いまいましい季節が過ぎ去って
春の匂いを運んで
ちいさな風が
独り言を
ちっちゃな声で
ほんにゃら ほおい
赤いランドセルに
まだおんぶされているような
ふきのとうの葉で
傘 ....
{ルビ人気=ひとけ}の少ない
菜の花ロード
あなたと肩を並べ
静かに歩き始める
記憶の隅っこを
居場所に選んだ
幼い記憶をたどって
とおくとおく
忘れてはいけない
ささい ....
初夏の陽射しまぶしく
自らに課した
我が人生の一大事
聖書 日蓮御書 紐解いて
お二人とも簡素な比喩に秀でておいでだ
明かりの比喩 二つ
明かりを持ってくるのは、枡 ....
酸素を吸っているよ
少女が酸素を吸ってるよ
少年も酸素を吸っているよ
酸素を吸ってるよ
酸素を吸っているよ
酸素は どこからくるのだろう
酸素は いつまで ....
オレンジに闇が曳かれ
精神のカルテ
群青に染まる
僕らかけがいのない宙
地球での
それはお話しか
死ぬまで
生きているのか
オレンジに闇が曳かれ ....
たった
一つの愛しみを
抱いて
思うところを
見つめ
寄りそう人の
片時
で
ほほ笑んで
いる
貴女の
握りしめた
左の手の
小さな 小さな
種に
なりた
....
夜のとばりが下り
霞みたる白い満月
時間が止まる
カエルがはねる
コップの中の氷
コニャックが入っている。
アルコールの
歪んだ世界
後輩を思う
只一つだけ
残せたもの
....
貴方を思うほど
胸が痛い
貴方を感じるほど
胸を締付けられる
くわえたボールは
エサと交換
へいのへい
愛嬌と交換
波のような山脈
苦楽を共にして
生死を共にする
自然な ....
まともな感覚
正しい事は正しい
悪は悪と言い切り 思い切る
感覚が狂わされ
魂がギタギタに切り裂かれている
善良な魂 保つ者よ
テレビを静かに 消せ
音に飢えたら ベート ....
向精神薬なんて、鍵のひとつじゃない
ドーパミン
セロトニン
生まれもった病気のふり、やめろよな
あたしの未来になにをするんだ
医者やインターネットの
あたしペイ ....
ハス
ガマ
ヒシ
ホテイアオイ
ジュンサイ
カナダモ
キンギョモ
アマモ
目に見えない
役目
誰も知らない
生態
世の中には
説明できない
けど
大切な事があ ....
フレンチトースト作って
コーヒー入れて
タバコを吸って
くつろぐ
夜香木の芽が
吹いた
挿し木をして
初めての夏
ターザンが
ホオオオホ
アーアアー
飛びついてきた。
....
{画像=080420120408.jpg}
救いのない旋律 / 救いのないコトバ
うつむいて歩くときの / 手のおきどころにこまる
あついコトバはなくて / 青くひかる煌めき
静か ....
革命家どうしの恋があった
恋は愛に変質していった
執着としての愛に
恋ごころとしての愛に
それは宝石のようだ
宝石の透明ないろをしていた
あきらめてはいけない
....
朝の一時
アップルパイと
グレープファンタ
出勤の男性
新芽が元気
明りの消えた電灯
新たな気持ちで
今動き出す。
鳥の声
朝日が暖かい
笹の音
アマリリスの笑顔
聖火ランナー達の映像
聖火を運ぶということ
かつてこれほど人類が
外灯のしたその青白いカップル
感情は何枚もコピーされている
幽霊みたいなおまえの写メール
それ ....
閉ざされた想い
祈り合わせた手から
こぼれ落ちた
二枚貝
黄金色
さざめく波に乗せて
砂糖、塩、酢を混ぜる
酢の量は
多過ぎず少な過ぎず
シャリをうちわであおぐ
ボールに水を張って
サビを用意して
ネタはそぎ切り
一気に切る
寿司は気合で握る
ネタはあまり触ら ....
憂鬱な日
ジメジメして
イライラして
時間が経つのを待つ
元気が出ない
何もしたくない
人に八つ当たりする
外に出たくない
アーリラン、アーリラン
アーリラリヨ
峠を越えて ....
木々の緑を揺らし洗う
風の音たちが
私を遠い所へ連れ去ってゆく
ざわめきの葉葉に清純な雨が伝う
そう暴風雨は埃にまみれた
この都市を透明に塗り替えて
明日の蘇生を約束してくれる ....
陽だまり
長い 長い眠りから まだ 覚めていないような
ここちを指の先で触れてみた ふかふか お布団のようだった。
ふわふわ そっと っと 。.
あと少し まだ 眠たい.。 そんな風 ....
人の評価なんて
気にしない。
どれほど私を
助けてくれた言葉
噂を気にしない
きりがない
嘘、義理、悪態
心がきれいでない
人の評価は絶対ではない
良く言われても
悪く言わ ....
{画像=080416213414.jpg}
老いたる
傴僂の子は
よく話すことができない。
ぎらぎらと目を剥いて、
ふいに瘤をみせて、
去って行く。
言葉を彼は瘤に溜めている。
....
私は自由だ
自己責任の及ぶ限りにおいて
父・母が名づけた
藤井邦彦という名において
己に負荷をかけ
背水の陣を形成しつつ
将来を予想し
あの未来と言う 小高い丘から
現 ....
花びらが
あしもとに転んでいる
気持ちいい夜風に
白い素直なものが散っている
居酒屋をでて
スナックにむかう
仲間たちのうしろ姿
外灯に浮かびあがっている
....
楽しんで一日
悲しんで一日
泣いて一日
怒って一日
どうして死を急ぐのか
どうして趣味を
持たないのか
どうして生き甲斐がないのか?
人の間に混ざるべきだ。
人の輪で楽しむべ ....
君とはもうサヨナラ
君は愛想を尽かし
僕は一人になった
ハンカチをもらう
一人カラオケで
時間を忘れ
飲み明かす
花一文目
車でハイウェイ
温泉でふやけ
テレビを見て
笑 ....
雨の中で涙を流すと
君はあの日言ってたね
頬を伝う雫も涙も
たった一つになりゃいいと
ボク 今日 気付いたよ
雨に混ぜることもない
傘の中 俯いて
前髪で目を 隠せばいい
....
アバウト
チャランポラン
ボケー
笑ってごまかす。
傷つきたくない
プライド投げ捨てて
違った視線で
人を笑わせる
けっして怒らず
けっして泣かず
けっして悲しまず
いつ ....
{画像=080415103405.jpg}
もう眠ることが仕事になってしまったね。
丸くなって眠っている。
お気に入りの毛布とタオルケット。
近くのカーペットにはおしっこの染みもある。
首筋 ....
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