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思い出のクリスマス。
第十位
二十三歳のクリスマス。
お歳暮の配送センターでアルバイトをしていた。
朝のデパートの開店時間に合わせて、
そっちの方角にみんなでお辞儀をする。
馬鹿馬鹿し ....
いつかきっと今の苦しみも喜びへと変わるだろう
いつかきっと心の闇もはれるだろう
いつかきっと夢も現実のものと成るだろう
いっかきっと空も飛べるだろう
いつかきっと自 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの
あまりにも似通っている、べつもの
うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう
ことばの背中に、
....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みることさえ叶わずに
北風にさらわれてしまった
あなたとの思い出
ことばなんてくだらない一葉に
思い ....
部屋のキャンドルライトが
グラスをほのかに照らす
あとは二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
外の星空の光が
時間をかすかに止める
今は二人が一緒にいれば
今夜は言葉はいらない
....
雲の切れ間から日が差した時
林檎の赤が眩しいのは 罪のせいだ って気がついた
すぐに遠ざかっていくあなたに
また会えるかな ……なんてね
少しだけ夢を見させて
....
僕らが出会った時、他に何人の人が別れたんだろうね?
けど、僕は嬉しかった。
何人の人が別れようとも、僕が君と出会ったことに変わりはないから。
僕は君と出会わなかったら、涙がかれるまで。尽きるまで ....
お風呂上がりに
冷蔵庫を開ける
とっておいたプリンが
どこにも見当たらない
「あれなら食べちゃった」って
とっても楽しみに
してたので
ケンカ しました
プリンのことで
ケンカが ....
街中のキラキラに
いちいち君が笑う
幸福そうに
それだけで
僕は満たされる。
山があって
雲があって
夢がある
僕がいて
君がいて
夢がある
空があって
星があって
夢がある
僕が生きて
君が生きて
夢がふくらむ
とても単純なこと
とて ....
妹よ
お前にはいつも迷惑をかけてきたな
幼い頃はいじめてばかり
思春期にはぐれたお前を無視し
大人になっても返すあてのないお金を借りたり
兄らしいことは何一つしてなかったのに
....
ふたりのあいだに
ふたりのことばがふえていく
ふたりになるということはそういうことだ
いじわるをいうあなたに
わたしが拗ねて「ぷい」ということ
携帯をひらいたわたしに
あな ....
机上に
紙を一枚立てたいのなら
紙を折ったり、丸めたりするといい
薄い紙ならなおのこと
いくども折ったり、丸めたりする
内側に書かれた文字が
外から見えなくなっても
強さを優先するな ....
たかだか薄っぺらい紙じゃん。
こんなんでショーライ決め付けないでよ。
あんたは
馬鹿?
紙ごときで
アタシのショーライ
握れるつもり?
こんなもん
ち ....
ながく いきて
みなければ
わからない こともあるさ
かみさま おれに
ほほえみは まぶしいぜ
すべてを忘れてなんて
言えないけれど
もし君が許してくれるなら
大きな家は買えないけれど
僕には収入すら無いけれど
君に夢だけは見せてあげられるから
寂しい想いをさせない様に頑張るから ....
季節もやがて真冬へと移るこの空の下
風は冷たく感じ風が僕を追い越していく
粉雪が舞い降りてきそうな空を
君と二人で見上げてた
空を見上げると幾千もの星達が
無 ....
君はいつも
自分が歩いてゆく道を
見つめ続けている
道の先には
新しい君と
新しい僕がいることを
きっと願って
君はいつも
自分のいる場所を
迷い続けている
道の上には ....
あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
....
あの人は。
いつか、幸せになってゆく。
結婚式の招待状なんて、よこして来るのかな。
多分、行かないだろうけど。
何故。
と、問われても。
行かないよ。
もしも ....
ママ・マーギィ・マァリーは
その日も揺り椅子で夢を見た
100を越えた年の春頃から
毎日のように見る夢
扉は三回ノックされ
あたしはベッドにいて
肩越 ....
紙は生き物だ
いろいろな生き物になれる
だからいま友達から紙をもらって鶴を折っている
友達はすぐに作り上げてしまった
いつまでたっても鶴にはならず
謎の生き物と化してしまう
....
唇噛んできみは
嘘つきだね
本当は泣きたいくせに
街灯りに雨は白く煙って
アスファルトに伸びた
影を揺らしてる
黙ったまんまで
何を見てる
何を探してる
言葉に出来ない
夜 ....
星を讃えよ
僕はここに生まれる
輝くものを愛しみ
ひるむことなく
ここに生まれたことを
心の種とせよ
星のきらめきを見よ
空を讃えよ
僕はここにいる
目にするものを敬い
たじろ ....
紙ヒコーキの飛距離はそんな大したものじゃないから
紙ロケットをつくった
そんなに難しいものじゃない
簡単につくれるもの
だって紙だから
ロケットは宇宙へと飛んでゆく
宇宙旅行ができるん ....
ぼくらはいつも
見ていたんだね
同じ窓から
午後の青空
透ける葉脈
震える小枝
それらにも似た、未来
ぼくらはいつも
感じていた
同じ風を、違う感受性で
教室にいる ....
灰色の夜明けに
屋上から飛ばした紙飛行機にのって
会いに行けたらいいのに
道には沢山の紙飛行機が墜落して
車にひかれてつぶれてる
春からひとり
流れてきた
おまえ
こんこん冬と
墨染めの宵の川は
さぞ冷たかろう
月様には出逢うたか
さぞ澄ましていたろうに
あれは誰かを
好いている
一に ....
真っ白な紙に、
一言だけ。
整った綺麗ないつもの字で、
見慣れた字で。
「さよなら。」
どこに行くのかな。
わかんないから、
いつもの小さな俺の字で。
....
私は生きてゆかねばならぬ
真裸(まはだか)で生まれて来た自分だが
成長した今は、しがらみと責任を背負って
生きてゆかねばならぬのだ
金属のような色をした厚い雲が垂れ込め
....
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