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閃光は 僕を超えて 真っ直ぐに 延びていく

触れれば その光の粒子は 弾けて四方へ飛散していくけど
すぐにまた 一筋の線に戻って 
立ち止まる僕を 嘲笑うかのように まっすぐまっすぐ延 ....
君はもう見たのかい?
翼をもった
銀色の馬が
空を翔けてゆくのを
冬はこうして
やってくるのを

君はもう聴いたのかい?
いななくたびに
冷たい風が
地上に吹くことを
冬はこうし ....
風呂を浴び
ビール片手に
つまみのチーズ
頭を丁寧に洗った。

後を見ていると
落ち着きの無い{ルビ子=せいと}と
言われてもなんのその
クラスの空気を読む

小さい時グミを食べる ....
高く澄み切った青空が
宇宙に向かって
ぽっかり
口を開けている
そんな午後三時二十七分
たそがれまで
ほんの一時間とちょっと
それでも夜になると
街の灯りに負けずに
宇宙はこんな ....
 もやもやとココロうずき。

  タバコやめたいなと吸いながら熟考す。
  
   現状を変えるとは自分が変わることか。

  空の青さに訳なんてないのに。

 もやもやとココロうずき ....
ガラスに溺れている
他愛のない光の粒
漫画のような宇宙と
十月に揺れる何かを
五線譜のお皿に
のせたまま

すべての嘘が
優しくほほえんで
窓辺に腰をおろして
待っている

海 ....
ワインをかたむけて
フランスで
中山美穂を口説いた辻君のようには
俺たちはけっしてなれないんだよジョニー
お前のクレヨン描きのユニフォーム
どうしてはじめっから
泥で汚れているんだい

 ....
振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること

振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること

多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛な ....
  あなた、セロリの透明なきりくちに
  恋をしたことはあって?



栗いろの瞳
かきあげる仕草
車椅子の少女は
細すぎる膝を斜めにそろえて



  やさしい朝のふりつもる ....
いつも、僕の心の中は空洞だらけ

心が満たされる事がない

押しては引き寄せてはかえす岸壁への波しぶき

自然に作られた洞穴には幾つもの鍾乳洞

海鳥さえずる荒い白波

虚言と幻想 ....
私の町
海辺の港町
夢うつつに波音で目覚めて
窓を開ければ
かすかな潮の香り
胸いっぱいに深呼吸して
優しい海で満たして
一日が始まる

私の家
高台の一軒家
階段を下りると
 ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
その歌のはじまりとおわりを
わたしは知らない


空を見上げたとき
耳元で起きた風が
どこから来て どこへ行くのか
わからないまま
歩き出してしまったように


そ ....
心が枯れてしまったと
思ったとしても
君にはまだ
心の種が残っているじゃないか

君にだって
人と会話する気持ちがあるだろう
そう、それが心の種
そこからまた
新しい芽が生まれるのさ ....
外の風に吹かれて
眠る夜はいいものですね
遠く夜汽車の音を
聞きながら

私は線路に耳を当て
旅立っていく汽車の音が
消えるまで
いつまでも聞いている
そんな姿を
まどろみの中 ....
お月さん

震えていなさる

今宵の風はあんまりじゃ

空が空っぽになってござる

塵ひとつ とんと見当たらぬ

裸で ぽつんと 

一人でいなさる

地上に降りて来れたら ....
モンゴルの草原へ
私は行ったことがない

そこにはきっと
私の母に似た
まるくあどけない顔の
少女がいるだろう

草は風に溺れ
風は蒼天を巡る

ゲルの暮らしの中で
羊料理を囲 ....
ピエロは
いつも装っていた 
彼のまわりには 
いつも明るい{ルビ日向=ひなた}があるように  

ピエロは 
どうでもよかった 
彼のことを 
まわりの人々がどう言おう ....
つ…
つ…


湿潤を終えた葉の首の付け根を冷気が断ち切れば
涸れた維管束の行く先が、風とされる
そしてその葉の薄い鋭い赤い輪郭が今度は
冷気を切ってゆく
ああ、切 ....
空には空しかなく
梢の葉ははらはらと
大地に垂直に
それは昨日

空には太陽しかなく
落ち葉はひらひらと
大地に平行に
それは今日

空には心しかなく
光の葉はきらきらと
大地 ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
 ....
              ―刺青


そこには船があって
ずっとずっと遠くで
何かを引きずりながら
航海を 続けている

そこには涙があって
ずっとずっと近くで ....
夜明け前
寒い中
仕事に行く

売れっ子は
引く手あまたの
ご催促

お客様に喜んで貰う為に
汗水垂らして
気を使う

助けてくれ
もう一人では生きてゆけない
遊びが無い
 ....
地元を離れて何年経つだろう

あいつはどうしてるんだろう

あの子はもう結婚したんだろうか

恋をしていたあの子はどうしてるだろう

ギターをあげた俺の親友は・・・

無免で乗った ....
地平線さえ見えないほどに
一面に広がる小麦畑の
只中に突き立った一本の潅木の下には人が揺れているのだそうだ

金色の穂が乱反射する
歪な真夏の陽光の中で
限りなく乾きながらしかし決して ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
丘の上には 
{ルビ幼子=おさなご}を抱くマリア像 
周囲で秋風に揺られ 
{ルビ頭=こうべ}を{ルビ垂=た}れるススキ達 

丘の上から 
見渡せば 一面の海 
きらきらと日の光が踊る ....
一日の仕事始めにコピーした 
今日の日付けの書類には 
一枚の{ルビ付箋=ふせん}が貼られていた 


「 使ってください 」 


向いてなかった職場に{ルビ棄=す}てられて 
縁 ....
秋の空から声が聞こえてくる
 
 そろそろ交代だね

 気が早いね
 もう少しいるよ

 今年もがんばったね
 まあね
 白く塗るのがもったいないね
 今年はがんばれたよ

  ....
フワ フワ シャボン玉
真っ赤な風船
くるくる回るメリーゴーランド
夢は淡いトーンの中
空想の少女が
夢・夢・夢と歌っているの
青山スイさんの自由詩おすすめリスト(721)
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海の見える駅_〜江ノ電・鎌倉高校前〜- 服部 剛自由詩9*06-11-6
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