すべてのおすすめ
私は光に祈る
明日が平和に過ごせることを
明日も本物の笑顔が出せることを
明日こそ君のそばにいることを
街に 星に 月に
それぞれの願いを込めて
明日、あなたは ....
理由など欲しいとはおもわない
おちてゆく桜の色が、なにいろであってもいいように
いつかきえていく、わたしたちに理由はいらない
別段、理由でもない
あなたへ向けた顔と、あなたとは違う ....
白い桜花のあいだから
かいまみた 貴女のくちびる
いつ どこで そうなったのか
わたしの記憶はさかのぼる
赤い花は嫌いです まして
白い花が降りそそぐその中で
貴女の白い指先がこぼれおちた ....
よくできてるね
問題を解けばほとんど正解だった
よくできてるね
この言葉が嫌いだった
よくできる生徒で終わってしまうのが
納得できなかった
私は何もしていない
私は何もできていな ....
会いたくて、会いたくて。
君へ想いを飛ばします。
けれど、だけれど。
遠すぎて、多分どこかで迷います。
会いたくて、会いたくて。
君を想っています。
会いたくて、た ....
恋をしたその帰り道
商店街で見つけたコロッケパン
食べながら歩いて家に着く
どんな味だったのか忘れたけれど
胸がいっぱいだったと思う
デートをしたその帰り道
またコロッケパンを買って
....
私は私なので
私にしかつくれない詩があるはず
けれども
その言葉が見つからなくて
いつもずっと探してる
私は私なのだから
私にしか歩けない道があるはず
けれども
その道に辿りつけな ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
世の中には春が訪れたというのに
一人だけ取り残されたかのように
生活に冬が続いている
わずかな陽だまりにその温かさを
見つめるしかない生活
小さな机の上には
灰皿と百五円の使い捨てライター ....
嫁の腹が日に日に膨らんでゆく。
検診に行くたびに倍の生命力で大きくなってゆく。
嫁は四六時中続く気持ち悪さを懸命に我慢している。
風邪を引いてもなるべく薬を飲みたくないという。
嫌いなニンジン ....
桜の花が散り始め
新たな春の姿見え
時の移りに風が舞い
生まれる夢も空に浮く
梢の先が萌え始め
出てくる春の命見え
時の香りに風が飛び
羽ばたく夢も空をゆく
緑と白のこの色は
....
大丈夫?なんて
声をかけないでください
恥ずかしくも
涙をこらえていますから
今は
大丈夫です
と
言葉を返す事は出来ません
電車は容赦なく
....
はらりはらりと
川面に亡骸を落としながら
咲急ぎ
散り急ぎ
噎せる程の緑に溢れる
木漏れ日に遊べば
また巡り来る
時を思い
木肌に祈る
声を聞かせて
何も言えず
全てが見えなくなる前に
あなたが見ている
感じているものが
すべてじゃないと
早く気付き
....
のぼる、のぼる。
風船。
ふわっと、すっと。
見上げる子供。
怒る母親。
子供は泣く。
風船を手放したのは。
息苦しそうだったから。
『バイバイ』は、
....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった
君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
メガネをはずした
わたしの素顔
おとこのひとにはじめて見せた
胸ボタンの間にネクタイを押し込め
腕まくりした。あなたは
同僚を叱咤激励して
そんな。あなたに恋焦がれていた
それで ....
仏のようなよい人に
ゆるせぬ人がいるのなら
わたしに誰がゆるせよう
あの人がわるい
わたしがわるい
と
手にした糸を引き合い
こんがらがる
日々の結び目
力 ....
ひかりの 牽引が
ここちよい 日だった
つむじ風が 花びらを
まとって 帰ってゆくのを
ひねもす ながめていた
毎日ともに働く人が
あれやって
これやって
と
目の前に仕事をばらまくので
わらったふりで
腰を{ルビ屈=かが}めて
せっせ せっせ と
ひろってく
そのう ....
昨日食べた、アメリカンチェリーの種を庭に植えた。
どんな花が咲くのかなって想像しながら
私は毎日、水をやる。
世界には
私の知らない花が、たくさんある。
マンゴーだって、アボカドだって
....
桜の木の下で
君は僕に話かけた
それは軽く胸を突く
そよ風のように気まぐれに
僕は笑顔をツクル
出逢いはこんなにも明るい陽の下で
咲きかけの桜のように
秘めた未来
これ ....
精一杯生きる
その中で見つかるものがある
ガメツク生きることが必要だ
ガメツク食べることが必要だ
明日などない
ヘトヘトになるまで
全力投球
人の目なんか気にしない
結果は後か ....
仕事 ほっぽり出して
詩なんて書いてる
なんか悩んでる
25歳 初恋でございます
ほしいものは なんでもあげる
いらないものは全部捨てていい 無理しなくて良い
微々たる ....
いま
{ルビ仄=ほの}明かりの部屋がとても寒くて
ぼくは
コカ・コーラの気が抜けてゆく潮騒の中で
花が開いていくのをじっと見ている
足が冷たく
息の僅かな白さの中に
ちいさな子供だった頃 ....
帰宅ラッシュだった
階段で圧力に耐えかね
ひょろ長い女の背を
あわあわと胸で押してしまった
(押すなよおっさん!
おっさんではない
武士である
{ルビ法度=はっと}に ....
あなたを通り過ぎた風は
凪いで
睫の高さで追いかけていた
ニ歩先の肩甲骨と
くしゅん、と鳴った鼻
とのあいだに、置いていった
指先にのせて飛ばした
内緒のくちづけの形をした
ふ ....
夏にして 君と出会い
秋にして 君を想い
冬にして 君と結ばれ
春にして 君を愛す
{ルビ季節=とき}を越えて 我が心
奪いし君の その{ルビ未来=さき}に
{ルビ永遠=とわ}の二人を ....
言葉と言葉の間には
言葉はないけれど
言葉にはならない
人から人への言葉がある
言葉は全ての中の
ほんの一部分の表れ
書かれてあることよりも
書かれていないことの方が
圧倒的に多くある ....
春のうららかな陽気
桜の咲き乱れる川原に腰を下ろして糸を垂れる
暖かな日差しが誘い込む
気持ちの良い世界への誘い
夢か現かボーっと対岸へ向けると
君がいた
笑顔でこ ....
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