雪が降り積もるように
月が満ちていくように
アナタのことばかり考えているよ
雪が融けていくように
月が欠けていくように
頼りないものだとしても
どうか忘れないでいて
....
重い荷物を背負って
物憂い坂を上る
一番好きな歌を
でたらめに歌いながら
*
押入れの中には
持て余した夢の残骸
潔く捨ててしまえ
できそこないのガラクタなんか
*
....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ
ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
リアルには実態がない
わけではない、勿論
ただそれが波及する場所に
なにかしらの不具合が
生じてしまうのだ、きっと
リアルはとても
いたずらっ子だから
リアルは
....
時間の流れがゆっくりで
命を大切にして
水を大切にする
心を大切にする。
空気がきれいで
意地悪をしない
金の為に生きないで
生きるために生きる
よく働いて
嘘はつかず
物 ....
毎日ドレスアップの君
太陽ばかり見つめて
恋文を鳥に運ばせている
片想いの僕は
君の肩に触れることも出来ず
届かない詩を綴って
ときおり零れる
君の涙を
掬ってみるだけだ
背のちっちゃな女の子
男好きのする笑顔が印象的で
逢う度に違う男の子と一緒だった
背のちっちゃな女の子
いつも彼氏の背中に隠れてた
風が吹けば彼氏の体を風避けに
雨が降れば彼氏の差した ....
村田さんと 大谷さん(17歳〜27歳の女子2人組)
『 ヒーローインタビュー 』
* : * : * : * : *
村:もし男に生まれてたら 何になりたい?
大 ....
星たちよ聞いて
私約束するよ
人に愛を蒔いて
幸せの種を配る事を
夢見る妖精よ
私約束するよ
人が人を好きになるように
信頼の種を蒔くよ
御一人様聞いてよ
私約束するよ
話 ....
今日も雨
明日も雨
いつ晴れるのだろう
憂鬱だ
こんな日はパンクロックで
ワンツースリーフォー
ぐれてやる
はちゃめちゃな行動をとる
スカイツリーほどの
夢を叶えたい
愛の ....
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
ボールペン貸して
手ぬぐい借りて
お金返して
時間を共有する
情報を流し
情報を受け
情報を変え
情報を産む
情報を楽しみ
情報を糧にして
情報を整理する
情報を決定する ....
「泣き腫らした家」
その家は号泣する
時間を失った丘陵にたたずみ
家主の帰りを待ちわびながら
その家はときどき夢想する
彼女が門扉を開き
飛び石伝いにやって来るさ ....
明日はきっと晴れるよね
そう願わずにはいられなくて
ふと手を休め振り返る
自由気ままに暮らしてきた日々
愚痴っぽくなってみたり
ときには人恋しいくせして無口になってみたり
....
額縁だった庭に景色が戻ってくる
寂しい程に整えられた装置は
演歌師が
おっぺけぺーを
捻る、
舞台であった
もうすぐ演歌師がいつでも住まう
庭になる
説明のいらない
「ああ ....
言葉を
見つけた
探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を
言葉を
見つけた
欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を
そっと
近づいて
陽だまりと一緒 ....
過去の事ばかり話すのは
もうやめた
未来の事ばかり想うのは
もうやめた
高い空から降って来る
いくつものYESを
招き入れるために
自分を開こう
自分の底に降り積もった ....
生まれたばかり――
あまりにもまぶしかったので
まぶしい と
叫んだはずなのだったが
揺籃期――
プロレタリア文学だと称する
ひなびた小説を口に入れるが
不味くて ....
祈り捧げる
オリオンの夜に
わたしはあなたの首輪となりましょう
締め付けて
もっときつく
わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
明るい心臓の奥深くに
私のかたちに似た木が一本
ひっそりと佇んでいる
その木は、
常緑と呼ぶにはいささか
難解で
落葉と呼ぶにはいささか
陽気である
そし ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
「骨音」
その森の中のまぶたは
たいへんうつくしい
背骨を失った世界よりずっと
まぶたに広がる昼下がり
湖のほとりで
老人は 骨を拾う
露の輝く草を分け
....
甘くひとくち
昼下がりを赤く染めて
コラージュ
黒いリボンで束ねてほしい
娼婦の真似
いけませんこと
ここは
秘密の花園
あなたが
最初の尋ね人よ
そこで
お待ちになって
ビスケットのあと
キス ....
私が死んだらどうか
庭には一面青い花を植えてほしい
春にはシラーとアリウムが
夏にはマツムシソウとラベンダーが
秋にはクジャクソウとリンドウが
冬にはミスミソウとヒヤシンスが
それぞれ ....
おお!惨めな言葉よ
食い千切られた月の破片
ヘロデ王に捧げられたパウロの首
銀の皿の上で
罵られる美徳の使者よ
....
青空と強く降り注ぐ陽射しの中
パラパラと降りだした雨粒
光を纏って輝き出せば
空に虹がかかり
ぽろんぽろんと鍵盤が弾みだす
夢とも現実ともとれない世界
その風景を残そうと
携帯にメモ ....
{引用=
嵐にはなりそうにもない。きみをもう引き留めておく口実がない。
眉間まで通過していくジンジャーの泡があなたを忘れろと言う
この星が廻り続けて朝がきて (わ ....
襖を通して
炎の揺らめきが
人々の影を写す
僕は布団にくるまり
隣で行われている
饗宴から
身を隠す
眠りの中
無数の影が
僕を
包み
引き裂こうとする
影達は
痛々しい ....
時の価値を忘れてしまった代償に
時計しかない部屋へ閉じこもった
裏庭に咲いている白い花の名前を知らないから
切り捨てることの潔さを知ろうとすることで
丸くおさまると決めつけた
だから今、 ....
雪が降り
寒さが辛く
体に滲みる
凍える。
餅を丸めて
汁粉にいれ
体を温める
痛めた足を
癒す。
学問と共に生き
学問と共に死ぬ
人の命を助ける。
困っている人を
....
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