すべてのおすすめ
遠鳴りを
たずねてゆびは
更けてゆく
傾き、
あざむき、
なき、みさき、
橋の向こうを告げられぬまま
こころもとなく
火を浴びて
頑なに
待ち人の名を ....
桜を煩わしいと
思ってしまうのは
どうしても
思い出してしまうから
葉桜のほうが好き
そんな嘘をつくのは
桜そのものを
嫌いになれないから
どうしても
思い出す
あなたの頬 ....
背後から抱きしめられる気配が
して
「だぁれだ?」
そんなのあなたに決まっているのに
他のだれかを想像してみる
雪の降らなかった今年の冬を
ひとりで歩いてみた
行き先なんか
決めた ....
だしぬけに ほしが
ふたりを つらぬく
ことばなど ふみにじり
ぶちこわし あいたい
きぬぎぬの ときまで
別れの時刻を知ったとき
ひとは優しくなる
すなおには
明かせなかったこころをもって
朝はかならず来るのだと
ようやく夢は
ここから
近く
ありがとう ....
恋に落ちるって こんな気持ちだったっけ?
もしかして 初めての想い
カラダ全ての細胞が変わったようです
あいつと別れて 泣いた夜も
貴女との出逢いのためと 今は思える
何 ....
ああ。やっぱしね
唐組のエンディングって
こうじゃなくっちゃ
唐組第38回公演「透明人間」千秋楽
ぽっかりと開いた夜の闇に
石灯籠の怪しい灯火
唐さんのおはこだよね
花園神社でも鬼子母神 ....
うまれるまえに
だれだったかなんて
どうでもいいよ
うまれかわって
どうなるかなんて
しらなくてもいいよ
まっすぐまよわず
あるけなくても
きちんとじかんを
つみあげられ ....
うまくいえない気持ちに
怯えてる
関係のないオトばかり
溢れてる この街で
つながれたままの
コトバたちと
冷たくなったままの
この指先と
この心に うたを灯そう
君にも届け ....
ただ その手を 恋しがり
ただ その温もりが 欲しくて
ただ その瞳に 映りたくて
ただ その胸に 抱かれた
泡沫の時
幻の 時
それでも重なる鼓動は
嘘じゃ ....
{引用=花の色は移りにけりないたづらに}
そうしていつか散っていく
移り変わるがこの世の理
始まりあれば終わりあり
進まぬ時などありませぬ
不変の愛などありま ....
あなたは。
素直で。
可愛くて。
真面目で。
正直者。
だから。
好きになった人には。
一途。
途中でも。
スイッチが。
切り替わって。
素直過ぎたんだよ。
....
言葉にしなくたって
伝わってるんだ
でも
どうしても 云いたいんだ
「大好きだよ!」ってね。
雨は激しく降り続いてます。
久しぶりの雨は元気のようで。
止む気配は感じられません。
実は、涙を流してたのです。
理由なんて言えませんが。
ひっそり、こっそり、流してまし ....
午後の教室
一番後ろの席で
眠りとの間に揺れていると
ずっと遠くの方に喧騒が消えていく
穏やかに舞う埃が
知らない間に袖に張り付いて
一緒になって光合成していた
金曜の午後
ノート ....
きっと みんな わかってる
僕は なにも凄くない
僕を動かす 君が凄いんだ
最初から解ってた
僕が
君に
勝てるわけがないんだ
うにょん ....
サンタさんはよい子の家の煙突に入る為にただ今ダイエット中だ
毎朝10?ランニング 縄跳び千回 腹筋五百回をこなしている
けどそれを終える頃にはいつも昼間になっている
サンタさんは一年に一 ....
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている
1つは外へ
1つは内へ
外へ出れば不安と冒険が待っている
花と鳥は強く心に刻まれる
夢は常に広くなる
内に留まれば安定と無難が維持さ ....
あふれて しきりにこぼれる
午睡のゆめの かけらの嵐を
たなごころで つくった
椀にうける 追憶はたちまちに
そこからも あふれて
大切だから
追いかけない
また
逢えればいいねって
メールした2回とも
返事がなかった
だから
その話はもうしない
どうか
私の存在が
あなたの負担に
なりませんよう ....
今日会社で何があったかなど
知らない君にいやされて
今日会社で何があったかなど
知らない月のサークルで
今日、会社で何があったかなど
どおでも良い未来があり
どおでも良くない明日が ....
いつも通る道のある家の玄関に置かれた
手入れを忘れられたその花壇は
いつも泥みれだった
白い花が咲いているというのに
綺麗とは思われず
むしろその花の美しさが
汚さを目立たせていた
花の ....
サテンの光沢まばゆく
風が雲の緞帳を翻すとき
ひととき白日夢に眩む
まだ蕾、とも呼べぬ小さな膨らみは
幼すぎて花の名前を知らない
その風の名残のなかで
わたしは繰り返される春を
....
我々の生命活動に大きな影響を與へる、
幻の素子、
マイナスの質量を持つもの、
反證可能性を持たぬ似而非科學の、
古式ゆかしく愛らしい結晶、
ふろぎすとんよ!
いま私の前にある樫 ....
丘の上の{ルビ叢=くさむら}に身を{ルビ埋=うず}め
仰向けに寝そべると
空は、一面の海
宙を舞う 風 に波立つ
幾重もの{ルビ小波=さざなみ}を西へ辿れば
今日も変わらぬ陽は ....
「もっと好きになりたい」好きになってもいいですかと
子供のような体温で背中にしがみつかれ 私は
だめです だめです と
気配で背中越しに伝えようと
きつく目をつむり 微動だにせず寝たふりを ....
{ルビ微睡=まどろ}んで、乗り過ごすうちに
春まで来てしまった
0番線から広がる風景は
いつかの記憶と曖昧につながっていて
舞いあがる風のぬくもりが
薄紅の小路や
石造りの橋や
覗き ....
マッチを箱から取りだし
火をつける
使いきりの炎
一回だけの炎
やがて炎は消え去り
残るのは火薬の香りと燃え尽きた棒だけ
それはまるで
命の炎のように
今を全力で生きているが
いつか ....
ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
きんいろは
かなしいすべだと思います
闇夜のはなは
もっともあかく
ひとみを閉じこめて
火から、
結ばれてゆく、
果実のことなど、
だれもが、
とが ....
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