片足に秋の小蝶の影淋し

野良猫の影のか細く冬隣

基次郎レモンをひとつ置く書棚

さつま芋ご飯をつまむ{ルビ新=さら}の{ルビ箸=はし}

金柑を中心に秘めお饅頭

ふた口で終は ....
最初から律がきらいだった。
最初から律を憎んでいた。

あなたはようやく本音を吐いた
清々しい納得でいっぱいだ

今日は何て佳い日だろう!
これで、未来永劫あなたは私への憎しみでつながれ ....
ねぇ、
覚えてる?

あたなが朝早い仕事に付いたときのこと。
朝早く起きて、あなたのお弁当のおにぎりのために
御飯を炊いた
あなたが早炊きを嫌うから
いつも1時間早起きして米を研ぎ
炊 ....
ごみ箱にポンと紙くづ冬隣

秋蝶の影消え風の軽くなる

つぶやけば淋し野菊といふ語感

うつむけば青空の色{ルビ牽牛花=けんぎうくわ}

それぞれに名の美しく秋の草

団栗のひと粒 ....
試験管に血が流れ込む
僕の一部が閉じ込められる
流れた血の意味は
あらゆる尺度から分析され
結果を見るまでは
不安が僕を緊縛する
生きることに無頓着な筈が
執着して食い込む不安の言いなり ....
 小顔で整ったお顔立ち
 吸い込まれてしまいそうなブルーの瞳
 それは友人宅を訪問した日、
 初対面だった彼女

 リビングテーブルの空いた椅子で
 貴婦人の如くポーズをとり
 私たちの ....
 わずかに
 ふるえる眼
 こわれた
 奇妙なかたち

 なきごえをあげる

 うぶごえのように

 呼びかけ
 じりじりと
 やまない雨の音
 旗にまぎれ

 一 ....
A:さかさま♪
B:パッパーラパラッパ♪
A:さかさま♪
B:パッパーラパラッパ♪
二人:パラララッパ フンッ(ダッフンダ)

A:椅子!
B:すい!
A:ムカデ!
B:でむか!
 ....
雲が雨へ
悲しみが涙へとほどけるように
もつれむすぼれた紐状の時感覚
遠近法と陰影を施されただけの
一枚の絵の中の記憶の構図と感情の色彩
それらすべてが
ことばへほどけるなら
数多の矛盾 ....
生まれてから
一度も認められたことがない
そんな人間が
上っ面だけでも誰かに
イイねと言って貰える

ああ、こんな私でも
認めてくれる人がいる

その嬉しさから
逃れることが出来ず ....
私の今朝は、松阪牛
 の自販機を
みた
だけで

お腹いっぱいになった

ウィンドーショッピング
 と同じ効果で
ゆめ
でもたのしい

inkweaverはどう思う

*
 ....
俺は 彷徨って い る

ついさっきまで
タイのスクンビットで
トゥクトゥクの屋根に乗って、
シェラトンから
中華街を目指していた

夕べは 
カオマンガイを喰ったが、  ....
秋は自我を失いそうで嫌い
忘れ去られた道へ
意識が旅をしたがって
いつも戻ってこれない気がする

私を探すのは
私を見ているのは

月だけだ
想いは遥か

西のそら

朧月夜が美しい

聞かせてください

愛の歌
この国に変化はいらない
この国に進歩はいらない
この国に若者はいらない
表現の自由もいらない
この国は黄金の国
おじいちゃんとおばあちゃんの国
おじいちゃんたちのチンポコはもう勃たないんだ ....
*


なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
発句 とんぼうの消えて濃くなり空の色 拓也

付句 あかね 夜から どんちゃん騒ぎ らどみ
三句 雑になる 西洋式よりよいはずが らどみ

四句 用も足されずデュシャンの便器  拓也
五句 ....
やることは 全部済ませてアイスティー 掃除もしましょう 帰らぬひとよ 私という存在は

水面を浮遊するカゲロウのように

不確かな命の現象なのです

帰る処はありません

やがて透明に吸い込まれてしまうでしょう
なに、熱くなってんだろう
生まれて死んでいく、それだけなのに
なに、熱くなってんだろう?
炊き立ての米、膨らんで ムギュッとお口に入る
その感動、その感銘 それも怒りの、原動力
なに、熱くな ....
涙の夜に沈んでしまいました

何かを伝えようにも声がでません

銀盤の月だけが頬笑みをくれました

冷えた肩を抱き締めながら

暗い{ルビ闇路=やみじ}をたどります
冬の兵士達の隊列続き凍り付く恐怖に郷愁の感情麻痺し
灼熱の貴女の胸に投擲した憧憬の念の次々燃え尽きまた投擲し
高くなる空に濃くなる青に密やかな恋慕を抱き自らを見入る、

 鎮まる静かさに ひと ....
島があった。日本では魚釣島と呼ばれている。荒涼たる海が広がっている。ざわめく、怒りやすい海であった。 ざわめいているのは海ばかりではない。この島をめぐって日本と中国は緊張をたかめていた。

火蓋を ....
{ルビ蜻蛉=とんばう}の消えて濃くなり空の色

もぐ人に青空近し青蜜柑

虫食ひもまた可愛らし初紅葉

秋の蝶止まる小花の定まらず

切り株に燃え移らむと苔紅葉

名を知らぬ風 ....
雑な言い回しになるけど、レベル1の遊びの程度でダンジョン攻略するにせよ、パーティーを組んだほうが良いとギルマスは言っていた。アーチャーの俳人と戦士の歌人とタンク(盾)の詩人の組み合わせがベスト。

 ....
 
 肌にヒリヒリとした
 痛みこそ忘れ去られた闇は
 東の、明けきらぬ雲の幕に覆われている

 耳にのこるICUの輸液ポンプのモータ音
 蛍光灯で煌々と照らされる空間は
 ただ白っぽく ....
生物は みな美しい
無生物も みな美しい

路傍に転がる小石
光にかざすと キラキラして
たからものの引き出しに入れた

河原でみつけた緑色のかけら
ざらざらした不思議な手ざわりで
 ....
秋の蝶どこからか来てどこかへと

砂時計落ち切りて午後{ルビ酔芙蓉=すいふよう}

蟬の殻この世の何にしがみつく

宿題の夜長消しゴム転がす子

得た夢と失った夢蟬の殻

始ま ....
 {ルビ娘=コ}の、らびりんす。ミニチュアのバターが入れた、ミルク缶を潜めて、コーンフレークを巣食う、避難用リュックがバカにして、このこのこの!
 わらうわらう。ぜんぶ過去だ。おぞましさの疼痛を、せ ....
 
 氷鳴る
 グラスの縁に刺さっている
 大きめなカットレモン
 摘み上げて絞れば
 目にもこまやかに射しこんでくる
 濃度を増す酸っぱさ

 其処は尾道の坂の途中にある喫茶店
  ....
陽向(2躯-30~35)さんのおすすめリスト(756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢泥棒- 森田拓也俳句9*24-10-24
佳き日- りつ自由詩3*24-10-23
追憶- りつ自由詩6*24-10-22
今を置き忘れて- 森田拓也俳句11*24-10-22
wish- 自由詩12*24-10-21
シーちゃん- リリー自由詩7*24-10-21
戦場- 湯 煙自由詩6*24-10-21
さかさまんざいし___コント「さかさ翻訳」- 鏡文志散文(批評 ...3*24-10-21
一筆書きのたましいは- ただのみ ...自由詩6*24-10-20
承認欲求の化物達- 花形新次自由詩324-10-19
私の今朝は、松阪牛- 足立らど ...自由詩5*24-10-19
幽霊はワープする- atsuchan69自由詩16*24-10-19
月虹- ガト自由詩4*24-10-18
五行歌__Far_away- レタス自由詩11*24-10-17
_Zipangu- おまる散文(批評 ...4*24-10-17
数式の庭。原型その2- 田中宏輔自由詩13+*24-10-17
「おそまつピエロ」拓也とらどみ_連句半歌仙/表六句- 足立らど ...伝統定型各 ...6*24-10-16
アイスティー- りつ短歌3*24-10-16
五行歌__虚ろ- レタス自由詩9*24-10-16
なに、熱くなってんだろう- 鏡文志自由詩4*24-10-16
五行歌_哀歌- レタス自由詩9*24-10-15
狭間の想い- ひだかた ...自由詩7*24-10-15
Season_of_Violence_Author- おまる自由詩3*24-10-15
タモリステップ〜Go_to_the_レインボー- 森田拓也俳句10*24-10-14
パーティー急募!- 足立らど ...自由詩5*24-10-13
Heart_beat- リリー自由詩7*24-10-13
ハルモニア- りつ自由詩12*24-10-13
途中下車の日々に- 森田拓也俳句9*24-10-13
コバルトのヒツジの瞳- あらい自由詩324-10-12
レモンスカッシュ- リリー自由詩6*24-10-12

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