今日は寒いね 温かいものでも作ろう

手作りだからきっと美味しいよ

暑かった昨日のかき氷みたいに

あなたのためだけに使うこの時間が

どこかの偽物にはない価値を生む


過去 ....
冬をしまい込んだ
きみの乳房は
しゃりしゃり凍ってて
口に含むと
もはや冬である言語すらも凍りつく
(ツンドラとか
(シベリアとか
つめたい言葉の体温が
二月の真似ごとをしているよ
 ....
卒業式より入学式
きっとそのほうが近い

おわかれが悲しいより
ちょっとどうなっていくのかなって
そわそわ、未知の道
ようこそと迎え入れる
手の花束を渡って

そこはしばしの ....
冨の神を崇める教義では、
あなたの身体と魂は誰よりも清く
その清い身体のために、
毎朝オレンジジュースを飲む

また、あなたの美貌のために
幼い夢を祭壇で屠り、鮮血を啜る

既に世界は ....
伽羅の香を
独り静かに
聞く夜は

墨すりて
香る龍脳
沁みる夜

白檀の
甘き香りに
酔い深く

龍涎香
男はいざと
紅求む
密やかに
眠りに就いた
きみ想う

銀幕に
きみの姿を
映し観る
らぁ~! らぁ~! と 叫んだ夜は沈みゆく

静か過ぎて聴こえない

破短調{ルビ奔=はし}る{ルビ宵=よい}に酔う

突破する壁は厚くて泣き濡れた

ドクドクと胸は彼方に飛んでゆく
 ....
俺「向日葵がうな垂れるほどの猛暑の中、
  ヤッケを着ての作業、
  水、泥水、土のけむり、構内のホコリ、そして自らの汗、
  そしてときには鉄骨、
  そんな、
  荒々しい太陽にまみれた ....
おはようを再び言う日冬至前

鍋の具を買いに行くけれど鍋はなし

一年が再び巡り冬至来る

カーテンを閉めて迎えるクリスマス

悲劇とは名ばかりなりて真冬の日

ため息に混じる希望 ....
あじずしが浜町出店に並ぶ頃
親っ様の漬けた馴れずしがふるまわれ
キリコの灯が浜町をねり歩く頃
虫送りの火が畦道をねり歩く
やがて日が沈む頃
月が出るのを待っている
廃線脇で
次の電車 ....
ズズズズズズドンッと
とつぜん、学校が
手足をのばして
立ち上がる

で、ドドドドドッスン
ドスンと、しこを踏むと
走り出した

窓から、扉から
子供たちがこぼ ....
真夜中に
グラス傾け
訃報しる

酔い酔いて
一杯二杯
もう一杯

ウイスキー
琥珀は誘い
誘われて

あまやかな
味たる酒は
琥珀色
素っ頓狂な音で目覚めた
冬の朝、
意識の視界に映る

弓形の細い木橋の伸びる向こうは純白

ベランダに出れば、

零度の万華鏡に
太陽の光熱 入射して居る。
降り積もる雪に足元を攫われて

ジャケットの前をはだけて{ルビ寒=かん}に酔う

クリスマス迷い路のごとまた来る

北風にしかめっ面してペダル漕ぎ

猟人の夢見る果てに獣ありて

 ....
能登半島地震、羽田空港の事故火災
壮絶な始まりだ
多くの当事者がいる中
ぼくは表紙のような顔で
誰かに道を譲った
子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ
葉をつけないで咲いている、昨年の晦日の晩から降りしきっている、しろい雪の華の、サクラの裸の枝に、ついばむ蕾をもとめてやって来たのか。つがいで雪の積もった枝に憩う、灰色のヒヨドリの、その鮮やかな色彩に彩 .... 登場人物  夫──壮年のサラリーマン。
      妻──夫より三歳下。専業主婦。
      娘──短大出たてのOL。

舞台    東京都世田谷区の一戸建て住宅。


(平成二年、八 ....
(だれが呼んでも
(きこえないよ
(きみが、いちばん!
羽根のない子どもは月に擬態する
集団下校の輪の中に居たはずなのに
だれも名まえを思い出せない
古い友だちの口笛は
(風が散ったから ....
ともに歩いている砂浜、
こちらをむいて、
つよい波風にすこしウェーブがかかる、
花のように、首を、傾ぐ、
ながい黒髪の、まるでオニキスのようにまるい、
とてもおおきな瞳、
しろいレース柄の ....
蝶ひらき天{ルビ透=とほ}く 地霧たちこめ
雄山は笑う
くわ持ちて 枯葉あたたかく
虫達を夢に寝せ
年越しの除夜高く 感謝を叩き
来年も 再来年も ありがとうさま
新年はみかんと炬燵で ....
お下がりの大きな自転車は
不躾な轍を踏んでいた
5時のサイレンが鳴る頃には
納屋の隅の方から
古い天気予報が発掘された
曇りと雨の日には
ばってんが付けられていたけど
晴れの日は見たこと ....
まずしい国
ゆたかな国

お金がまずしい国
心がゆたかな国

心がまずしい国
お金かゆたかな国

愛している人がいる国
美しい秘境をかくす国

山岳が虹を掲げる国
大河が祈り ....
「クリスマスチキン」
だから、と
ちょっと張り込んで

ネットで評判が良かった
ガストの
ローストチキンとピザのセットを

【娘と夫に確認してから】

予約したのに‼️


 ....
無償の愛

という象形を額縁に飾り、鑑賞する

両親から与えられたものは
すべからくだろう

しかし、彗星のように降ってきた

この

無償の愛

という生命体の、網膜にも鼓 ....
3時間寝ればよい

72時間起きていられる

結婚相手は自然体でいられる人

自分で考えろ

自分で調べろ

人を活かせ

とにかく頑張れ

繰り返せ

人ができないこ ....
恋してる渦中にいるの今はもう焦がれてしまい灰になりそう

しのぶ恋甘く柔くて健気でもあってなによりいとおしくなる

恋熱く燃えていきますメラメラと一歩手前で形残して

あざ笑う恋はやがては ....
燃えてゆく嗚呼茜空わたしにも熱い愛情誰か下さい

しばらくはこうしていたいこの胸の鼓動聴きつつうっとりとする

なにげなく掴まれた手のぬくとさよこんな愛情はじめての事

しびれてる貴方の愛 ....
鮫がいたんだがな
 とポケットをまさぐる
 何もなかったので有るふりをした
  洋ちゃんがそれを見て大きなあくびをしたよ
 何もないくせにポケットだけがふくらんでいる
          ....
LUNA SEA

月よ、母よ、死が近づくにつれあなたがしだいに大きくみえてくる

あなたは海を誘い 海を呼び戻し

月の木陰でわたしを見送る

小さな震え

LUNA AND ....
陽向(2躯-30~35)さんのおすすめリスト(639)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
独り言6- 短角牛自由詩4*24-2-25
きみの囁く二月で、ぼくは誰にも似ていない冬を過ごした- ちぇりこ ...自由詩824-2-25
発つ- 唐草フウ自由詩8*24-2-17
サクリファイス- atsuchan69自由詩17*24-2-14
- レタス俳句3*24-1-10
真夜中に- レタス俳句4*24-1-10
よるのうた- レタス俳句3*24-1-9
残高- 本田憲嵩自由詩824-1-8
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*24-1-8
Okunoto_4_seasons_____- AB(な ...自由詩524-1-8
走る!_- 田中宏輔自由詩15*24-1-8
友の伝言- レタス俳句3*24-1-8
冬の朝(改訂)- ひだかた ...自由詩524-1-7
つれづれと俳句- 朧月夜俳句4*24-1-7
年始- 空丸自由詩724-1-6
五行歌_午睡- レタス自由詩10*24-1-4
ヒヨドリ- 本田憲嵩自由詩724-1-3
燃える!- 田中宏輔自由詩12*24-1-1
古い光- ちぇりこ ...自由詩14*23-12-29
にじゅうごびょう- 本田憲嵩自由詩1023-12-28
福笑い- 由木名緒 ...自由詩12*23-12-27
お下がりの自転車- ちぇりこ ...自由詩1123-12-19
メリークリスマス- 由木名緒 ...自由詩11*23-12-15
我が家のアンダーとMAX- 鵜飼千代 ...自由詩11*23-12-12
無償の愛- 由木名緒 ...自由詩7+*23-12-10
思い出(2の感じ)- Hose Enomoto自由詩123-12-9
恋をうたう- ルルカ  ...短歌223-11-13
愛をうたう- ルルカ  ...短歌223-11-13
ポケット- アラガイ ...自由詩11*23-9-24
LUNA_SEA- アラガイ ...自由詩9+*23-9-23

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