静かな夜に
とけ込むのは
喉を鳴らして
響く声
追憶の波際で
鳴り響いては
なんとか
つなぎとめている
窓から見上げた空
あの星に
届きそうもない距離を思い
見上げた角度 ....
あの日から遠いこころが始まった
そっちがいい
どっちがいい
気が向いたときだけ優しくできる
こらえきれず
きみを待ってる
ギター教室から
きこえる音楽
....
夜風が背中に
よわさを教えている
恋の予感なんて
つかめばそこに濡れている
パソコンの画面ふたりで
見つめて女の香りがして
夜風が背中に
よわさを教え ....
恵みの雨
喜びの雨
家の中で
寛ぎの時
ゆっくりと寝て
テレビをかけて
バイオリンの音
胸に透きとおる
悲しみの涙
苦しみの涙
全ての物が
人徳となる
その男は長すぎる余白を嫌う
長すぎる沈黙を嫌う
長すぎる空白を嫌う
長すぎる余白設定を嫌う
長すぎるスペースを嫌う
長すぎるスペースキーを嫌う(英語キーボード!)
....
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たけすぎた蕨を手にして
にっこりと笑う母の手は緑に染まる
蕨煮て
灰汁(あく)ぬく母の背を迷い
山を降り来た一匹の蟻
にっこりと ....
再現できない放物線
なんども見つめていた
予感をこわすに足りる
大義名分なんて
この身にまだあるのかい
おまえのことさがしてた
過去形?
おれっち ....
街にほどかれて
悲しみがほころんで
ふらついていた
悲しまない
悲しむまい
どこかで僕らは
計られ
見守られ
さやかな風が運ぶ
なにを見た ....
デジタルは
繰り返すものの調べ
デジタルは
コピーされた微笑
デジタルは
言い聞かせられる快楽
人から
事象から
自然から
手帳は未来を記 ....
流れる風
世の中は晴れ渡り
渡り鳥が舞い降りる
なんだか楽しい
落語は最後に語りを落とす。
何を血迷っているのかKさん。
どんな事をしても
今日の日は過ぎてゆく
体にオイルを差 ....
甘いうっとりする
メロディーを聞く
クーラーの下
ロイヤルミルクティー
宝石の輝き
しゃれた服
楽しい時間
優しい気持
風船プカリ
大笑いの声
花のお話し
葉の深呼吸
....
お疲れ様
お仕事ご苦労様です。
夕食の用意ができています。
今食べますか?後ですか?
今日は何かありましたか?
誉められましたか?
叱られましたか?
お客様は喜んでいましたか?
....
夕陽が綺麗
明日も きっと 良い天気だから
明日も きっと 夕陽が綺麗
いっしょに 夕陽を見ませんか
それとも 朝陽を見ましょうか
やっぱり 夕陽にしませんか
朝陽も 夕陽も見ません ....
蛙の/鳴き声は
星の/鳴き声だ
地上の/宇宙で
無機質な/命の
星/鳴いている
おまえのメルヘンは
オレが守ってやるさ
それにウソはないさ
夜明けのまえの
あかるいベッド
愛し合い倒れた
ふたりの獣たち
白い壁はしずか
優し ....
全てが崩れ去ってゆく
全てが悪い方に進む
2回くしゃみをする
燃えて炎となり
消えてゆく
腰を低くしていると
皆が良くしてくれる
頭が低いと話しかけられ
皆が信用してくれる
....
感動のない
人生なんて
太陽のない
ソーラーカーの様だ
より多く、より深く
知る事だ
時々魔法をかける
おじさんがいる。
一生懸命
真面目に
平々凡々と
生きる楽しさ
....
夜風を、友よ、
ぼくは、青春と呼ぼう、
黒の日だまりのなかで
ひとりを抱えて
自転車をこいでいる
いくつか光を過ぎて
セルロイドみたいな
外灯のそばの新緑 ....
ガマはザリガニを
食べる
ザリガニは
大船から逃げ出した。
ガマはバリバリと
殻を割り食べる。
ザリガニは金魚を食べる
金魚は蚕の蛹を食べる
ガマは牛の様な声を上げ
夜這いを ....
光が後ろへと流れてゆく。
しばらく眺める。
光は止まることなく
後ろへと流れてゆく。
なにもできない
僕を気にも留めないように。
明日になれば
どうにかなるだろう。
....
ふらふらと
京都から帰ってきた
またウイスキーを一瓶、
一気に飲み干して
そうだな
俺は俺を殺したいのだと思う
今はそんな夜
また見たいな ....
見上げた空から
はらはら 葉が
ながれていた
なみだ、かと思った
それは
落ちていたのではなく
夕暮れの空
まっすぐいちれつに
ならんで昇っていた
りょうてから
ふわり ....
目を閉じて
貴方の顔を触れる
貴方を感じる時
貴方の匂いがする
頭が良いと分かった時
楽しくて笑ってばかりいて
顔を見ているだけで面白い
自然を感じる時
貴方がボケる7秒前
....
いたずらっ子の君
次から次へと悪い事を考え
お母さんを怒らせる。
「ケンター早く帰って来い」
今日も暗くなってから帰り
袖はテカテカに光り
頬を真っ赤にして
服はドロドロに汚れている ....
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さあさ みなさん
手を繋ぎ、
夜の踊りを踊りましょ。
赤いライトの輪の内は、
ヘモグロビンのタンゴです。
蒼いライトの輪の内は、
黴びた膚肌( ....
皆さんこんにちは
お元気ですか?
前置きの重要性に気付く
以前は本題から入った。
小論文で起承転結ができている
と言われ調子に乗って
いつもそのパターン
三段論法なんて知らない。
....
君は 必死にボートを漕ぎ進んでいるんだね
でもボートは後ろ向きで前に進むんだ
いつか必ず 大きな船で舵をとるんだよ
あなたはいつも 牙を剥き 鋭い爪で私を威嚇 ....
黒人の友達のトミーは
話好き
すぐに寄って来る
ジュリーはいつも
ダンスを踊っている。
タップも踏める
レゲエはいつも流れ
パンケーキが毎日出る
手と足の裏が白い!
カモメが飛ぶ海岸線
鳥の下には魚がいると言う
何も考えない
潮風を受け、笑った。
望み、幸福、愛、
痛み、残念、後悔、
好き、嫌い
出会、別れ
くっ付いては離れ
離れてはくっ ....
静かなサーカスから 流星を追い越して
痛みの隙間を 夜明けが埋める
眠れぬワインで嘴濡らす
ジェラシーに踊る海燕
群青の恋を抜け
空の終わりへ 羽ばたく
傷だらけの翼をいたわりなが ....
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