風の中で震えていた瞳
あの日突然奪ったくちびるを
二度と忘れはしない
美しい少女よ
一生分の愛を君に捧げよう
自分勝手な愛で
君を愛し続けることを許して欲しい
例え永遠にこの ....
ピカピカに磨き上げられた車に
妻(きみ)の笑顔がステキ
春三月の
青空の下
こんなに喜んでくれるなんて
思えば
妻のささやかな願いや喜びを
奪うばかりで
苦労ばかりか ....
赤い紅した微風吹いて
柔らかい肌した土の香りが
スギの種と一緒に
舞い踊る
君の鼻のてっぺんだけは
赤ら顔だけど
目尻はすっかり
春うらら
コートを脱ぎ棄て
日和に飛び込 ....
「いい人」とガードの堅い君が言う
(俺も守りに入ってしまう)
脈打つ心臓
はらはらドキドキ
冷や汗をかく
アドレナリンどくどく
理解してくれる人
選挙事務所ではらはら
ATMでちょっと待って
思い出せない上司
やる事ばかりの用事
上司に ....
空から
風のなみだが
叫びとなって
堕ちてくる
わたしは
部屋の片隅で
目を閉じ
風に語りかける
もう少し、
もう少し、
待っていてね
あ ....
心から思うことは誰にも変わりなんてなくて
運命とかとって
別にやり直せいないのかもしれないけど
本当の運命って本当は
別にやり直しなんて何度だって
何度だってやり直せるんだよ
....
アロー!アロー!
くだらない芸人
世界の崩壊
短絡主義の絵本
命の物質化
上辺だけの付き合い
愛って一体なんだ
与えられた仕事
ボスの不在
リーダーのいない日本
心の美しさ ....
あの現場の写真を見た
瓦礫はすべて撤去され
金網や柵に囲まれたそこは
グラウンド・ゼロと呼ばれていた
そして現在 私が住む街の駅前に
デパートを取り壊した後
再開発計画が頓挫して
....
目を閉じて
初めて
私を見てごらん
あの頃の時代がある
近すぎてありがとうが
近すぎてごめんなさいが
言えない。
新鮮に思えば感動になる。
気を使って
大切にして
頼りにし ....
三年ぶりの故郷の海は
以前よりも幾分痩せていた
「少し痩せたんじゃない?」
そう言ってみたが 海は黙々と同じ作業を繰り返していた
三年ぶりの故郷の母は
以前よりも幾分 ....
愛にあふれた人
愛にうえた人
愛にみちた生活
愛にかこまれた生活
仕事の山
自制の毎日
ランデブー
デジャブー
日の光に照らされて
そよ風に流され
一人ぼっちで散歩する。
....
腹をすかせている子に
乳とパンを与える
喜んで飛びつく
重圧を感じる。
長女に久しぶりね!
と言われる。
痩せたね。と気が付く
人の話に耳を傾ける。
あーいい加減楽になりたい
....
美しさは
人見知りするのだろうか
いつもつつましい
声をかけられるまで
犬小屋でかくれんぼしている
驚きは
宇宙人なのだろうか
いつも未知との遭遇で
出会ったと思えば
突然消えて ....
果てるなら
果てるなら
あなたの瞳に
溶けて
今夜だけは
今夜だけは
あなたの唇に
触れたかった
桃より
柔い肌の傍ら
くちづけたなら
あなたの導くまま ....
ラクダに乗って楽だ
砂漠をひた走る
毎食ビーフジャーキー
水は朝露飲んでます。
時間はゆっくり流れ
信じるものにすがり付き
心を癒し
シコリをほぐす。
人と出会い、別れて
人 ....
風のなかに
雨がふる
雨のなかに
風がふる
空の温度が
瞼に響く
太陽は耳を塞いで
月の吐息が零れて
星の瞬きが聴こえる頃
心地よい
あなたの ....
海にあった
窓辺にあった
グラスにもあった
体内で宿し始めた
誰にも見えないままに
春だからではない
出世したわけではない
懸賞に当たったわけではない
その光は
僕だけの ....
わたしは
あなたの海に棲む
あたたかないきもの
瞳をとじて
銀のあなたの環を
くぐり抜ける
わたしがみえるでしょう
わたしの
銀のわたしの環を
風にか ....
どうか私に惚れないで下さい
あなたとは結ばれることは決してないのですから
どんなに想いは通じていても住む世界が違うのです
それは許されないことなのです
どうか私に惚れないで下さい
....
*今日
今日の私にバイバイ
なんて
簡単に出来ない
とりあえず
昨日の私にバイバイをする
*昨日
昨日の私は泣いていた
いつまでもいつまでも
泣い ....
おお 電車マダム!
そなたは 百合の花だ
墓場に咲いた 一輪の百合の花だ
私はそれをつみ取り、抱きしめ、ぐしゃぐしゃにして
口の中に入れ 地面をゴロゴロ転がりたい程に
そなたを 想っている ....
布団齧ってさ 枕ぶん投げてさ
じっとしていられなくてさ
壁でも引っ掻こうか
窓ガラスにパンチしようか
自分の部屋には居られないから
君の部屋のドアを叩くよ
バールで叩くよ
セコムが来たら ....
もちろん全ての詩についての論と同じようにこれは、私にとっての詩の書き方に違いありません。全ての詩についての論と同じようにイデオロギーであることは否定できませんし、多分違う書き方もあるでしょう。
....
寒い寒い しんと冷えるね 今夜は雨か霙(みぞれ)になるらしいよ
肩が冷えて 体がカチカチだよ まいったな つま先はチリチリしているよ
だけどマッチの火みたいに私の心臓は燃えているよ
....
強い光は、痛みも苦しみも照らし出す。
眩しい。
でも、見たい。
自分の心に、光を思いっきり打ち込んでやりたい。
いつまでも闇に隠れていては、絶対に損をする。
光は、本来とても暖かいものな ....
白い霧の海が
みつめている
囁くように
「この道を歩きなさい
だけど未来は保証しません」
誰かの
冷えたことばを
思い出す
眼下に広がる東京湾は
白 ....
チョコレートケーキ
甘いと思ったら、
舌の敏感なところで
苦さを感じてしまった。
スポンジの芯あたりから、
ほのかにオレンジの香りが
鼻についてきた。
人の生き方も
こんな三重奏だ ....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい
そんなふうにして ....
化粧水をたっぷりふくませたコットンを3枚ご用意下さい
それを
おでこ 右ほほ 左ほほ
に 1枚づつ
丁寧に重ねて
15分ほど
お待ち下さい
ほほを触ってみて
....
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