冬の兵士達の隊列続き凍り付く恐怖に郷愁の感情麻痺し
灼熱の貴女の胸に投擲した憧憬の念の次々燃え尽きまた投擲し
高くなる空に濃くなる青に密やかな恋慕を抱き自らを見入る、

 鎮まる静かさに ひと ....
島があった。日本では魚釣島と呼ばれている。荒涼たる海が広がっている。ざわめく、怒りやすい海であった。 ざわめいているのは海ばかりではない。この島をめぐって日本と中国は緊張をたかめていた。

火蓋を ....
{ルビ蜻蛉=とんばう}の消えて濃くなり空の色

もぐ人に青空近し青蜜柑

虫食ひもまた可愛らし初紅葉

秋の蝶止まる小花の定まらず

切り株に燃え移らむと苔紅葉

名を知らぬ風 ....
雑な言い回しになるけど、レベル1の遊びの程度でダンジョン攻略するにせよ、パーティーを組んだほうが良いとギルマスは言っていた。アーチャーの俳人と戦士の歌人とタンク(盾)の詩人の組み合わせがベスト。

 ....
 
 肌にヒリヒリとした
 痛みこそ忘れ去られた闇は
 東の、明けきらぬ雲の幕に覆われている

 耳にのこるICUの輸液ポンプのモータ音
 蛍光灯で煌々と照らされる空間は
 ただ白っぽく ....
生物は みな美しい
無生物も みな美しい

路傍に転がる小石
光にかざすと キラキラして
たからものの引き出しに入れた

河原でみつけた緑色のかけら
ざらざらした不思議な手ざわりで
 ....
秋の蝶どこからか来てどこかへと

砂時計落ち切りて午後{ルビ酔芙蓉=すいふよう}

蟬の殻この世の何にしがみつく

宿題の夜長消しゴム転がす子

得た夢と失った夢蟬の殻

始ま ....
 {ルビ娘=コ}の、らびりんす。ミニチュアのバターが入れた、ミルク缶を潜めて、コーンフレークを巣食う、避難用リュックがバカにして、このこのこの!
 わらうわらう。ぜんぶ過去だ。おぞましさの疼痛を、せ ....
 
 氷鳴る
 グラスの縁に刺さっている
 大きめなカットレモン
 摘み上げて絞れば
 目にもこまやかに射しこんでくる
 濃度を増す酸っぱさ

 其処は尾道の坂の途中にある喫茶店
  ....
皆が必死で組み立てて
動かそうとした原動機
いつかの稼働を夢見て
部品を並べた原動機

しかし現実は甘くない

決して部品は揃わない
触れることすら叶わない
目の前に並ぶ紙の束
机 ....
「似ているがだからと言って否でもない厩戸皇子イエスキリスト」というのを通勤電車のなかで閃きましたがたしか2人とも実存していない説もありましたが
inkweaverはどう思いますか?

厩戸皇子( ....
荒縄で首を吊るされて、
いつでも蹴とばせる踏み台に立っている
渇いた唇には砂粒がひっついて、
処刑を見るために大勢の人だかりだ

この町を仕切る保安官に
貴様が法律ではない! と怒鳴った
 ....
ガスコンロの焚火をつけて、
朝食用の目玉焼きやウィンナーが、
熱せられたフライパンのなかで活発に弾けるように、
いつも活き活きとバタバタしていたね、
炊飯器からいつでも熱々のご飯を茶碗によそっ ....
「口でするとは言ったけど
口に出しても良いとは
言っていないわ(怒)」

そんなこと言われても
僕はどうすれば良かったのでしょうか?
あなたが上手過ぎて
堪えきれなかったんです

確 ....
人は無量大数より多くの素粒子からできています

その刹那の明滅があらゆる行動となり

言葉も生まれます

解き放たれた言葉は素粒子を振るわせ

共鳴しながら滅びては生まれ

新たな ....
通常性交は同意していたのに
肛門性交をしようとしたら
不同意になる
そんな貴女の心変わりが
ワタシには理解出来なくて

そう言えば
ドラゴン・タトゥーの女でも
後見人が酷い目に合わされ ....
AKIRA
は80年代の金字塔ともいうべき傑作アニメーションだが
その登場人物の一人に
鉄雄というのがいる
もともとは気の弱い根暗の暴走族のモブキャラでしかなかったのが
偶然の事件をきっかけ ....
ビーカーに触れると
質感のように剥がれていった
午後の授業はこの理科室で
いつまでも続くのだと思った
ショウリョウバッタしか
見つけられない
そんな真昼の夏の日があった
ただ大声 ....
止まり木を探している

橋の上から
水面を眺めながら

欠け始めた月に
追い詰められながら

止まり木を探している

カフェの二階で
雑踏を読みながら

沈みかけた街に
 ....
庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ....
青白い顔
まだ魂はそこにある気がした
らしさと共に

だんだん土気色に変わると
らしさから白い鳥が飛び立ち
魂を持っていった

すっかり深い土色となったらしさは
白い花々で埋め尽くさ ....
朝に雨降り冷える大気に
小さくくっきり開く花、

見つめ入る私の傍らを 、

歩を運ぶ人の足早に
アスファルトの窪み
水溜りに映り込む
黒と黄の色彩の対称、
其処此処に群れ成し生える ....
あるひおもちゃをてにいれた
とてもたのしいおもちゃだった
わたしはそれでたくさんあそんだ
おもちゃばこにしまって「またこんど」

だけどべつのひには
そのおもちゃはみつからなかった
ほか ....
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。

 *

庭に出 ....
雨滴、遠く凍った届かない声
呼応して歌、露草に預け。
この夜は戻らない、錆びれた運動場のフェンスに巻き付いた蔓の記憶のように、検知出来ない場所で発酵した感情を生み続ける、それはどこにも行かない、蓄積してやがて漏れ溢れ、内側から肉体を侵攻してゆくだろう .... 午前2時40分

潮が退くように彼方へと旅立った

彼女は母のような慈愛に溢れ

ぼくを可愛がってくれた

もうアンドロメダを越えたのだろうか
友達を 「伴侶の荷物」と呼ぶあなた サイレンみたいなアラームを止めて
そのまま布団の中で溺れると
無意識の粒子が立ち込める
それらは映像となって
現実のように振る舞い
不思議が不思議でなくなる
サイレンが割り込んできて
手 ....
私はコンピュータ
あなたは新しいユーザですか?
ご命令はなんですか?
その機能なら私は得意です
お任せください

あくる日命令された内容は
私には理解ができませんでした
わかるように書 ....
陽向(2躯-30~35)さんのおすすめリスト(639)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
狭間の想い- ひだかた ...自由詩7*24-10-15
Season_of_Violence_Author- おまる自由詩3*24-10-15
タモリステップ〜Go_to_the_レインボー- 森田拓也俳句11*24-10-14
パーティー急募!- 足立らど ...自由詩5*24-10-13
Heart_beat- リリー自由詩7*24-10-13
ハルモニア- りつ自由詩12*24-10-13
途中下車の日々に- 森田拓也俳句10*24-10-13
コバルトのヒツジの瞳- あらい自由詩324-10-12
レモンスカッシュ- リリー自由詩6*24-10-12
原動機- 天竺葵自由詩424-10-12
厩戸皇子(聖徳太子)とイエス・キリストと空海と- 足立らど ...散文(批評 ...4*24-10-12
悪いオジサン- atsuchan69自由詩12*24-10-12
平成家族- 本田憲嵩自由詩1124-10-11
不同意性交3- 花形新次自由詩224-10-11
シンフォニー- レタス自由詩8*24-10-11
不同意性交2- 花形新次自由詩124-10-10
鉄雄とこめお- おまる散文(批評 ...2*24-10-10
走った- たもつ自由詩324-10-10
止まり木- 夏井椋也自由詩15*24-10-9
数式の庭。原型その1- 田中宏輔自由詩14*24-10-9
挽歌- 自由詩12*24-10-9
神聖のうた- ひだかた ...自由詩5*24-10-9
なくしたおもちゃはごみ- 天竺葵自由詩424-10-9
数式の庭。─前篇─- 田中宏輔自由詩16*24-10-9
_- 中沢人鳥短歌324-10-8
自分をも欺くために、すべて- ホロウ・ ...自由詩4*24-10-8
五行歌__旅立ち- レタス自由詩9*24-10-8
お荷物- りつ川柳3*24-10-8
朝霧- 自由詩9*24-10-8
エラーコード00- 天竺葵自由詩624-10-8

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