すべてのおすすめ
夕暮れの風が優しいので
少しだけ手袋を外してみた
小さな枯葉が僕の手にのった
電車に乗ると人ごみが恐ろしく
そっと息を止めてみた
苦しくて苦しくて仕方が無かった
駅からの帰り道に雨 ....
あぁ、何て事だ
なぜ占いなど
山に登るのに女難の相だなどと
笑っている場合ではなかったのだ
今僕は一人の女性と
対峙している
吹雪の山はとても暖かい
軟らかな布団にくるまりな ....
いつもそこにあった
それが当たり前だった
大切だって知っているのに
大切にしなきゃなんて
少しも考えなかった
いつも思わなかった
昨日まで何て事なかった
どうして気が付かなかったんだ ....
雨上がりの少しだけ雲のある空に
小鳥が二羽飛んで行きました
近くの電線にすいっと止まると
あっという間にまた、すいっと飛んで
ぴぴ、ちちぴ と鳴きました
空は青くとても澄み渡っています
私 ....
落ち葉がはらりと落ちて
もうじき凍りそうな川を
ゆっくりと流れて行きます
くるくるとたゆたう落ち葉は
何を乗せて行くのでしょう
何を思っているのでしょう
落ち葉は流れに飲まれる事無く
何 ....
心の中で咲いた透明な花に
蜜蜂は飛んでこない
雄しべと雌しべは
実を結ぶ事なく
ただ
静かに月夜に浮かぶ
どれだけ風が吹こうとも
どれだけ雨が降ろうとも
透明な花は決して折れない
....
好きですってね
ためしに言ってみたんだよ
それだのに君はさ
ありがとうって言ってさ
僕は困っちゃった訳だよ
だって僕は君の事
好きだったものだから
本当にどうして良いのか
分からなくっ ....
僕の賞味期限はいつまでだろう?
本当は知らない間に過ぎてしまっていて
もう味も鮮度もすっかり落ちてしまって
いやいやまだまだ青二才で青臭く
まだまだ未熟で食べられなくて
誰からも本当は相 ....
酒に足を取られながら
君と手を繋いで
唄って
雨の匂い
とか言って
笑って
そういえばさっき
笑った顔が
可愛いな
なんて言えないし
言わないんだけど
雨の匂いなんて
....