すべてのおすすめ
女はいつも災いをもたらす
憂いを含んだ微笑みで
鏡に向かい髪を梳く
後ろ姿に見惚れてはいけない
鏡の中の女と
視線を合わせてはいけない
男はいつも災いをもたらす ....
今日という日を大切に
誰かが決めたことを
何も考えずに過ごしてしまったら
あなたの一日は
誰かの一日になってしまうでしょう
今日という日を大切に
自分が決めたことを
何か考えて失うも ....
どうしても捨てられないものがある
幼い頃母に買って貰った運動靴
靴入れの奥に今も大切にしまってある
いつかあなたもシンデレラになるのかなと
七歳の誕生日に買ってくれた運動靴
そういえばこの季 ....
水面にゆがむ月よ
滑らかならぬ蒼白い顔は
私を待っていたのでしょうか
それとも見送ってくれるのでしょうか
足を止めると
あなたはきらりと
涙を放ったように見えましたが
驕りだったよう ....
乱暴に抱きしめたら
壊れるかもしれない
だけど、
それでも優しくなんかしないのは
きみの目に映る
ぼくの顔が
あまりに醜いからだ
なにも悪くないきみなのに
ぼくは憎たらしい ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という
同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
ぼくは詩人
季節の思い出は
大きなものよりも
小さいことの方が
存在として大きい
今日もまた
夜の散歩をしていると
花火に出会いました
夜の空に咲く大輪の花が
その一 ....
カミサマなんていないって
きみはいうけど
ぼくには昔から神様がついている
おさない頃に神様だよ、と渡された瀬戸のにんぎょうは
きょうもぼくに崇められている
カミサマは万能じゃ ....
ガソリンが 値上がりし続け
保険の お得な前納システムにさえ
不安で 躊躇してしまう
変動したら 上乗せして払うのか
道路工事で 渋滞の通勤道路
わずか数十メートルの道を整えるため
....
火が着いたなら燃え尽きるまで
哀しいくらい切ない炎
叶わないとわかっていても消えなくて
どんなにあなたは遠くても
静かに激しく心を焦がす
恋い焦がれて恋心
この身燃え尽きる ....
やわらかい風の音に誘われ
仰ぎ見る雲の白さに時を想う
軽やかに歩く子どもにすれちがい
友に会い喜ぶ顔に人を想う
さわやかな小鳥の声に耳を傾け
朝に咲く花の白さに生を想う
滑らかに下る車 ....
昨日は切なさを
今日は愛おしさを
明後日は狂おしさを
一枚
また一枚
引き剥いだ心から溢れ出る
あかい
あかい溶液は
あなたの眺める空を
あなたの愛でる花を
染めぬいてくれるでしょ ....
『すこしだけ』
『ひとことだけ』
ちいさく幼い言葉をかわして
あの人はずっと遠くに行ってしまった
真珠を通す音だけが聞こえるような
目をとじただけのあかるい闇に
....
あなたといると
イオン
目に見えない何かが
私を包む
それがたとえば
川沿いの散歩道
ブティック
ピアス
かたりと置いた テーブル
私の輪郭が
角張った直線が
どこか
....
あなたと初めて話した日
同時に私は特別な日となった
あなたはどうか分からないけれど
私には特別な日だった
今、あなたが目の前にいる
私は顔から火が出そうだけれど
あなたにこう言った
....
共に過ごした時間を
一人で抱えながら
可能性に縋っていても
現実は
色褪せていくだけだから
晴れの日に
風に晒して
綿毛のように
落下傘をふくらませて
地平線の向こう側まで
飛 ....
遺書をかいてから ずいぶん経った
あのころの じぶんと
いまの わたしが 同じである
はずがないので 襟をただして
若づくりを してみる
旅先で
必ず訪れる旅館があって
其の庭には
花をつけない
見事な桜が佇んでいた
花をつけないのは
私のせいなんですよ
と
其処の女将は笑う
彼女は ....
どんな蝶でも蜜を求める花に
好き嫌いがあるように
あなたの望む花と
わたしのなりたい花には
どうしても相容れないものが
あるのかも知れない
たとえば地味目なおんなのひとがいて
百人のおと ....
手と手を繋ぐ帰り道
あなたが嫌いなこの田舎
あなたの涙を見るたびに
私の心が裂かれます
「ねえ、星がすごく綺麗だね」
あなたが初めて褒めた田舎は
夜空の星たちでした
そんな言 ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った
わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
☆ おへそにピアス
おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
洗面台に両手をついて
鏡面にうつる
わたし自身の姿に
すまし顔のわたしを脱ぎ捨て
背後から
すべてを包んでくれる
あなたの胸元にすがりついてしまう
ひとは誰もそうするように
突きつけら ....
さてせっかく七夕になったので
何かお願いをしようと思うのですが
あの子に願いが届きますようになんて
かわいらしい事を願うのもなんだかあれなので
他に何かないかしらんなどと考えましたら
不 ....
あいたい
あえない
どうすればいいのだろう
きょうの天の川はみえそうにないけれど
ぼくと あなたのあいだにながれる天の川は
おりひめと ひこぼしのあいだのよりも なんだか ....
こ き くる くる くれ こい
来ない? 切れる? 来る? 来る?? 暮れる想い ・・・ 恋。
憧れはそのままに
眩しい陽射しを浴びながら
身に纏った、功績やプライドを取り去ろう
今、暖かいと感じること
明日を思い描けること
喉が渇いたと言え
時に心が痛む ....
ことばは ときに うらはらで 正反対を 表す 。ことばに 誠実性を 求めるのが間違い 。ことばは うらはらです 。
人の命には限りがあるもの
後悔したくないものだ
恐ろしく穢れた心
垣間見る地獄絵巻
人として正しい行き方はあるのだろうか
出る杭は打たれる世の中
どんどん増えてい ....
嗚呼 線香花火
叶わなかった約束事
逞しさでもって駆けた夏
きらりと残り火
何も奪わない恋だった
駆けっこみたいな関係性
風化しない
約束の言葉は
大事にしすぎてはいけ ....
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