朝から起きられない
なんとか薬だけを飲み
また うとうとと眠る

昼近くに遅いブランチをとり
また夕方まで眠る
長い長い眠り

何日も何日も眠りの日々は続く

その眠りの中で
私 ....
風が吹き、雲がたなびく
ある晴れた冬の日に
幼いあなたは空を見上げ
こみあげた希望の逆流に胸を痛めた

彼岸の死せる未知の星に
知らず光を灯してしまったあなたは
四方自然の励ましを受け
 ....
薄く
霜が降りる早朝は
透き通る柔肌に
衣服の滑り落ちる音
快く耳を澄ませる
街はようやくのこと
呼吸をし始めるそうだ
ふくよかに
乳房が笑いながら
云う

喧騒のない街には
 ....
私という事実は賞与や
垣根になる花から
なっていることに気づきました

だらだらと臭い息を吐きながら
日の目を見ることを夢見ています

哀れみの目で見られることや
好奇の目で見られるこ ....
アルミニウムの針を薄暗い雨の中に投げる
眠りから覚めようとせず朝のぬくもりを忘れる
無機質な生命線の上を滑り落ちて重なる偶然のパズル
淡々と過ごす日々自分の影にウィンク
すんだ空気を切り裂くよ ....
貴方なんて嫌い

嫌い

嫌い

嫌い

何度言っても 言い足りない

そう
こんな風に

本当に『嫌い』になれれば

こんな独りよがりな苦しみ

知らなくて済んだの ....
 
 
わたしの、からだが
このくうきのなかで
そだって ゆく
うごめくその べつじげんのせいめいたいに
なにか ふるえ、
 
 
 

 
 
彼女は夏に生まれた
しず ....
溺れていく架空の感情と
傷付いていく僕の呼吸
限りなく嘘に近い紛れもない真実
また喧騒の中に
沈む、沈む

嘘と水と夜と
僕は花みたいに死んでいて
君が夢みたいに歌っていた
本当に楽 ....
愛してない 愛してない
これっぽっちも愛してない
やさしく触れてこようとするその手が憎いの
「かわいいね」
と、言いながら
あたしを愛でるその行為
あたしの知らない快楽で
あたしの知らな ....
ここを拠点に働いていると

はじめて話をする他県の方から

かならずあのことを聞かれてしまう

住民どうしだと

傷を見てしまうのが怖くて

あのことは聞かない

はじめて話を ....
過ぎてゆく
何が?
星が
人が
時が
僕は過ぎない
独りぼっち

過ぎてゆく
何が?
雲が
君が
命が

淡い月が照らす
月もやがて過ぎ
日が昇る
なのに
なぜ僕は ....
               090118



語感が好いからと言って
のんびりしすぎた
背伸びをしないで居たら
背中が堅くなってしまった

三重塔が美しい姿態を日に曝す
光り輝 ....
いつしか、
風のように地面を忘れてしまう
飛ぶでもなく、舞うでもなく
深海のようではなく墜落する
白夜の季節、朝焼けと夕焼け
始まりも終わりもない不安な砂時計
いつでも途中であきらめてしま ....
1月1日や
2月14日や
12月24日が言いました

すいません特別っぽい日ですいません
わたしたちなんかがいるせいで
なんかちょっとしょんぼりさせてすいません

いいんです
普通の ....
やっと気がついた


わたしの恋愛は

あの時から止まっている



新しい世界に飛び込んでいくことと あなたのことばで

一度はすっきりしたのに


4年も会っていないの ....
キミに似合うと手渡された洋服では
上手く歩けなくて前に進めなくて
其れでも足掻くように呼吸を
続ける他にはなかった

キミは此処に居る冪と渡された部屋では
独りきりで私以外に誰も居ない
 ....
沙漠。人たる飛沫の色と喘ぐ口
そして些少の水、忽ち陽も声なき砂に埋もれ
凛として立ちつづけた女の淡い影
匂い燻る、榴弾の転がる塹壕を後に

夜の静寂が痩せた躯(むくろ)を晒して
番いの命、 ....
 そっと毛布をかけて
 
 くれる人が

 居なかったら、どうする

 掛けてもらうと、自分も

 こんどは掛けてやる


 そっと毛布を掛けて

 くれる妻が

 居な ....
それは絶望の暗闇で光を放つ球体
哀しみで覆われたその隙間
微かにこぼれるまぶしい線を
希望と名づけた楽天家
平和を願って永遠に
眠る寸前の出来事か

ほくろとえくぼを添えた笑み
懐かし ....
Nice to…

ああ、キン肉マンのおでこに書いてあるやつね
違ったっけ?

あなたは苦笑いしながらも頷いてみせる

完璧主義者を気取るあなただって
お母さんのお腹から出てき ....
ふと、 指と指
知らず知らず遭遇したら
あ、デコレーション
あなたの根拠を知りたいわたしの炎症
(ラズベリーのつぶらさ、紅さ、の)
を、ホイップクリームでくるみ、わたしは
しん ....
非常階段で待ち合わせ
そんな滑稽さでもって
世界から逃げている
きみとわたし

日中の駐車場で
眩しいくらいに飛ばされた
二人の立体感が
遠い

ふれている間だけ
呼吸するのを諦 ....
次女を塾に送って行った帰り道
エタノールの臭いを感じた妻が娘に訊く

 消毒液の臭いがしない?

それを聞いた娘は心配そうな顔で

 おかあさん、ダイエットしすぎ

妻がキョトンとし ....
「いい天気だね」は 愛してると同じ意味

あなただけが分かればいい

あなた ひとりにだけ 伝えられればいい

あなた以外には知られたくない気持ち

 沈みゆく夕陽が
 たくさんの情報を引き出して
  ....
いつの間に僕の心は

こんなに弱くなったんだろう



歳をとればとるほど

現実を知り

知りたくないことまでも知ってしまう


どうして


どうしてこんなに敏感に ....
 
さよならは
しずかに
すぎてゆくから
せなかを
そっとおしてほしい

そんな
さしすせそが言えなくて
ふたりは
せなかを
むけたたまま

あいしてる
いまも
うたうよ ....
私は切り裂きたいのだ。
あなたの心を。
ずたずたに切り裂いてしまいたいのだ。

真っ白な紙を
折るのでなく、
墨で塗りつぶすのでなく、
ぬるま湯の中でふやかすのでなく、

真新しい、 ....
たまにシあわせミたいなシろくろのしゃシんはあるけレど

聞こえるかいド
愛せないよとてもレ
その儘に生きてもド
ソ愛は聞こえないソ

シ・シシ・シ

ド辿り着くのかいド
レ水着はあ ....
イヤホンから流れるミスターチルドレン
歩いていた
僕にはアイポッド
僕はなんにもないカバン

目黒川は流れていく
僕を拒んだ事務所
街 五反田に
娼婦の出入りする隣

縛ることに
 ....
どれほどの闇が
闇を憎みつづけているのだろう
どこまでも闇のまま
在りつづけることを信じて
瀬田行生さんのおすすめリスト(563)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
長い眠り- 森の猫自由詩11*09-1-25
星と人- 長元坊自由詩109-1-21
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モスグリーン- crowd自由詩109-1-20
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傷心してるひねくれ者は泣き虫でした- 愛心自由詩9*09-1-19
冬虫夏草- ゆるこ自由詩409-1-19
左頬にキスを- 智鶴自由詩309-1-19
これっぽっちも愛してない- 百瀬朝子自由詩4*09-1-19
震災について- 吉岡ペペ ...自由詩409-1-18
過ぎる- 華多哉自由詩209-1-18
五重塔- あおば自由詩12*09-1-18
極夜、瞳のおくで- たりぽん ...自由詩509-1-18
いいんです- ふるる自由詩13*09-1-18
19歳- 真琴自由詩4*09-1-17
完璧を抗う蛹- AKiHiCo自由詩109-1-17
蠍座の夜明け_☆- atsuchan69自由詩12*09-1-17
困るからね- 生田 稔自由詩5*09-1-17
こぼれる光に- 百瀬朝子自由詩1*09-1-17
ミートなひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*09-1-17
ラズベリーの窒息- A道化自由詩609-1-17
逢瀬- アオゾラ ...自由詩809-1-17
ききちがえ- kauz ...自由詩7*09-1-16
いい天気だよ- 北大路京 ...携帯写真+ ...27*09-1-16
知りたくない- 珠羅自由詩209-1-16
さしすせそが言えなくて- 小川 葉自由詩4*09-1-16
真っ白な紙- 亜樹自由詩109-1-16
人間ぎらい- aidanico自由詩609-1-16
4月- K.SATO自由詩609-1-16
ノート(闇)- 木立 悟自由詩209-1-15

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