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沈めて
と願ったその刹那
更に深い夜はやってきて
静かな音を立てて流れていく砂時計
目に見えて時が落ちていく

君の指で触れられたうなじが
私の指先までも痺れさせ
それを悟られ ....
目頭が熱くなるほどに
時愛おしく
過ぎていく一秒すらも
繋ぎとめておきたい と 
願わずにいられない
名残惜しいのは何

少年は大人になる
しなやかな指も
小さな顔も
 ....
勤める店のある街には
空は上にしかない
疲れた街路樹から
遥かに上
高く遠く硬い

季節は駆け足で過ぎてゆく
日々は戻らぬから
私は大人にしかなれず
この街が似合う年になって
こ ....
* とまどい *


夢の中で
わたくしは
おんなだった

目覚めても
なお
わたくしは
おんなだった


こんな朝もあるのね



* デイズ   ....
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう


もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ....
あなたは書きかけの本
痛みも苦しみも綴ってゆこう
今だけを切り取ってみつめないで
自分で物語をプツとやめないで


あなたはまだほんの序章
物語はどんな結末だろうと
終わりを ....
さびしんぼうは
自分にふたをして
こみあげる感情を殺し
涙を流さない
自分まで騙している事を
自分で知っている
本当はね


さびしんぼうは
今日も道端のあちこちに
一つ二つと落 ....
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない


自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
薄曇りの空は
上から私を見つめるが何も語らぬ
道端の花は
小さくひそやかに咲いている
緑は影含み揺れゆるやかな坂へ
おいでおいでする
白いガードレールは
くたびれながら道案内をする

 ....
遠く遠くから満々とやってくる波は
飽きることを知らぬ
続く続くその暗い顔をした波は
引くことを知っている

夏の終わりに
交わした約束は
通り雨が流していく

この手に確かにあった
 ....
ゆらり金魚
ふわふわ踊る朱色の帯
髪結い上げた女の子の
すくい網から
グルリと
あわてて
飛び出していく

金魚
しなやかに
泳いで
見えないゴールを
いくつも越えて

金 ....
わたしは
夏を追いかけて
川辺に花火を見に来たはずなのに
自分を満たしに来た事に気づいた


{引用=
 父は昔
 子供と出かけるより
 自分のお店で働く事に熱心だった。
 うちの ....
色あせてゆく
その言葉に
偽りの色のせぬよう


くちびるよ
痛みに目を覚ませ
熱をもてあますな
気持ちを厭うな


私の中の陽は
言葉でしか燃えぬ
それしか知らぬ

ど ....
不思議な声で
鳥が鳴く
梅雨の終わりに

わたくしはその鳥の名前を知らない


ワールドカップの順位表で
トリニダード・トバゴという国の存在を
初めて知った

わたくしはその国の ....
* 逢う魔が時 *

逢う魔が時に
夜が浸透してゆく

何も起こしてはならぬ
何も触れてはならぬ
何も感じてはならぬ

まなざし以外は
重ねてはならぬ

流されてはならぬ
逢 ....
一. 

潮風が
子らの顔を
歓迎す

優しい匂いは
どこか懐かしく
私の心を
浮き立たす

楽しい思い出は
何年たっても
色あせぬ

わたしも
むかし
子供だった
 ....
手と手を繋ぐ帰り道
あなたが嫌いなこの田舎
あなたの涙を見るたびに
私の心が裂かれます



「ねえ、星がすごく綺麗だね」
あなたが初めて褒めた田舎は
夜空の星たちでした
そんな言 ....
母は
随分と老いたけど
声は変わらない

母は
もう私に「早く早く」とせかさなくなったけれど
私に「早く」とせかされる

母は
なぜか私よりスタイルがいい
ちょっと癪だけど
ちょ ....
繋いだ手と手が
軽く緩やかで
程よい加減であればあるほどに
自然で優しく歩めるように
あなたたちとわたしも
そうなれたらいい

結び目はかわいいチョウチョ結びで

あなたたちが巣立つ ....
夕やけこやけ
身を焦がし染まっているのは
女子高生

夕やけこやけ
鍵っ子寂しくつく家路

夕やけこやけ
セクハラオヤジ
今度やったら訴えてやる

夕やけこやけ
また明日
悲 ....


父は
生まれた時から
わたしの父であった

母は二度の流産を経験していて
私の時もずいぶん危なかったらしい
わたしは
生まれる前から
強さと弱さを持っていた

父は私をお ....


大事なものだけを信じる
ただそれだけ

簡単そうなのに
人間には難しい





素直に言葉を
受け取れなくて
ごめん

ただ何でもない自分を
認めて欲しいだ ....
一.

「好き」っていう気持ちは
ある日突然落ちてくる
それに当たってしまったら
もう・・おしまい
どうしようもないの

二.

私に
思わせぶりな態度で
寄り添わないで
も ....
わたしがナミダチョキンを始めたのはいくつの時だったか。

納得がゆかぬことで父に叱られ泣いて、泣いた事でまた叱られもっと泣いて
その泣き方が悪いとまた叱られナミダ涙の悪循環。
いつしか泣いたら ....
もしも私の心の欠けらが
ぽつーんとおちていたのなら
警察に届けないでください
{引用=悪い事いっぱい考えてますから}

もしも私の心の欠けらが
ぼーーーっとブランコに乗っていたのなら
そ ....
冬の朝空
七時の悲しい羊たち
隙間無く群れをなす

東を目指す羊らが
見つめる先はどこの地か
無言で光に染められていく

たどりついた羊らは
美しく映え
空に融けていった
手のひらでそっとすくっても
すり抜けてゆく水のように
あなたの心はつかめない

水面に映る優しい月が
決して沈まぬように
私はあなたに溺れない


あなたとわたし

近くて遠い
 ....
まほしさんのさくらほさんおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
kiss_in_blue- さくらほ自由詩12*07-5-24
君の季節- さくらほ自由詩6*07-5-10
大人になる- さくらほ自由詩17*06-12-28
三つの朝の詩- さくらほ自由詩10*06-12-3
もしもわたしが- さくらほ自由詩19*06-12-1
死なないで- さくらほ未詩・独白14*06-11-19
さびしんぼう- さくらほ自由詩12*06-11-17
- さくらほ自由詩14*06-11-1
薄雲- さくらほ自由詩12*06-10-23
波は知っている_______- さくらほ自由詩14*06-9-11
金魚すくい- さくらほ自由詩15*06-8-24
サティスファイ_ミィ- さくらほ自由詩18*06-8-3
ノン_セピア- さくらほ自由詩14*06-7-29
センセイショナル- さくらほ自由詩15*06-7-26
夕日とMと私の詩_三つ- さくらほ自由詩15*06-7-18
三つの海の詩- さくらほ自由詩15*06-7-15
娘へ- さくらほ自由詩12*06-7-14
- さくらほ自由詩16*06-7-1
チョウチョ結び- さくらほ自由詩10*06-6-24
みんなの夕やけこやけ- さくらほ自由詩10*06-6-10
- さくらほ未詩・独白11*06-6-8
誰かを愛した過去の歌__(あなたを想う陳腐な愛の歌の続き)- さくらほ自由詩11*06-5-20
あなたを想う陳腐な愛の歌- さくらほ自由詩9*06-5-20
ナミダチョキン____- さくらほ自由詩13*06-5-18
もしも私の心の欠けらが- さくらほ自由詩6*06-2-2
ひつじ雲- さくらほ自由詩10*06-1-30
*_あなたと私_*_- さくらほ自由詩6*06-1-29

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