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こんなたとえ話から、
はじめてみます。


ぼくは毎日こわれています。

それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
  
  
  
  
  
混沌とそこで波立ち、          
彼女は待っている。           
  
すべてを脱ぎ捨て飛び込む。       
     ....
混沌とそこで波立ち、
彼女は待っている。

すべてを脱ぎ捨て飛び込む。

飛沫を上げ、
彼女は受け容れる。
全身で全身を包み込む。
ゆるやかに彼女が浸透 ....
こんこんこん、
こーん。
と、
ルートヴィヒはかく扉を叩く。
はやく冷めますよ。





ブラームスの掛かる部屋で、
クララとお茶を。
いえない恋もあ ....
取り急ぎ、
申し上げます。


(中略。)


そうしてぼくは、
きみよりお年寄りになって、
しまったのでした。

だから。
いつか向こうに着い ....
床に線を引いて、
彼女は国境を決める。
彼女はとても怒っているので、
とっても横暴に決める。

彼女は地図を作ったので、
ぼくらの部屋は地図になった。
彼 ....
あだしのくんは、
ときどき冷たくなる。

あたしの隣で眠っていると、
あだしのくんのからだが冷たくなる。
あだしのくんの蒼白い肌が、
さらに蒼く透きとおって ....
あだしのくんのことを話そう。

あたしのあだしのくんは、
あたしの恋人である。

どんな恋人なのかといえば、
あたしのあだしのくんは、
彼氏というには顔が ....
ぴょぴょがあふれたら、
もうきせつです。
ばすけっとにつめこんで、
のはらにでおでかけしましょう。

みんなまっていますよ。
さあはやくじゅんびをして、
 ....
女性の一人称で書くことが多い。
以前は「わたし」として書いていた。

すこし前から、
「わたし」ではなく、
「あたし」として書くようになった。

「あたし ....
ひさしぶりの宙返りで見た地面はこんなにも近くて、
しっぱい。

しょっぱい涙も出ないね。
言われちゃう。
「あんたそれでも元体操部?。」





 ....
クンニの後にキスしたがる男はちょっとうっとうしいと思うの。
なのにフェラの後にキスしたがらない男は卑怯だと思わない?。




無理矢理のキス。
ねぇ。
 ....
どこへおいきやすの。
ほらあんた、
あんたですがな。
どこへおいきやすのか、
ちゃんとゆうてみなはれ。
ゆえへんのか、
ゆえへんのはどのくちや、
このくち ....
これはもの、
こわれものだから。
とっても大切にして、
こわさないで。

生きてないの、
これはものなの。
こわれてしまうと、
もう駄目。

こわれ ....
わたしの余白には言葉を埋めないで、
どうかそのままにしておいて下さい。
あなたが埋める言葉はとても想いので、
ふたりはいつも沈んでしまいます。

句読点のない ....
わたしがうまれた宇宙は、
とても深いところにありました。

そこは何もかもが、
ゆっくり動いていて、
まるで止まっているような、
時がながれていました。
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
南の海に、
どんぶら浮かぶ、
にぽぽ島は、
独立国である。

にぽぽ島は王政で、
現国王は、
にぽぽ・ぱぱ十四世。

にぽぽ歴、
四百年に即位した彼 ....
ごみ袋を引きずって、
外に出る。
家の外に出るのは、
三日ぶりだ。

ずるずると、
アスファルトの上を、
引きずって運ぶ。

集積所の周りでは、
ご ....
瞼の裏で、
魚が撥ねている。
なんの魚かは分からぬが、
確かに撥ねている。

目が合った。
すると魚の奴は、
ひときわ大きく撥ね、
瞼の水溜まりに消えた ....
あめあめねむねむ、
ねむりんこ。
すやすやぴーひゃら、
ねむねむぴー。

はるらうるりら、
はるりらら。
りらははらりら、
りりはらら。


ゆめは ....
ぐらぐらと、
煮え立っていた。

ぐらぐらと、
煮え立っていた。

ぐらぐらと、
煮え立っていた。


やかんは、
気が付くと、
空になっておっ ....
ぐるぐる太陽の下、
ぼくたちは生まれて、
食べて寝て起きて、
また食べて、
生きて、
いる。

まいにちまいにち、
いつもまいにち。
食べて寝て起きて ....
ボウフラは夢を見る、
希望の果ての、
水溜を。

カゲロウは旅立つ、
蜃気楼の彼方の、
空を求めて。


カタツムリは、
無理をする。
せっかちなん ....
かくしたの。

たまごかくして、
おいたの。


とんがり帽子に、
かくしたの。

帽子の中には、
にわとりさんがいて、
たまご暖めて、
いるの。 ....
亜光速で移動する阿藤快。

刀を振りかざし、
阿藤を追いかけるは、
阿刀田高。
その速度は、
もはや光速を超え、
時を遡り阿字本不生。

逃亡の果てに、 ....
ほど近い、
雨音の届く、
屋根裏部屋で、
眠りは紡がれる。












            了。
ねむのきとんとん、
とびらのむこう。

こだまのひびく、
あのむこう。

さやささやく、
えだのおと。

よんでいるのは、
きみのこえ。

とんと ....
こけこっこーで、
お目覚めっぽ。
お天気晴れたら、
お散歩っぽ。

窓の向こうを、
ちょっこり覗けば、
お外はとっても、
ご機嫌っぽ。

おべんとおむ ....
雨が降る。
傘はいらない。

雨が好きな月もあれば、
雨が嫌いな月もある。

二月の雨が、
どちらなのか。

それはこの雨と、
君だけが知っている。

 ....
まほしさんのPULL.さんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ぼくらは毎日こわれてゆく。_」- PULL.自由詩7*06-12-28
「_異宙星愛。_-_実験観賞星図版。_-_」- PULL.自由詩6*06-12-27
「_異宙星愛。_」- PULL.自由詩11*06-12-27
「_音想茶話。_」- PULL.短歌7*06-12-21
「_はっぴー・ばーすでー、とぅー・みー。_」- PULL.自由詩18*06-12-13
「_まっぷす。_」- PULL.自由詩23*06-11-16
「_あたしのあだしのくん、三。_」- PULL.自由詩20*06-11-15
「_あたしのあだしのくん、一。_」- PULL.自由詩11*06-11-11
「_ぴーたんいっぱい。_」- PULL.自由詩16*06-11-8
SATP.Vol.6,「_わたしからあたしへ。_」- PULL.散文(批評 ...6*06-11-7
「_中年宙返り。_」- PULL.短歌8*06-11-7
「_っくす、しましょ。_」- PULL.短歌10*06-11-4
「_おいない。_」- PULL.自由詩14*06-9-8
「_もの。_」- PULL.自由詩10*06-8-23
「_余白。_」- PULL.自由詩18*06-8-22
「_こすもふぃりあ。_」- PULL.自由詩18*06-8-1
「_ひとくちの月。ふたくちの夜。_」- PULL.自由詩21*06-7-30
「_にぽぽ島から、こんにちは。_-_にぽぽ島お昼寝だより、そ ...- PULL.自由詩14*06-7-28
「_みごみ。_」- PULL.自由詩10*06-7-27
「_向こう、で。_」- PULL.自由詩12*06-7-25
「_ねむりん。_」- PULL.自由詩8*06-7-24
「_やかん。_」- PULL.自由詩10*06-6-15
「_ナパパホパパ・ヘパ・ウパパヤ。_」- PULL.自由詩12*06-6-14
「_あめ。とも。だち。_」- PULL.自由詩10*06-5-19
「_みつけ、て。_」- PULL.自由詩15*06-4-15
「_ああ嗚呼。_」- PULL.自由詩12*06-4-13
「_雨眠。_」- PULL.自由詩11*06-4-12
「_ねむのゆめ。_」- PULL.自由詩13*06-3-6
「_っぽ。_」- PULL.自由詩19*06-3-2
「_日曜日は雨で。_」- PULL.自由詩13*06-2-26

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