すべてのおすすめ
初めて彼の実家にお邪魔したとき感じた
他のひとにとっては些細なこと
それでいて我慢出来ないこと
緊張して過敏になっていた訳じゃない
踏み入れてはならないもの
その家の家族だけが安らげる
ど ....
高い塔がある
空を突き抜け街を{ルビ睥睨=へいげい}するように
その塔はそそり立っている
塔には一人の姫が住んでいた
囚われているのではない
自ら閉じこもっているのだ
目も耳も口も絹糸で縫 ....
山になった洗濯ものの回りで
君は
春のような
スキップを踏む
  {引用=おうちを買わなければ、よかったね
だって、お金持ちだったんでしょ?
たた、たたん}
ちいさな袖をそろえて
重 ....
覚えたての言葉で
精一杯表現していた頃
小さな町の小さな囲いで
小さな喜びを模倣していた

道端に咲いている花は
意識して歩かなくても
簡単に見つけられた
そっと顔を近づければ
鮮明 ....
ちょっと長めの旅行を終えて
ベランダに出てみると
大切な鉢植えのミカンの葉が
全部無くなって
大きなさなぎがぶら下がっていたのです

街ではもう、見かけることも少なくなった
アゲハチョウ ....
空  そ ら
雲  く も
風  か ぜ
雨  あ め
柔らかい心もちで呟けば
優しく響き
美しい思いで見上げれば
ああ
こんなにも
こんなにも


土  つ ち
水  み  ....
青くかわいた微笑が枯れている
丸められた角を
階段とする
素数が熱せられながら
現象をのぼっていく

さようならは一度きりであって
すがすがしい光ならば
いつであろうともやわらかく待っ ....
紀伊国屋書店にいって、ぼへらーって立ち読み。現代詩手帖。詩学。詩と思想。MY詩集は、パス(笑)。

きれい。
きれいだけれど、プラスティック。

たとえば。選定された野菜のように。
きれい ....
機能が完全に停止した僕の体はすでに

冷たい鉄クズでしかなかった

暖かい物を抱え込んでも変化など

当然のようになかった

毎日流した涙の数は

数えきれないほど積み重 ....
        1

寒さが沸騰する河岸に、沿って、あなたの病棟は佇む。
粉々に砕けた硝子で、鏤めている実像が、
剃刀のような冷たい乳房のうえに置かれる、
吊るされた楽園。
顔のない太陽は ....
あなたの電話に繋いだら
あなたが出る
そんな当たり前のことを
確かめたいと思った夜に、いま
窓を開けて出逢いました

複雑な涙ほど
単純な味がして
離れてゆくほど
迫って ....
今日は丸い椅子には
座りたくなかった

道を失いそうなときには
肘掛けはついてなくて
それ以上はないというくらい
角張った椅子がいい

座るという緊張感が
癒されてはいけない
立っ ....
乾いた
木の葉を振り落とし
あなただけが生き延びる

それがあなたに
必要な作業

限られた
冬の季節を過ごすため

信号待ちで
見上げる私の
その
わずかな隙間にも

 ....
お隣の洗濯物も
そのお隣の洗濯物も
そのまたお隣の洗濯物も
ふんわり今日は乾くだろうと
あったかい陽射しに
目を細めずにはいられない
冬だというのに
春の匂いがするのは
あなたの
洗 ....
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
 ....
僕は明日引越しをする
仕事上の都合で

電車にて
片道わずか一時間半の距離
大げさなもんじゃない

なのに
こんなにも心が寂しいのはなぜだろう


それはきっと
あの少年に会え ....
夜寝る前に読書していると 
開いた本のなかから 
うっすらと光を帯びた手があらわれ 
わたしに差し出されていた 

その手を握ると 
不思議な想いが心に流れ 
明日に怯えるわたしの影は  ....
戦後まもなくだろう、
捨てられたガスマスクが
赤黒い錆を纏って
川の中で佇んでいる
傍らに
まだ新しい
マイルドセブンが沈む
ささくれのある人差し指で
水面に
彼の鼻先に
つぃ、と ....
ずいぶん遠くまで歩いて
きみのクツはまるで
最初と違うカタチのようにみえる

たくさん土の上を転がって
きみの服はすっかり
元の色を失ったようにみえる

何度も傘が破れて  ....
空が誰かのものであって欲しいと思う
できれば、あなたの

  すすき すすき かぜのわだち のこして

あなたがいない世界に
意味がないのではなく
あなたが見捨てたこの世界に
あなたは ....
柵の外には自由が溢れているのに
何故か人は柵の中で生きる
ちょっと跨げば乗り越えられるのに
誰も跨ごうとはしない
自由の身になることを恐れ
しがらみから解き放たれることを拒絶し
狭い柵の中 ....
さびしんぼうは
自分にふたをして
こみあげる感情を殺し
涙を流さない
自分まで騙している事を
自分で知っている
本当はね


さびしんぼうは
今日も道端のあちこちに
一つ二つと落 ....
黄昏時には不意をついて
冬が何処からか現れ
桜の枝で褐色になった枯れ葉と
わたしのこころを繋いでしまう

ポケットに入れた手が
ほんのりと寂しさに温まる頃
去年届いた便りの
名前が消え ....
新幹線の方が楽だろうに
母はいつも
鈍行列車にゆられてやってくる
孫娘の成長のたびに
少ないけど
と、袋を差し出す指先は
黄色く乾いている

風邪ひいてないか、とか
おまえは季節の変 ....
      1

ホームの後ろに錆びた茶色の線路があります。
線路の枕木は腐りかけ、
雑草が点々と生えています。
線路は使われなくなってどれくらいがたつのでしょう。
わたしは線路に耳を当て ....
等しく平等に
その波は来るということ
私たちに

夜半の警報は
ちょっぴり
大げさだったけど

海面が
ほんの数十センチ
浮き沈みしただけだけど

等しく平等に
その波は来る ....
床に線を引いて、
彼女は国境を決める。
彼女はとても怒っているので、
とっても横暴に決める。

彼女は地図を作ったので、
ぼくらの部屋は地図になった。
彼 ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
あだしのくんは、
ときどき冷たくなる。

あたしの隣で眠っていると、
あだしのくんのからだが冷たくなる。
あだしのくんの蒼白い肌が、
さらに蒼く透きとおって ....
青白い大人達が
おくびょうな大人達が
ぼくらをとおざける
カンバン方式で
育っていく
生まれたことも忘れてしまい
死なないことだけを教わる
正しい生き方だけを教わるから
間違った生き方 ....
まほしさんの自由詩おすすめリスト(804)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
におい- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-11-29
鳥籠あるいは高い塔- 石瀬琳々自由詩19*06-11-28
はだかんぼう- 佐野権太自由詩45*06-11-28
あの頃- 青山スイ自由詩2206-11-28
あげはちょう- たりぽん ...自由詩18*06-11-25
秋晴れの日に- さち自由詩13*06-11-25
その雪原- こしごえ自由詩17*06-11-25
詩化粧- umineko自由詩10*06-11-25
こわれかけのモニュメントの像- こめ自由詩1606-11-24
永遠のむこうにある空__デッサン- 前田ふむ ...自由詩25*06-11-24
そんな、あなたへ- Rin K自由詩29*06-11-24
丸い椅子に座りたくなかった- たりぽん ...自由詩15*06-11-24
冬支度- umineko自由詩12*06-11-23
so_feel_good- LEO自由詩26*06-11-23
「さよなら」はもう言わない- 恋月 ぴ ...自由詩50*06-11-21
- ささやま ...自由詩13*06-11-20
「__手__」_- 服部 剛自由詩21*06-11-20
戦後の遺骸- 士狼(銀)自由詩13*06-11-20
ひたむき- 松本 涼自由詩13*06-11-19
だれのものでもない- たりぽん ...自由詩14*06-11-18
どうしようもないこと- 恋月 ぴ ...自由詩37*06-11-17
さびしんぼう- さくらほ自由詩12*06-11-17
霜月- 銀猫自由詩25*06-11-17
おつり- 佐野権太自由詩28*06-11-17
忘却の深層より—東京- 前田ふむ ...自由詩22*06-11-16
フラット- umineko自由詩6*06-11-16
「_まっぷす。_」- PULL.自由詩23*06-11-16
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
「_あたしのあだしのくん、三。_」- PULL.自由詩20*06-11-15
白地図を、ください- たりぽん ...自由詩12*06-11-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27