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みかん畑の夢を
あなたもいつかきっと見るでしょう
深い緑に
橙色が星のようです
母なる木の枝に包まれて
静かに眠るみかんの実は
いつか生まれた場所を遠く離れ
めぐり逢った人に必ず ....
はなうた
吐息
世界は雨
踏みつけられたコスモス
待ちくたびれた私は
晴れない心臓から時計を取り出して
秒針の音に耳を澄まします
(はなうたとして)
世界に降る雨は結局
....
世界の権力! マクドナルド!
略称:マックあるいはマクド!
だって権力じゃないか
121もの国に店があって
たくさんの従業員がいて
そして何よりも俺たち庶民に親しまれている
これは立派な権 ....
若き頃
道なき道を歩いたな
誰からも相手されずに
涙{ルビ眼=まなこ}で恨みっこ
自分の未熟さ所以だね
今だから分かる若き微熱
こうしてる今も
振り返る日がくれば
....
雨が降ると
紫陽花の咲くあの場所を思い出す
カタツムリは今日も
葉っぱに隠れて雨宿りをしているのかな
高校生の頃
雨が降った日には
よく二人で放課後の音楽室で時間をつぶした
君の奏で ....
さっきの言葉を繰り返す
まだまだ全然言い足りない
きのうの言葉を繰り返す
言い過ぎたのはどっちだろ
あの日の言葉を繰り返す
世界は二人のものでした
いま ....
雨はまだ降っている
何があるわけでもないが
窓の外を
ぼんやりと眺めている
雨はまだ降っている
ぼくはまだ眠らない
窓ガラスを打つ雨音が
不思議と体に響いて
ぼくの呼吸と合 ....
胸のボタンを外すとき
あなたの狡猾な指先を思い出す
背後から不器用そうに
それでいて
未来に待ち受けているものを欺くかのように
(それなのに忘れられないのは
部屋の灯りを消しても
情念の ....
ほし が でている
こんや は ここで
たおれよう なんの
みかえり も なく
ゆめだけ を みて
シェリル
まぶしいな、区切られない場所は
名前を持つのかどうかも知らないような虫が
指先をつたってきて
それはぼくになにも響かなかったから
そっとしておいた
シ ....
ここにいるから
寂しくなったらいつでも
ここへ
おいで・
ここにいるよ
そう
その小さな
機械の
こっちがわ・
みいちゃん?
パパだよ
父さんね
人間じゃなくなっちゃったの
分かるかな?
え
それでもいいって
ありがとう
でも
父さんとげだらけで
手はすっごくとがってるの ....
夢を見て泣いていた
スリッパが重たくて
空を飛べない夢だった
食後、健康に良いからと
母親がみかんを一つ勧めてくれた
外に出ると
街にサーカスが来る日だったので
誰も淋しくなどなかった
....
人間と人間の間で起こりうるものに
無限の可能性
無限性の可能を感じた
わたしが何者であるかとか
彼女が何者であるとかはそれほど重要ではなくて
彼女との出会いを通して
わたしのなかに新 ....
まためぐる季節に
埋もれてくしろいまち
夜が来るたびに
暗がりの向こうから
沈黙を引き連れて降る白
霜焼けの幼い手のひら
目が眩むような世界に
迷い込んでしまわないよう伸ばす手
誰 ....
あぁ、何て事だ
なぜ占いなど
山に登るのに女難の相だなどと
笑っている場合ではなかったのだ
今僕は一人の女性と
対峙している
吹雪の山はとても暖かい
軟らかな布団にくるまりな ....
歌舞伎町嘲笑っておしまい
歌舞伎町泣いてもいいのよ
歌舞伎町喧嘩はお止しよ
歌舞伎町なんでもありね
いっそ連れて行ってねぇ
結局ついて行きましょう
可憐な少女が立ってるわ ....
仕事帰り
子猫一匹見つけた
ダンボールの中で凍えてた
子猫が僕に気づく
少しの間 一人と一匹は見つめあう
僕は手を差し出してみた
子猫が手をのせたと思ったら引っ掻かれた
子猫 ....
気になること
地球に生きている生命の始まり
ずっと向こうまで流れる雲の味
淡々と繰り返される波の終わり
これらは
どうなっているのだろうか
私たちは知らないことが多 ....
再放送を見逃して
そのまま旅に出る
いくつか電車乗り越して
慌てて駅に立つ
一面広がるどこの海
帰らない大人と子供
いつまで経っても気付かない
太陽は浮いたまま
どうせ別れる運命だ ....
朝から続く重い雨
紅の俺の心にも降り注ぐ
霧のかかった未来は虚ろ
重たい扉を開けよう
行くあてなどないけれど
誰かが待ってる気がしてならない
胸に刻まれた約束
果 ....
取り急ぎ、
申し上げます。
(中略。)
そうしてぼくは、
きみよりお年寄りになって、
しまったのでした。
だから。
いつか向こうに着い ....
雲の隙間に覗けた晴れ間
あなたの滅多に見れない表情
あなたの奥に潜んだ言葉
私の奥に眠った想い
全てを曝け出すのには
あまりにも束の間すぎて
すぐに通り過ぎてしまうから
....
あの曲がり角を右折すると
あなたのステージは燃えてしまってるわ
火の粉が
ひとつ、またひとつと
逃げてゆく
あ
今度は一度にいくつも
あなたは
愛しい場所と野次馬たちと ....
冷蔵庫の中に沈む午前三時の闇
車座に向かい合って呟き交わす僕らの言葉を
陰鬱に笑うオレンジ色が
少しずつ噛み砕いていく
(僕たちはどのくらい現実なのだろう)
昨日
....
お前はそっちへ行きたいか
お前はこっちへ行きたいか
俺はまっすぐ歩いてく
また逢う日まで歩いてく
そっちへ行ったあいつは
たくさんの悲しみを見た
けれど
悲しいことを ....
その人はヒビコレ
彼に別れを告げられることのほうが
彼が死んでしまうことよりも
つらいといった
渋谷のヒビコレ
町でいちばんの
愛することばが流れてしまって
....
目の中に星屑がはいりました
ゴロゴロしてとても痛いのですが
暗闇の中でも
世界は輝いて見える様になりました
口の中に空が落ちてきました
舌の上で確かめた其の味覚が
あまりにも蒼いも ....
バリかどこかで爆弾が破裂する
ヒズボラの少年が銃口を覗き込んで笑顔をこぼす
ダルフールの少女が破れた胸元を必死で隠している
日本の少年が注連縄で首をつる
そんな風にして
僕はおな ....
鳥は 失墜する
一人の 人間は 餓死する
我々の 自由さは
何を 訴えるものか?
元々 鳥に 翼などないものだ
射殺しろ 一人の 人間のためにだ
暗雲が 美に 震える頃
晴天は ....
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