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隙間人間第1号が
開発されて
駅前交番に貼り付けられて
今日も元気の良い声を張り上げて
こんにちは、お嬢さん
お兄さんに奥様の
お連れの旦那とスヌーピー
学校帰りの児童にも ....
寒さに滲む
空の色
丸裸では寒いから
空も何かを纏いたい
いつもみんなが
空を見るから
寒い、寒いと
まぁるくなって
凍えることも
躊躇する
だからうっすら
....
きみはとっても御茶目でかわいい子。
でもかたくなだな。
それは私たちの間で
許されてるルールなのだけれど
それでもちょっと
今日の天気はアンブレラ
どっかのブランドのロゴみたいに
....
きれいごとを
洗いおとして ものすごく
過剰な 現実を
お見せすることが
できるかも です
ねえ
化粧なんてイイから
今から出かけよう
真夜中
通りは
コンビニだけがあたたかい
僕らは
夜を疾走する
たとえ
抱き合ったとしても
懸命に
指を重ねたとしても
....
流れ星のいけず やくたたず
声、届かないよ
こころ?
うん、よけい届かない
精密機械のおもちゃが悲鳴のまねをしてる
手の平サイズのさびしさは
空気と、からみあうラインへ
....
豆腐
生揚げ
雁擬き
大きな荷台に大きな木箱
プーーポーー
のんきな音してバイクが来たよ
カブのエンジンとろとろと
とろとろ走る路地裏を
トーフーのラッ ....
日々の繰り返しが
時を止め
時間だけが過ぎてゆく
月曜から金曜は
他人の空間の中に
特別な意識もなく
身を沈めている
小さな場所の中で
自分だけの時が
ほんのわずかだけ動き始める ....
ドロシー、カサブランカ、
喪中の君が
家の塀で遊んでいる
数台の引越しの車が側を通り
今日もどこかで引越しがあるのだ
と何となく感じる
言葉はまだ書けないから
でも言葉はもう口に出来 ....
太陽の当たらない裏庭の隅
名前も知らない花が
ひっそりと 咲いていた
「どうせすぐ枯れる」
その時 僕はそう思ったんだ
それから三日後
枯れているのを確かめに行ったのに
花はまだ 枯 ....
星が生まれる場所を探すのだといって
青白い廃墟に続く石畳をただひたすらに歩く男
腕時計は
旅の最初に外して地面に捨てたのだそうだ
夜空は既に
公転することを止めた無数の星
見知らぬ星座 ....
まだ"野ばらの蔓"通りがレンガ敷きでなく
拝石教徒が万象夢想論者より幅を利かせていた
そんなとても古い時代のお話
緑の丘のてっぺんの
ねじねじばなの塔の ....
さぁ、起きて
光の中へ出ておいで
怖がらずに眸を開けてみよう
きっと素晴らしい朝が迎えてくれるから
“オハヨウ”
僕は夜明けを待っていた
キミが目覚める前か ....
長い夜の
ゆめとうつつの狭間で
わたしたちは
何度もたしかめあって
疲れはてて
耳元で
あなたの鼓動を聴いて
おなじ速さで脈打つ
長い夜だから
そんな時間がふえて
すこし持 ....
秋の胡蝶の薄い羽は
微かな風にうち震え
先細る命に慄く
あえかな花の行く末は
胸騒ぎがするから
花占いの刑に処す
命あるものの極みは地に堕ちて
蠢くものの餌食と ....
いのちを
てのひらのように合わせる
欠けたまま
あることの
ひとつの償いであるかのように
頭上の硬い岩は
いつでも欠けたままで
(満ちることなど
たまにしかない)
私たちの不安定な歩 ....
ほろほろほろほろ酔い気分
晴れ間ものぞいて
冬の余興
知らないうちに悪魔になっても
俺は俺の道を歩くだけ
若くないから
選択肢も狭いんだ
今日も機嫌よく
ほろ酔い気分 ....
「最初の女」に月経を教えた月の色
世界を力強く先導する太陽の色
再生を繰り返す銀杏の色
もう死ぬことのない天使たちの頭上の輪の色
永遠に枯れることのない希望を示す
緑の木と
主、キリス ....
12時
「もうなにもかもやめる」といいながら
見た事の無い男がキッチンに立っていて
重力の関係かすこしだけ勃起していた
わたしはリビングでまるくなって泣きながら
声でいろいろな嘘 ....
それから(あ…
涙のさめる速度で
失ってゆく
かつての海原へ
予感する視線がまっすぐ立ち
地軸のかたむきをなぞる
そっと
(夢を瞳の奥に燃やしている核心
のぼっていった少しばかりの ....
あいたたたー。
机の角に足打つ僕。
ケタケタ笑う君が居る。
釣られて笑う僕は幸せ。
ほんとなのー。
うたぐる君と真顔の僕。
我慢出来ずに笑う僕。
怒って笑う君に幸 ....
はじけた言葉の勢いで
ドアを蹴って飛び出した
夕暮れの空に浮かぶ金星
ポケットには月の石
言わずにいさえすれば
通り過ぎた一日
ひと言 ....
幸せさえも幸せな
僕等遠くへ跳びもせず
流れるように時は過ぎ
いつかどこかへ着きもせず
川の流れの濃淡も
幸せさえも幸せな
出会う事さえ幸せな
僕等明日から逃げもせず
振り返る ....
夕陽オレンジがとても綺麗だ
と
あなたもそう感じたのなら
わたしの手は握らなくていい
舌を出しながら遊んでればいい
まわる毒がまわったら倒れたらいい
これはきっと夕方のはざま
....
優しい貴方
可愛い貴方
隣にいる
傍にいる
いつまでも愛している
人は永遠なんてと言う
いつまでも一緒にいる
いつまでも離れないで
僕の料理を食べてください。
僕のお金を使っ ....
ほころび昇る朝陽に{ルビ誘=いざな}われて
勢いよく走り出す時間につかまって
幸せの鳥に想いを寄せる日々
寄り添う影を追いかけて
白い季節へ手をとり進む
君に会いたい
厳しい季節に咲い ....
飛び立とうと
夢みる鳥は
太陽を目指し
あの時羽ばたいた
幾度ゆめみただろう
飛べなくなった翼
空に反発する事も無く
力無き瞳を覗けば
惰性と少しの岐路が
常に揺らい ....
袋小路を引き返しては
つまらぬ後悔ばかりを
噛み締める
たぶん
思い描くように
聡明でもなく
敏感でもなく
宛われたまま
哀れむほどに
愚かな存在なのだ
饒舌なほど
青さ ....
大口開いた土曜の午後に
憂鬱を誘う時雨雲
買い損なった幸福行き切符
今日もこの星行ったり来たり
友人達はジャングルジムでかくれんぼ
雨宿りせし小鳥は幸せ歌う
響き渡る鳴き声見 ....
落ち葉がはらりと落ちて
もうじき凍りそうな川を
ゆっくりと流れて行きます
くるくるとたゆたう落ち葉は
何を乗せて行くのでしょう
何を思っているのでしょう
落ち葉は流れに飲まれる事無く
何 ....
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