスのよう
そんな時に誰かがやってきて
ふーっと吹いて埃が舞って
中から出てきた蓋をあけ ....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい
上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
気に食わない人ができた。
マイナスで無い、プラスで接する。
しかし、協力はしない。
上に立つ人は頭が低くないと
ならない。
自分のことだけ
考えていると
誰も助けてくれない。
もっ ....
雨の日に
地下鉄を降りて
改札を出る。
マックのチーズバーガーに
噛り付く
君のメールを読む
いつも四葉のクローバー
僕はいつもあおい双葉
未熟者なんです。
最近友達のエ ....
生きる事とは
つまり死ぬことだ。
人が虫が植物が動物が
生物が星が死へと時を刻む事。
それが“生きる”という事じゃないのか?
だからこそ
在り来たりだけども
....
傷を負いそれでも2本の足で立つ ただそれだけで神様みたい
きらきらと
光が降りている
あれは神さまが
写真を撮っているのだ
という話を
君としたかもしれない
木漏れ日の下で
あの日僕らは
どんな生き物の姿で
....
森に潜む全体は僕を包んで忙しく腐っていった
肉と霊の総和が世界なのだと全体は言った
霊とは見えないものだから名前をもつ肉しか目のまえにはなかった
それがいくら哀しいこととて文字が喚起 ....
一人ぼっちになってしまった。
この夜話し相手がいない。
物音一つしない。
飲みに誘ったけど断られた。
一人納豆卵ご飯で我慢して
布団に入ってテレビを見る。
蚊がうるさい
蚊取りせんこ ....
クサマヤヨイの絵が好きだ
とくにカボチャのが好きだ
死班のようにも
病んだ精神の血痕のようにも
見える
クサマヤヨイの水玉が
クサマヤヨイのドットが
カボチャのかたちをして居心地よく座っ ....
父は木製
母は金属製
そんなわたしの骨は木製
そしてどこか金属製
寄り添う啄木鳥
蝕む啄木鳥
偶然かわいい一羽くらい
薄い音を鳴らすときどき
黙る木製
黙る金属製
そんなわ ....
今死人が蘇る
地獄の蓋を開け
嘲り笑いながら
這い出てくる
彼は不死身である。
時間を渡り歩き
やりたい放題。
全てを支配する。
平等?だって
そんなもんあるか
勝ち残れな ....
わたしは
あなたの音楽でいたい
あなたのくちびるがそっと開いて
嬉しそうに口ずさむ
空に向かって呼ぶように
わたしは
あなたの水でいたい
奇跡の泉にはなれないが
乾いた心を潤し ....
新緑の季節
五月の朝の陽光を浴びた
ニコライ堂 緑青に覆われたドーム屋根
明るい陽光に
くっきりとした陰影を残した
コンドルの遺産は
一二〇年経った今日も
聖橋から靖国通りに向かう坂 ....
波に乗り
船に乗り
遠い遠い島を目指して
楽園にあこがれる
誰も知らない土地で
誰にも文句を言われないで
誰にも意地悪されないで
誰にも傷つけられない
毎日が楽しい。
毎日が ....
太陽が西に傾き
橙色の弱光が窓ガラスを抜け
誰もいない教室をほのかに染める
グラウンドでサッカーボールを追う少年達
その声が
遥か遠くに聞こえる
教室の後ろの掲示板
はられた絵が眠る ....
忘れてはならないものらしい
愛した男の名前と
その男を奪った女の名前
そして事の顛末一切合切と発せられた言葉の一字一句まで
こんな近くに勤めているとは思わなかった
東神田の交差点を右 ....
奇天烈な電波が飛び交う
騒音にまみれた街で
正常に機能する体を使って
私は生きています。
本当に欲しい物なんて
分かりません
でも語らせてください
最後は
海に近い一軒家の二階 ....
出会う前から分かっていたのかもしれない。
離れてみて分かったのかもしれない。
認めたくなかっただけかもしれない。
久々に会って分かったんだ。
握った手がどこか遠くにあることを
触れ合った ....
女は男に従うべきだ
角を出してはいけない。
女は愚かで弱いものである。
家庭が丸く治まらない。
女は法にしがみつく
法は人の為にあるもので
人が法の為にあるのではない。
法は破るため ....
十年まえ
ぼくらは帰り道ひとりごとを抱えていた
いまケイタイにひとりごとを奪われている
ひとりごとが減るとどうなるのだろうか
その答えはよく分からない
ゆとり教育の結果を
当時はだれも分かっちゃいな ....
ようやく僕の窓にも光が差して来て
暖かな日差しを感じるようになって来た
めいっぱい窓を全開にすれば
この病んだ部屋にも新鮮な空気が入って来て
まるで心が洗われるよう
しばらく窓辺で風に吹 ....
世の中好転してきた。
毎日楽しい。
毎日疲れ果て眠る。
今日は特別な日
今日は楽しい日
今日は終わらない。
笑って
泣いて
叫んで
楽しんで
人のこと
考えないで
....
田舎の片隅にある小屋
道具が沢山置いてある。
子供達の基地になっていた。
間違えて柱にぶつかり
小屋が傾いてしまった。
大人達は驚いて直しに来た。
誰がやったとかは聞かれなかった。 ....
藤の花ぶさが
紫の光を垂らしている
ささない蜂が
黒い尻を浮かせている
遠目に見ていた
奇跡のような幸福に
実は包まれていることを知ったのは
こんな日のことだ
藤の花ぶさが
紫の ....
果物ナイフをきみは忘れたの
ドラマの星空が歌を歌うように
ベランダの一人の女を照らしている
それは街明かりなのかも知れない
次の日の公園で
ぼくは他の女とキスをし ....
エスカレーターに乗ったらAKB48の特大ポスターだらけ
メンバーそれぞれがアイドルらしさ決めている
化粧品でもと立ち寄っただけなのに
ちょっとびっくしだよね
私かわいいでしょって屈託の ....
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