すべてのおすすめ
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである
就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
胸の奥底を突き刺す
あの時の届かなかった想い
尖りきった気持ち
傷つけてしまったことば
風が攫っていったのか
冷えこんで行く空に
張り巡らされた鉄条網から
....
ためらい傷
みたいな三日月
彼方で雲の風紋
ついやされる言葉
私という
熱を届けるため
無数の
海に降る雪
水平線をかき消し
どこにもつもることもなく
....
一握りの気まま、は
自由と呼ばない
不自由から逃れて
背中の羽根を伸ばしても
きっと名前が違うだろう
いくばくの束縛から逃れた、
小鳥のようなあなたは
一粒の木の実 ....
静かな湖面に
あなたとわたし
ふたりきり
いつもは感じ得なかった
あなたの男らしさを
ちょっと見直してみたりして
(フレアミニなら喜んでくれたかな
季節はずれの湖面に
あなたとわたし
....
うすずみ色の空はひくく
ピアノ線を地におろし
哀しみという歌をかなでる
さえずる鳥さえもいない
こんな午後は
暴かれてしまうことをおそれて
いくどもたしかめた肌の ....
勤める店のある街には
空は上にしかない
疲れた街路樹から
遥かに上
高く遠く硬い
季節は駆け足で過ぎてゆく
日々は戻らぬから
私は大人にしかなれず
この街が似合う年になって
こ ....
こんなたとえ話から、
はじめてみます。
ぼくは毎日こわれています。
それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
根雪というも、いずれは川になる
姿は消ゆれども
解き放たれる
いずれは川になる
根雪 去ったあとから芽吹く、新芽に
何かを告げることさえ請いもしない
落ち葉はいずれ母になる
....
降りそそぐものは、波です
満ちてゆく潮風に
しおれることも
ときには
開花
白銀は、あこがれですか
うらがわですか
ゆるやかになきます
あの、下弦
背中を ....
混沌とそこで波立ち、
彼女は待っている。
すべてを脱ぎ捨て飛び込む。
....
混沌とそこで波立ち、
彼女は待っている。
すべてを脱ぎ捨て飛び込む。
飛沫を上げ、
彼女は受け容れる。
全身で全身を包み込む。
ゆるやかに彼女が浸透 ....
終わる、と
ただ巡っていくだけのものに
あきらめにも似た終止符を
打ち続けて僕の数直線は
みっともない
姿をさらして
次の巡りを待てないほど急いで
どこに辿り着けた
....
飛ぶ鳥の名前などは
どうでもいいことかも知れない
晴天をかもめ、
夕暮れには
からす
一応の名前で
呼んではみるけれど、
きっと何かが間違っている
かれらは一途 ....
欲しかったものを手に入れたとたんに
他のものが欲しくなる
判ってはいても止められない
「欲しい」には夢と希望が満ち溢れ
手に入れた後には虚しさが残るだけ
(捕らえた獲物には…なんて言い訳がま ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの
あまりにも似通っている、べつもの
うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう
ことばの背中に、
....
黄色の花は枯草に足元を譲り
冬の陽だまりが
影もつくらず
土に隠した春の気配を
内緒で温めている
霜を忘れた僅かな緑は
十二月の大気に身じろぎもせず
去年のうたや
....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みることさえ叶わずに
北風にさらわれてしまった
あなたとの思い出
ことばなんてくだらない一葉に
思い ....
ちいさい頃
秋になっても淋しさなんて感じなかったのにね
歳をとる度
切ない気持ちが濃くなってきているようです
ちいさい頃
大人は強いと思ってたのにね
....
いつくしむ
いつくしむということを
忘れ去ってしまったならば
それは つながりのもつ距離が
不鮮明にとまどっているの
けれど立ち止るな
そこは業火の唸る 底無しの淵だ
それでも振りか ....
僕がまだ小学生だった頃。
父と母は毎日の様に喧嘩をしていた。
母は父の稼ぎの少なさを貶し。
父は病弱で働きに出れない母の不甲斐なさを責めた。
『お父さんとお母さん離婚するかも知れない。 ....
蒼い海峡の水面に、座礁した街がゆれる。
煌々と月に照らされて。
わたしが走るように過ぎた感傷的な浜辺が、
次々と隠されてゆき、
閉ざされた記憶の壁が、満潮の波に溶けて、
どよめいては、消えて ....
{引用=
一、やわらかいものたち
みなもの月が
やわらかそうで
みんなたのしく眺めていたね
そして
だれかが
つかまえようとして
バシャリと濡れてしまっていたね
....
机上に
紙を一枚立てたいのなら
紙を折ったり、丸めたりするといい
薄い紙ならなおのこと
いくども折ったり、丸めたりする
内側に書かれた文字が
外から見えなくなっても
強さを優先するな ....
にがい涙を飲んで
つらい言葉を口にした
そんな日は、
?おやすみなさい?
両の睫毛を閉ざし
なにもかも忘れて
やわらかい場所に
からだをあずけて
{ルビ梯子 ....
誘われるがままに満ちて
そこから浴槽は
沈んでいった
ずぶ濡れている猫の目に
だれかが今夜も
つきを呼ぶ
いっそ炎を浴びてしまえたら
それは
手遅れかも知 ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
ひとつ
勝負をしませんか
少年少女にやさしいあそび
せーの、で
向かい合ったなら
互いにえがおをつかまえましょう
これまでのこと
これからのこと
ひみつのま ....
少しでも近くにおりたいんや、と言われたから
何センチくらい?と聞いた
0センチに決まってるやんけ、と君が言うから
キスをした
それはまだふたりが出会って間もないころ
ふたりは夢中にな ....
お母さんがぶらんこ
きぃ、とならす
視線を気にして
行儀よく、少しうつむいて
お母さんがぶらんこ
きぃきぃ、ならす
光の匂いに目を細めて
頬に風をあつめて
お母さんが立ち上がる ....
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